札幌ことにメンタルクリニック(旧:前田神経クリニック)

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医療法人道樹会札幌ことにメンタルクリニック(旧:前田神経クリニック)

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よくあるご質問

初診・その後の通院について

初診の方は初回のみ予約制です。事前にお電話でご予約をお願いします。
再診の方は完全予約制ではございません。ただし、予約優先にて診療を行っておりますので、ご予約がない場合はお待ちいただくことになります。予約がない場合でも診療いたします。

大変申し訳ございませんが、ご予約のない新規受診はお引き受けできない状況となっております。
事前にお電話でのご予約をお願いします。
現在、1週間分の新規ご予約のご案内となっております。そのため、ご連絡頂いた場合でも、新規のご予約をご案内できない場合もございます。何卒、ご理解、ご了承いただきますようお願いします。

初診時に、お持ちいただきたいものは、以下になります。
① 保険証
② お薬手帳(お持ちの方のみ)
③ 紹介状(お持ちの方のみ、なくても受診可能です)
④ 自立支援医療受給者証(お持ちの方のみ、医療機関を当クリニックに変更済のもの)
⑤ 精神障害手帳(お持ちの方のみ)

初診は原則として30分以上かけて丁寧にお話を伺っております。お急ぎの方もいらっしゃるかと思いますが、そのくらいの時間をお取りしないと、しっかりした診察ができないためです。

初診の際に、不安や緊張される方もおられますが、時間をしっかりとお取りしておりますので焦らず、ゆっくりとお悩みをご相談ください。初診予約を入れられた患者様でも、多少診察までお待たせしてしまうことが、時々あるかもしれません。ご了承ください。

契約している駐車場がございます。契約駐車場は2か所で、計20台以上のスペースがございます。受付時に駐車証明書をお持ちの場合のみ、最大1時間までの無料駐車券をお渡しいたします。

当クリニックは地下鉄東西線「琴似駅3番出口」から徒歩1分と便利な場所にございます。冬場もロードヒーティングが入っている琴似大通に面しておりますので、積雪や凍結の心配も少なく、安心して通院していただくことが可能です。

車イスでお越しいただくことは可能です。地下鉄東西線「琴似駅3番出口」に十分な広さのエレベーターがあります。また、ビル1階に段差がありますが、車イス用のスロープを用意しております。また、クリニックに車イスがございます。ご入用の際はお申し付けください。

もちろん、受診可能です。当クリニックにキッズコーナーはありませんが、ご一緒に来院されることは全く問題ありません。手の空いているスタッフがいる場合には、お手伝いできるかもしれません。
月曜、火曜日の午前中は女性医師による診療も行っております。女性ならではのお悩み・ご相談は非常に多くあると思っております。女性医師の方が話しやすいと感じられる方にも対応できるよう診療体制を整えております。

新患 1500円から2500円程度(3割負担の方)
再診 1500円程度(3割負担の方)

また、血液検査等の検査を試行した場合には別途検査代金がかかります。お薬は院外処方のため薬局で別途お薬代がかかります。

もちろん受診可能です。予約の際、生活保護受給中であることをお知らせください。また、保護課担当者にも当クリニックを受診する旨をお伝えし、担当者からクリニックへご連絡いただくことを担当者に依頼してください。

健康保険証を使った場合、病名などの医療機関での診療情報は保険組合(保険証に必ず記載されています)に医療機関の作成する診療報酬明細書への記載事項として伝わります。

しかし、当クリニックでは、通院されていることを含め、個人情報をご本人の同意なしに会社や他者に開示することはありません。保険組合からご勤務先への医療情報開示に関しては、ご勤務先と保険組合との間で様々な規定があるかと思いますので、ご勤務先または保険組合に直接お問い合わせ下さい。

なお、保険を使わず自費受診される場合は、保険組合に知られることは勿論ありません。

毎週月曜日・火曜日の午前に女性医師による診療を行っております。
月曜日・火曜日午前は院長と女性医師の2名の診療体制となります。

当クリニックではこれまで中学生以上の方に対応させていただいておりましたが、現在は18歳未満の新規予約を停止しております。小学生、思春期の方のご相談は他の医療機関にてお願いします。

基本的には本人の受診が必要です。やむを得ない事情などもあるかと思いますので、個別にご相談ください。

お問い合わせにはお電話で対応いたしますが、電話による診療を行っているわけではありません。あくまでも診療はクリニックにて行っております。なお、お電話でのお問い合わせは、診療時間内にお願いします。

お電話のみで処方は行っておりません。

訪問診療は行っておりません。

診療・治療について

① 心療内科は、精神的・心理的な要因が原因で心のバランスが崩れて身体に様々な症状が現れる疾患に対する治療が、心身の両方からプアプローチが必要になる科です。例えば、胃痛や頭痛、下痢や嘔吐、動悸・息切れ、円形脱毛症、ストレス性高血圧症等の症状が挙げられます。

② 精神科は身体の症状が強くなくても「こころ=精神」に変調が現れる疾患に対して治療を行う科です。例えば、不安・抑うつ・躁状態・不眠・イライラ・幻覚・幻聴・妄想、もの忘れなどの症状や病気が挙げられます。

③ 結論から言えば、神経科=精神科です。以前は世間体を憚る傾向が強かったために、あえて「神経科」と言われていた時代がありました。実質は神経科=精神科と理解していただいても大きな問題はないかと思います。

④ 神経内科は、あくまで内科です。主な対象疾患は、脳卒中(脳梗塞 脳出血 クモ膜下出血等)、パーキンソン病、多発性硬化症、ALS(筋委縮性硬化症)等の専門科です。それゆえ「こころ」「メンタル」のフォローはほぼ期待できません。

上記疾患は症状や程度によって、はっきりと区別できることが難しいのが実情です。当院は、精神科・心療内科のどちらにも精通しておりますのでご安心ください。心身両面に関して、しっかりと、ご相談いただけます。

まずはお気軽にご相談ください。

はい。もちろん可能です。番号札をお渡ししますので、診察開始からお会計や次のご予約まで、全て匿名にて完了することが可能です。

診察室には看護師もおります。医師と1対1だと緊張される方もおりますので、ご安心いただけると思います。もちろん、看護師不在での診察も可能です。受付にて申し出でていただければご対応いたします。また、患者様自身が了承しているということであれば、家族や支援者等が同席することも可能です。

薬物療法は精神疾患治療の第1選択であることから、内服をお勧めすることはございます。もちろん、患者様の希望にも沿って診療を進めていきたいと考えておりますので、内服を強要するということはございません。

当クリニックは、外来診察を専門におこなっております。そのため申し訳ありませんが、入院をお受けすることは出来ません。しかし、当クリニックと連携している病院は多数ありますので、もし病状が悪化された患者様で、入院が必要な場合には適切に、ご紹介することは可能です。

札幌市内の西区を中心に、札幌市のほとんど全ての区、そして道内の市町村の主要病院と連携も可能です。もし、必要がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。

当クリニックは外来専門ですが、可能な限り、なるべく患者様が入院をしなくても済むように誠心誠意、ご貢献いたします。それでも万が一、どうしても入院治療が必要と判断される場合には、可能な限りお手伝いをいたします。

公認心理師(臨床心理士)による、カウンセリング・心理療法を行っております。

医師の診察により、カウンセリング・心理療法が必要と判断された場合に、お受けいただくことが可能となります。適応ではないと判断された場合は、一般的な治療をお勧めする場合もあります。そのような可能性があることも事前にご了承ください。

カウンセリングは下記の日程で行っております。
木曜・金曜・土曜の午前診療内(9時30分から12時30分)
木曜・金曜の午後診療内(14時30分から18時30分)
但し、カウンセリング枠は現在大幅に縮小しているため、新規で希望される方は長期間お待ち願う可能性がございます。

カウンセリングと同様に心理検査についても対応可能です。心理検査についてもカウンセリング同様に医師の診察により必要と判断された場合に、お受けいただくことが可能となります。また、クリニックで準備している検査にも限りがございます。全ての検査に対応できるわけではないこともご了承ください。

当クリニックの医師は、日本認知症学会専門医・指導医および日本精神神経学会専門医・指導医をさせていただいております。もの忘れ・認知症医療への長年の臨床経験があります。お困りの際には、どんな些細な事でも構いませんので、ご相談ください。診察・検査・診断・治療ともに専門医が行います。

しかしながら、認知症のみを診療しているクリニックではございません。認知症以外にも、何かお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

当クリニックではレントゲンやMRIといった画像検査を行う設備がございません。そのため、画像による検査は提携医療機関で行ってもらいます。提携医療機関への予約調整は当クリニックのスタッフが行います。

大人の「発達障害・ADHD」かも知れないとお悩みの方のご相談も非常に多く承っております。

医師との診察の後に、公認心理師(臨床心理士)による心理検査をお受けいただくことも可能です。薬物療法が有効な場合には、率直にご提案いたします。まず、お気軽にご相談ください。

基本的には心療内科、精神科に関わる疾患であれば広くご相談を受けております。しかしながら、下記については、設備や経験等の理由から当クリニックでは十分な対応が困難です。
・暴力や興奮が著しく、かつ切迫している方。
・死にたい気持ちが非常に強く、かつ切迫している方。
・ギャンブルや窃盗などの依存症のご相談。
・特定の疾患や症状に対する特別な治療法を希望されている方(例:統合失調症の方でクロザピンを処方してほしい、PTSDの方でEMDRや持続エクスポージャーを受けたいなど)。

カウンセリング、心理検査について

カウンセリングと一言で表現しておりますが、どのようなことをするかは、その方の相談事によって異なります。当クリニックでは認知行動療法やその発想をもとにしたカウンセリングを中心に行っております。

希望される方、全てに行えるわけではありません。可能な限り多くの方に提供できるよう体制を整えておりますが、提供できる人数には限りがございます。また、基本的な方針として、カウンセリングのみでの治療は行っておらず、薬物療法との併用で行っております。病状や相談の内容によっては必ずしもカウンセリングが有効な手段とは言えない場合もございます。まずは診察でご相談ください。

カウンセリングのみは行っておりません。当クリニックではカウンセリングと薬物療法を併用しての治療が基本となりますので、必ず医師の診察も受けて頂きます。そのため、カウンセリングと診察の予約を取っていただくことになります。

カウンセリングおよび一部の心理検査は完全予約制を取っております。予約のキャンセルや日程の変更の場合は必ずご連絡ください。
尚、キャンセルが続くような場合にはカウンセリングを一旦中止せざるを得ない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

患者様の同意があればカウンセリングの内容等をご家族に説明することは可能です。また、カウンセリングに同席していただくことも可能です。

時に判断が難しい場合もございますが、患者様の診療に関わるご相談は可能ですが、ご家族の個人的な悩みの相談は受け兼ねますので、ご了承ください。

当クリニックでは発達障害に関する症状を評価する自己記入式の心理検査をご用意しております。その他、何らかの課題を利用した検査や特別な面接方法で評価する検査などは行っておりません。

性格を評価する検査も一部ご用意しております。自己記入式の検査です。ロールシャッハテストと呼ばれる心理検査やMMPIと呼ばれる心理検査は行っておりません。

カウンセリングと同様に希望すれば受けられるというわけではありません。保険診療にて行うものでもありますので、興味本位というような理由では検査は行えません。診療や病気の判断に必要と、医師によって判断された場合に行います。

制度利用・診断書等について

自立支援医療制度があります。当院でも利用可能です。

精神疾患を中心とした疾患の治療に対して、医療費の負担を軽減してくれる制度です。窓口で支払う自己負担が1割になり、所得に応じて設定される限度額を超えた医療費は自己負担しなくても済む制度です。登録している医療機関および薬局でないと利用できない制度です。申請には診断書が必要となります。お住いの地域の区役所、市役所にて申し込みできます。

精神疾患も含めた対象疾患の方で、申請により取得することが可能です。市内の交通費の助成や税金の控除、公共施設の利用料の割引などが受けられます。

精神疾患も含めた対象疾患の方で、症状が重く、慢性的に症状が持続している方で、申請することで取得することが可能です。毎月、年金をもらえる制度です。申請、更新には診断書が必要となります。

当院の様式の診断書の場合はすぐに作成できます。しかし、自立支援の申請や更新の診断書や傷病手当の申請に必要な書類など、当院様式と異なる書式のものについては1~2週間ほどお時間をいただいております。お早めにご依頼いただくようにお願いします。

診断書などの文書は基本的に保険適用外となります。そのため、自己負担となります。各書類の金額は下記に示した通りです。

自立支援医療申請用診断書・・・・・・・・・4,400円(税込)
精神保健福祉手帳申請用診断書・・・・・・・5,500円(税込)
自立支援と福祉手帳の同時申請診断書・・・・6,600円(税込)
当院書式の診断書(休養、病気の証明など)・・3,300円(税込)
傷病手当金書類 ・・・・・・・・・・・・・3割負担で300円
診療情報提供書・・・・・・・・・・・・・・3割負担で750円
障害年金申請用診断書
新規申請用・・・・・・・・・・・・13,200円(税込)
当クリニック初回作成(更新)・・・9,900円(税込)
更新用・・・・・・・・・・・・・・7,700円(税込)

その他、特定の書式に基づく診断書等・・・3,300円(税込)~
令和5年4月1日現在

当クリニックは精神科専門医・日本医師会認定産業医の資格を持つ医師が診察を行っております。職場との連携を取りながら安心して治療に専念していただけます。

対応可能です。当クリニックの医師は、日本認知症学会専門医・指導医および日本精神神経学会専門医・指導医をさせていただいておりますので、安心してお申し出ください。

可能です。 ただし必ずご本人の診察を受けていただく必要があります。診察の結果、問題が認められなければ、診断書を作成いたします。

可能です。 ただし必ずご本人の診察を受けていただく必要があります。診察・検査等の結果、問題が認められなければ、診断書を作成いたします。

現在、当クリニックでは労災を利用した新規患者様の診療はお引き受けしておりません。

疾患・症状について

認知症とは「いったん発育した脳が損傷されて、その結果として、それまでに獲得された知的能力が低下してしまった状態。」となります。認知症を発症すると、ゆっくりですが、確実に知的能力が低下していきます。

通常のもの忘れ(生理的・加齢性変化)と病的なもの忘れ(認知症)とは、全く別物なのです。認知症では、自覚(病識)がなく、昔のことはよく憶えていますが、近時記憶低下(数分から数日前の記憶がなくなります)。見当識障害(時間→場所→人物の順でわからなくなります)。そして、緩徐ですが進行してきます。そして、進行を遅らせるには治療が必要となります。

アルツハイマー型認知症が最も有名な認知症といってよいでしょう。他には、脳血管性認知症、レビー正体型認知症、前頭側頭型認知症といった認知症もあります。また、認知症までは至っていないが脳機能は正常でもないという場合に軽度認知障害(MCI)という状態も存在します。

統合失調症は、おおよそ人口の1%に出現する疾患です。青年期に発症しやすいのが特徴です。現在は比較的に副作用も少なく、有効なお薬もあります。そのため早期発見・早期治療を行うことが非常に重要となります。

原因は解明されていませんが、現時点ではドパミン仮説という理論が一番、有力視されています。具体的には、遺伝的素因に様々な環境的要因が加わった結果、脳内で各種の神経伝達物質の伝達が異常となることが原因で起こると考えられています。神経伝達物質の中でも、ドパミンの伝達亢進が最も関与しているという考え(ドパミン過剰仮説)が有力で、この仮説によると、陽性症状では中脳辺縁系経路のドパミン伝達の亢進が、陰性症状では中脳皮質経路のドパミン伝達の低下が関与すると言われています。近年では、ドパミン以外にもセロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、GABAなどの異常も指摘されています。

症状は、陽性症状と陰性症状に分けられます。陽性症状は幻覚、妄想、滅裂思考、興奮、混迷などが挙げられます。陰性症状は、無為、自閉、感情鈍麻、自発性欠如などが挙げられます。

うつ病とは、わかりやすく言うと、こころのエネルギーが著しく低下してしまう疾患ですが、「心の症状」と「身体症状」が認められます。

心の症状として、気分が沈む むなしい 何事にも興味がわかない 何をしても楽しくない イライラする 否定的な考えばかりしてしまう 集中力の低下などの症状がみられます。その結果、自分自身をダメな人間と思い込んでしまい、「自分は生きている必要がない」と自殺を考えることもあります。一方、身体症状としては、睡眠障害(不眠、時に過眠) 頭痛 肩こり 倦怠感 食欲低下 味覚異常 月経不順などの症状がみられます。

躁うつ病は、現在は双極性感情障害と呼ばれています。気分が高揚する状態である「躁」と気分が沈んでしまった状態である「うつ」を繰り返す脳の疾患です。性格や心理的な問題でなるものではありません。

うつ病はうつ症状(気分の沈み、意欲低下、疲れやすい、不眠、死にたい気持ちになる等)のみが出現します。一方、双極性感情障害では躁症状(気分が高揚する、元気に満ち溢れてくる、なんでもできると自信に満ち溢れてくる、おしゃべりになる、寝なくても平気になる、怒りっぽく攻撃的になる等)とうつ症状の両方を繰り返し認めることが特徴です。

適応障害とは、ストレスによる反応が病気の状態にまで至ってしまっているというものです。そのため、何がストレスの原因であるかは、同じ病名の人達でもそれぞれ異なることになります。症状としてはうつ症状に似たものが多く現れます。他には、胃痛や頭痛などの身体症状などに現れることもあります。いわゆる自律神経系の混乱によりいろいろな身体症状が出る可能性があります。

パニック障害は不安障害の一種とされています。症状としては、突然、パニック発作と呼ばれる非常に激しい不安、身体の異常に襲われ、死んでしまうのではないかという恐怖や苦しみが引き起ります。具多的には、激しい動悸、呼吸困難、発汗、めまいなどがあります。一度発作を経験すると、予期不安といわれる「また発作がおきそう」という感覚を体験する場合もあります。パニック発作を繰り返すと、発作が起きた場所や状況に対して、恐怖を抱くようになり、次第に外出すること自体が難しくなっていくこともあります。特に、助けが得られないような場所や状況に身を置けなくなる状態を広場恐怖と呼びます。

強迫性障害とは、こんなにまでしなくてもとわかっていても、どうしてもやめることができないという考えと行為が繰り返し起こり、自分の意志では制御できない状態になる疾患です。例えば、手洗いや戸締りの確認などを執拗に繰り返してしまうといった症状があります。「汚れているんじゃないか」「締め忘れたんじゃないか」など、頭に浮かんできて不安や恐怖など非常に強い不快感を伴う考えが強迫観念と呼ばれる症状です。そして、不快感をかき消すために執拗に手洗いをしたり、何度も確認することは強迫行為と呼ばれる症状です。

人に注目されることや人前で話すことに強い不安を感じ、恥ずかしい思いをすることが非常に怖くなり、そのような場面を避けてしまうことが主要な症状です。人が大勢いる場所に出かけることも苦痛になり、時には日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。対人恐怖や赤面恐怖も含まれます。時にはパニック発作を体験する場合もあります。

漠然とした不安感や心配が過剰に続いてしまう疾患です。6か月以上、症状が持続する場合に診断されます。取り越し苦労が増え、不安が雪だるま式に増えるので、疲弊し倦怠感や疲労感が強くなってきますし。イライラしやすくなることもあれば落ち着きがなくなってしまうこともあります。頭痛や肩こり、動悸など身体的な症状も現れる場合があります。

睡眠障害とは、睡眠に関する疾患の総称です。寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまうなど、眠れない状態が続き、生活に支障が出てしまうのが不眠症と呼ばれる状態です。反対に、起きるべき時間に起きることができず、日中も眠気が強いといった症状によって生活に支障が出てしまう場合は過眠症と呼ばれます。他には、夜間に足がムズムズとして睡眠を妨げられてしまうレストレスレッグス症候群(むずむず足症候群)や日中に突然強い眠気に襲われ、何か活動をしていても寝てしまうナルコレプシーと呼ばれる疾患もあります。

体重が増えることが非常に強い恐怖を感じたり、食事をとることに非常に強い苦痛が生じる疾患です。体重の増加を防ぐために、食事を極力摂らず、非常に低い体重の状態が続いている場合、神経性無食欲症と呼ばれます。拒食症とも呼ばれている場合もあります。体重が増えることの恐怖はありますが、食べることが止められず、低い体重にまで至らない場合、神経性大食症と呼ばれます。単に過食症と呼ばれることもあります。その他の症状としては、体重の増加を防ぐことを目的に嘔吐や下剤、利尿剤を乱用するなどが見られる場合もあります。十分な食事をとらないことにより、低栄養の状態となった結果、飢餓状態に陥ることで、様々な食生活上の問題や体型の感じ方にゆがみが生じるといった症状が出現すると言われています。

先天性の脳の機能的な障害によって生じる障害で、ADHD(注意欠如・多動性障害)、自閉スペクトラム障害、学習障害がよく知られています。ADHDは集中することや物事を順序だてて進めることが困難である不注意症状と、落ち着きがない・衝動的に物事に取り組んでしまうといった多動症状がみられる障害です。自閉スペクトラム障害は、その場の雰囲気をつかみ取ることが苦手であったり、言葉通りに受け取るなど他者との双方向的なコミュニケーションをとることが苦手なコミュニケーション障害と同じやり方を繰り返したり、非常に強いこだわりを抱くなど常同症状がみられる障害です。以前はアスペルガー障害や高機能自閉症と呼ばれていましたが、自閉スペクトラム障害に統一されました。学習障害とは、知的な能力は平均的であるにもかかわらず、読み、書き、計算など特定の分野において学習が困難である障害です。

思い出せないことが増えたということだけでは認知症とは言えません。加齢に伴い、記憶力は落ちていくものですから、自然な変化の範疇ということも十分にあります。思い出せないことが増えたという場合、人の名前が出てこない、何を食べたか覚えていないということであれば、過度に心配いただく必要はないでしょう。ただし、会ったことを覚えていない、食べたことを覚えていないということであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

また、記憶力に関しては認知症だけでなく他の病気でも低下することがあります。例えば、うつ病では頭が働かず、その結果は覚えられない、思い出せないと感じることが増えてしまいます。認知症以外の病気という可能性もあります。

認知症の症状の一つかもしれません。妄想と呼ばれる症状で、「もの盗られ妄想」と表現されることもあります。妄想は他の疾患でも生じる症状のため、もの盗られ妄想だけで認知症と判断はできませんが、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

イライラしやすい、怒りっぽくなるといった症状は認知症にもみられることがあります。また、双極性感情障害の躁状態でもみられることがありますし、実はうつの状態の時でもイライラしやすくなる場合があります。そのため、何かの病気の可能性もあれば、年齢による変化という可能性もあり得ます。イライラがひどく、エスカレートしていくようであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

もしかすると抑うつ症状であるかもしれません。うつ症状には罪責感や自責感が強まるというものがあります。日常的に遭遇する出来事や周囲の反応の些細なことであっても、自分のことと結びつき、自分が悪いのではないかと思えて仕方なくなってしまいます。もし、自責感のみでなく、気分が沈むなど他の症状もあるようであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

もしかすると抑うつ症状であるかもしれません。うつ症状には意欲の低下というものがあります。何もする気にならない、やる気がでないというものです。四六時中、すべての物事へのやる気がないという状態ではないかもしれません。時間帯によってはやる気がでない感じが強いときと弱いときがあったり、取り組む物事によってはなんとかできるものとどうにもならないものがあるかしれません。このようなムラが気の持ちようなのかと感じさせてしまうかもしれませんが、単なる気の持ちようではなく、症状かもしれません。気分が沈むなど他の症状もあるようであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

一見、怠けているように見えたり、仮病に見えることがあるかしれません。しかしながら、その可能性はとても低いと考えられます。おそらく、ストレスにより自律神経系の混乱が生じ、身体的な症状に現れていると考えられます。そのため、内科などで身体を診てもらっても、特に問題が認められないことが多いです。ストレスが特定できるようであれば、適応障害という病気であるかもしれません。しかし、気分などの心理的な理由によって身体症状が生じていることには変わりありませんので、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

心配性というのは性格の一種と考えられており、いろいろと心配になりやすいからといって、医療機関への受診が必要とは言えません。ただし、心配や不安に圧倒されてしまい、夜も眠れず、日中には外出したり、やりたいことが思ったようにできないなど、日々の生活がままならないという場合には、話が異なります。そのような状態であれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

一概に病気とは言えませんが、もしかすると過眠症やナルコレプシーという疾患の可能性もあります。日常生活を送ることが難しくなるほどであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。ただし、当クリニックには睡眠時の状態を客観的に測定する設備はございません。睡眠時無呼吸症候群(SAS)などが疑われる場合は、夜間の睡眠を測定可能な設備が整っている医療機関への相談を検討いただくとよいでしょう。

飲酒をやめるべき十分な理由があっても飲酒を止められない、飲酒すべき場面や時間帯ではないのに飲酒を止められないといった場合、アルコール依存症と呼ばれる疾患である可能性が考慮されます。本人の努力だけで克服することは難しく、再発も多い疾患といわれています。そのため、専門的な医療機関での治療や同じ悩みを持った人達とのグループでの治療などを通して、回復を目指すことが推奨されています。もちろん、当クリニックでも対応可能です。ただし、状況によっては入院治療やアルコールリハビリテーションプログラムが必要になる場合があります。そのような時は、専門の医療機関をご紹介いたします。

ギャンブルを辞められず、金銭的な問題を中心に生活がままならなくなってしまう、それでもギャンブルは止められないという場合、ギャンブル依存症と呼ばれる疾患である可能性が考慮されます。アルコール依存症と同様に本人の努力だけで克服することは難しいと考えられています。専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。当クリニックではギャンブル依存症に関するご相談には十分に対応できません。他の治療機関へのご相談を検討ください。

インターネットやゲームに過度に没頭し、手放せなくなることで、日常生活を送ることができなくなった場合、これも依存症と考えられます。他の依存症と同様に本人の努力だけで克服することは難しいと考えられています。専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。当クリニックでは十分な対応ができない場合もございます。その場合、他の治療機関へのご相談を検討ください。

元来、綺麗好きであることや一般的な潔癖症というような範疇であれば、専門的な相談は必ずしも必要とは言えません。しかしながら、キリがなく苦痛を感じているとなると強迫性障害という疾患である可能性も考慮されます。考えが浮かび苦痛がどんどん強くなり、それを納めるためにやらなければいけないことに追われ、日々の自分の生活が送れないということであれば、専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

人前で話すといった機会は緊張して自然です。時に全く緊張しないという人も存在しますが、多くの場合は緊張するものです。したがって、人前で話すと緊張するということで専門的な相談は必ずしも必要とは言えません。しかしながら、緊張が強い苦痛を伴い、人前に出るということへの恐怖から、会社に行けない、学校に行けない、外出できないなど生活に支障をきたすほどになっている場合は、社交不安障害という疾患の可能性が考えられます。専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

身体的な疾患は何もないにも関わらず、急激な身体変化が起き、それによって外出などの活動が制限されてしまう場合、パニック障害という疾患の可能性が考えられます。動悸、息苦しさ、発汗、しびれ、めまい、意識が遠のく感覚などの身体変化や感覚の変化が急に生じて、短い時間でピークを迎えるという症状によって、日常生活に支障をきたす疾患です。専門的なご相談をご検討いただくとよいかもしれません。もちろん、当クリニックでも対応可能です。

PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前気分障害)と呼ばれる疾患であるかもしれません。
女性にしか理解できない非常に辛い疾患です。

女性は人生で一定の期間、毎月、生理(月経)があります。生理の1~2週間前から情緒不安定・イライラ感・気分の沈み・不安感・焦燥感など精神症状が認められます。また、吐気・頭痛・肩こり・腹痛・腰痛・冷えのぼせ・便秘など身体症状が見られることがあります。原因はまだ100%分かっていませんが、女性ホルモンのバランスの変化で生じるという意見が有力視されております。おおよそ約8~10%の方に出現すると言われております。

①PMS(月経前症候群)②PMDD(月経前気分障害)の違いは、分かりやすく言うと、症状の強さで区別されます。精神症状・身体症状ともに強烈なのがPMDD(月経前気分障害)だと考えていただいて問題ないかと思います。

治療法ですが、規則正しい生活 十分な睡眠の確保 正しい食生活 適度な運動習慣など生活療法を心掛けることがまずは重要となります。

しかし、それだけで効果が不十分な方もおられます。その際は薬物療法も考慮する必要があります。薬物療法として次に述べる3つの有効性が知られております。

【1】SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、セロトニンのバランスを安定することが可能となります。いろいろな意見がありますが、現時点では最も効果のある治療薬と言われております。

【2】漢方薬:数種類ありますが、証(体質)と気・血・水(その時の状況)を見極めて、それぞれの患者さんに一番合う薬剤を選択することが非常に重要となります。最適な薬剤に出会えれば、大きな効果が期待できます。

【3】低用量ピル:産婦人科やレディースクリニックなどで処方されるケースが多いのですが、女性ホルモンの変動を抑えるので効果があると言われております。私は心療内科・精神科医なので専門外ですが、知人のベテラン産婦人科医から聞いた話では、妊娠に影響を及ぼす可能性が「ない」「ある」という両方の意見に分かれている様です。その産婦人科医師からのアドバイスでは「妊娠を前提にお考えらなら持続的な低用量ピルの服薬は、おススメできない」との回答でした。

まだ不明な点も多くありますが、上記記載しました様に、いろいろな治療法があります。

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