Q&A 第24回 眠る時に布団に入ると、両足がムズムズして眠れません。何かの病気なのでしょうか?

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

                   24回

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

 

A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。

わかりやすい特徴として

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

 

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の第一は、良質な睡眠からです^^

春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

雑談です 10回目♪ 今年のGWは祝日法について

2019年のGW(ゴールデンウィーク)は、祝日法という法律があり「祝日に挟まれた平日は休日とする」というオセロのようなルールが適応されます。

公的に(法令では)2019年4月30日(日)から2019年5月6日まで、9連休となります。4月29日(土)が休みの方は10連休となります。

4月30日(火)と5月2日(木)も、そのルール(祝日法)で、オセロ的に休日となります^^

当クリニックも、法令(祝日法)を遵守して9連休とさせていただきます。患者様には、最大限、ご迷惑をお掛けしたくありませんので、お薬が不足しそうであれば、なるべく早めに連休前に、ご遠慮なくお申し出ください。

 

GWの診察は日時は

4月27日(土)9:30~13:00 診察いたします。

4月28日(日)~5月6日(月)まで休診させていただきます。

5月7日(火)9:30~19:00 診察いたします。

 

大変ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いいたします。

 

 

エーデルワイスの花です^^ ちょうどGW頃に咲きます。スイスなど寒冷地に春を告げる花です^^ 花言葉は「大切な思い出」「尊い思い出」「勇気」「忍耐」だと聞いてます^^♪

 

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心療内科 精神科

院長 阿部多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

Q&A 第23回 祖母が認知症で、被害妄想(物盗られ妄想)が出て困ってます。治療で治りますか?

                    第23回

Q:祖母が認知症と数年前に診断されて、進行を遅らせるお薬を処方されましたが、最近、被害妄想(物盗られ)妄想が出現して家族全員が困ってます。治療でよくなりませんか?

A:結論から申し上げれば、治療で改善することは可能です。認知症の症状にはもの忘れ(認知機能低下)を中心とした中核症状と、周辺症状(BPSD)と呼ばれる幻覚 妄想 興奮 徘徊などの症状があります。

今回は、周辺症状(BPSD)のなかでも、被害妄想(物盗られ)妄想が問題となっているケースだと思います。

ご本人への対応(環境調整)しては、まずは、妄想に対して否定しないで差し上げてください。

物盗られ妄想は、認知症のせいで物をどこに置いたか忘れてしまった自分のプライドを守る本能的な防衛だと考えてください。認知症になってもプライドは残ります。そのプライドを傷つけるような対応は却って、事態を悪化させます。具体的な接し方としては「誰でも置いた場所が分からなくなることはありますね」「だから、一緒に探しましょう」などと、優しく認知症の方の自尊心を立てて差し上げるように対応してみてください^^

それでも、症状が改善せず悪化するようならば、非定型抗精神病薬であるリスペリドン クエチアピン ペロスピロン ブロナンセリン アリピプラゾール オランザピン等を必要最少用量、服用していただければ、症状が軽減する可能性は高いです(*^^*)

 

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心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

Q&A 第22回 酒量が増えて困ってます。何か良い方法は、ありませんか?

             第22回目

Q: 最近、酒量が増えて困ってます。仕事のストレスを、毎日、お酒で発散している状況です。仕事には辛うじて行ってますが、毎日、二日酔いのため、すごく身体がシンドイので、仕事に集中できません。健診でも案の定、引っかかり、肝臓の機能が悪いと言われました。それでも毎晩、ついつい飲んでしまいます。何か良い方法は、ありませんか?

 

A: いといろ、人生がお辛かったのですね。それでも生活破綻まではされないように頑張られたのですね。。非常にお疲れさまでした。

 健診で引っかかってもお酒がやめれないならば、アルコール依存傾向が強いと考えられます。

アルコール依存の治療は一人では、ほぼ困難ですので、周囲の支援が必要となります。まずは、家族や知人・地域の断酒会に相談してみましょう。必要ならば心療内科・精神科医にも相談されてみることをお勧めします。

2019年3月から、ナルメフェンという選択的オピオイド受容体調整薬が発売が予定されてます。従来のものと違って、飲酒1~2時間前に服薬すれば、飲酒を継続していても徐々に、酒量が減っていく薬剤として期待されてます。

ただし、重度のアルコール依存症の治療の大原則は、断酒達成とその維持です。また、心理社会的な治療(心理教育・環境調整etc)を並行して行なっていくことも重要になります。アルコール依存から回復を目指して、みましょう。

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院長 阿部 多樹夫

 

 

Q&A 第20回 最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。大丈夫でしょうか?

第20回

Q:最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。書類や新聞などを読んでも、1回では内容が理解できません。仕事の効率もかなり落ちてます。メンタル系の病気なのか心配です。大丈夫でしょうか?

 

A:結論から申し上げれば、何らかのメンタル系の疾患である可能性が高いと考えられます。年齢にもよりますが、40~60歳台の方ならば、うつ病に伴う精神運動制止という思考力や集中力の低下が一番可能性が高いと思われます。

ご高齢の方の場合には、うつ病の他に、認知症の可能性もあります。

その他に、どのような症状があるのかも重要となりますので、受診をされて、しっかりと検査・診断して、場合によっては治療が必要となるかも知れません。

何事も早期発見 早期治療が大切です^^

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院長 阿部 多樹夫

 

雑談です♪ 5 明治人について。

最近、明治生まれの方をお見かけする機会が少なくなりました。
最後の明治45年(大正元年)生まれの方は、平成31年(2019年)の現時点で、107歳となってらっしゃいますので、仕方がないのでしょう。

私が医学生や研修医だった頃には、まだまだ明治生まれの患者さんが沢山おられました。

医学生の頃に臨床研修で、担当させていただいた明治人(明治生まれ)の患者さんに共通する印象としては「礼儀正しく、しかし頑固^^; 正義感が強く プライドも我も強い 我慢強い 曲がったことが大嫌い とにかくもったいないの精神で物をすごく大事にされる」ということでした(あくまで私見です^^;)

司馬遼太郎氏の著作「坂の上の雲」などにも明治生まれの方々の特徴や気概や気骨について触れる箇所が、しばしば出てきます^^ ご興味のある方は、一読ください^^

歴史談義や、ことの善悪を議論するつもりはありませんが、歴史について学んだり考えたりすると、先人の情熱や苦悩に思いを馳せたり、自分自身の立ち位置を再確認できる気がします(*^^*)

ご興味があれば、ご一読ください^^

 

上の写真は森鴎外です^^ 私と同郷(島根県)の明治の文豪・軍医総監です。「山椒大夫」「高瀬舟」「阿部一族」「舞姫」などが著名な作品です。現在でも、十分に人間性の本質を的確に捉えてます。ご興味があればご一読ください(*^^*)

本日も雑談にお付き合い下さってありがとうございましたm(_ _)m

 

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札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

Q&A 第18回 不眠症で通院してます。短期間しか処方してもらえません。もっと長期間処方して、もらえないのでしょうか?

Q:不眠症で通院してます。短期(2週~4週間)しか処方は出来ないと、多くのクリニックで言われて、仕方ないので、頻繁に通院してますが、もっと長い期間処方をしてもらえませんか?

A: 結論から申し上げると、薬剤によりますが、最大2週から1ヶ月分しか処方できないケースが、ほとんどです。

以前は、緩やかな時代もあり、長期処方・重複処方も全然OKだった時もありました^^;

ところが最近は、御上(偉いお役人)から、絶対にダメだと、日本全国統一して強く指導されるようになりました。

そのような経緯ですので、申し訳ありませんが、どうしても無理なこともございます(*_*;

当クリニックは患者さん第一主義ですが、どうかその点だけは、何卒、ご理解をお願いしますm(__)m

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第16回 メンタル系の薬は、太りやすくなりますか?

Q: 心療内科・精神科・メンタル系の薬剤を服用すると、太りやすくなりませんか?

A: 中には、副作用として、太りやすくなる薬剤もあります。

ただし、それは一部の薬剤です。全ての薬剤が体重増加の原因になるわけでは、ありません。

睡眠薬や抗不安薬には、そのような作用は原則、ありません。

抗うつ薬の一部や抗精神病薬には体重増加 高脂血症 高血糖になりやすい薬剤もあります。

昔からある古い薬剤は一般的に副作用が強く、三環系抗うつ薬や定型抗精神病薬であるクロルプロマジンなど肥満は、以前から知られておりました。

現在、主流である非定型抗精神病薬も、オランザピン クエチアピン クロザピンは、高血糖になりやすいため、糖尿病患者さんは服薬が禁止されてます。

一方、アリピプラゾール  ブレクスピプラゾール  リスペリドン ブロナンセリンは比較的、少ないと言われております。

抗うつ薬の一部も体重増加があります。古いタイプの三環系は肥満になりやすいことが知られてます。最近、主流となっているSSRI SNRI NaSSAでも、認められますが、NaSSA>SSRI>SNRIの順になると言われてます。

 

個人差も大きいので、服薬される患者さん全員が、肥満になるわけではありませんが、以上のような傾向があります。予防する重要なポイントとして、

①必要最少用量を処方すること  

②血糖値や高脂血症などが出現していないか、定期的に血液検査を行い、副作用のチェックを行うことが重要となります。

 

天気予報では、2019年2月8日(金)は、歴史的な大寒波が来るそうです^^;最高気温が-10℃とは、びっくりですね^^;

あと1か月ちょっとで、長い冬も終りそうです。春の画像を載せておきますので、春を心待ちにしましょう(*^^*)

 

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院長 阿部 多樹夫

 

 

雑談です♪ 2 電子カルテについて

最近、多くのクリニックで、電子カルテの導入が、進んでます。心療内科 精神科 メンタルクリニックでも、遅かれ早かれ、今後は電子カルテ化する動きが進んでいくことは、間違いないと思われます。

当クリニックも2019年内には、電子カルテ化を目指したいと思います^^;

ただ、デジタルの良さばかりが強調させる、このご時世ですが、アナログ(紙媒体や手動)の良さも、決して忘れてはいけないと思っております^^

アナログというと、ある一人のお医者さんのことを思い出します^^ もう、30年以上前の話になりますが、私が小学生だった頃に、とてもお世話になった小児科の先生です。お元気ならば今頃、75歳くらいだと思います。

そのDrの身だしなみは、いつも完璧で、ネクタイと白衣はいつも、パリパリで、仄かに糊とナフタレン(防虫剤)のにおいがしました。

時々、どもる口調でしたが、笑顔が素晴らしく不思議と安心感がありました^^

当時、そのDrの診察机に置いてある万年筆を流れるような自然な動作で取り出して颯爽とした達筆なドイツ語で、紙カルテに記載された姿に思わず「かっこいい(;”∀”)」と思った記憶があります^^;

しっかりと私の表情と全身を観察・診察して、決して病気を見逃さないという厳しい視線と同時に、診察が終わる頃には、微笑んでくれた姿が今でも、目に焼き付いてます^^

時代が変わっても、人間(医師)が人間(患者様)を診ることは、変わりません。

平成が終わり、電子カルテ化しすることになるにしても、古き良き時代の長所を活かして、更により良い進化を決して忘れないようにしたいと思います^^

 

P.S.冬場は、ノロウイルスが中心となった(感染性胃腸炎)が流行してきますので、しっかりと、手洗いをして下さい(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第14回:猟銃免許・狩猟免許の許可の診断書を作成してもらえますか?

Q:猟銃の所持許可申請などで必要な診断書を記載して、もらえますか?

A:可能です。 ただし、医師の診察を受けていただく必要があります。その上で、特に問題が認められなければ、診断書を作成いたします。

北海道は、ハンティングが盛んな地域ですので、猟銃・狩猟の免許関係でお困りの方も多数おられるかと思います。

当クリニックは、北海道警察から指定を受けている精神保健指定医と、日本精神神経学会指導医・専門医が常勤している医療施設ですので、しかりと診察や検査をした上で、問題がなければ診断書の作成も可能です。

(令和2年12月追記)

予めご説明とご理解をお願いしますが、診察・検査の結果、もし不適格と判断された場合は、診断書が不可判定となる場合もございます。

診断書はあくまでも公文書ですから、公正に真実を記す義務があります。その点は何卒、ご理解をお願いします。

最近の傾向として、アルコール性障害(アルコール多飲、アルコール依存症)が問題となるケースが、ごく稀にですが見受けられます。その点に関して何卒ご注意くださいませ。お願いします。

飲酒運転が絶対悪なのと同様に、殺傷能力を有する狩猟の罠や銃砲を所持される方には、資格を所持するための常識と自覚と責任が必要となって参ります。その点を十分を肝に銘じていただきたいと思います。

堅苦しい話をしましたが、私個人としては、本当は自然と人間社会とのバランスを上手く保ってくださっている猟友会や狩猟される方には、心から深い深い敬意の念を抱いております(*^^*)

そのためにも、ブービートラップの技術や銃砲を所持されている方をはじめ、これから資格を検討されている方には自覚と責任を決して忘れず、良き猟師・良き狩猟師・良き猟銃会のメンバーとして、今後とも道民の生活安全と、自然の恵みとの調和を保つため皆様のご活動をお願いします。

小生も支援したいくらいな気持ちでおります(*^^*) 

基本的には心身ともに健康で異常がなければ、しっかりと診察した上で診断書の作成は可能です^^

P.S.余程の重大な欠陥事由がない限り、普通(規格内)であれば全く問題ありません。

当クリニックでは、現時点で診断書の作成率は95%以上です^^ あまり過度なご不安・ご緊張をなされず、ご相談ください。

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院長 阿部 多樹夫