新型コロナウイルス(COVID-19)対策をしています

以前より心配しておりましたが、いよいよ札幌市内でも新型コロナウイルス(COVID-19)が、市中感染(普通に生活してても感染する)レベルとなりました。

今後、パンデミック(大流行)もあり得ると思います。なければ、ないに越したことはありませんが、その備えも必要だと思います。

その対策として①手洗い ②マスク ③うがい ④免疫力の保持が重要です。

①外出して帰宅した際には、まず手洗いをしてください。アルコール消毒液があれば更に有効です^^ 手洗いが終わるまでは、決して目や口や鼻など粘膜部分に手を触れないでください。

②外出時は必ずマスクをしてください。 品薄で入手しにくいことは重々承知ですが、可能な限りマスクをすることをお勧めします。飛沫感染(くしゃみ 咳)の感染経路を予防することができます。残念ながら空気感染(空気中をさまようウイルス自体の感染)は普通のマスクでは対応が困難だと言われております。特殊なN95マスク(日本規格ではDS2マスクと同性能)は空気感染にも効果が望めます。しかし、多くの場合が飛沫感染がメインとなりますので、通常のマスクでも十分に効果があります。

③うがいは、口腔内を清浄して感染を予防する効果があります。正しい方法としてまずは、顔を真っすぐに向けて口の中で10秒以上「クチュクチュ」としてください。これを2-3回繰り返してください。そして最後に少し上を向いて「ガラガラガラ」を2-3回繰り返してください。うがい薬を使ってもいいですが、水道水でも十分な効果があります。

コロナウイルスは、風邪の原因の10~20%を占めると言われております。通常では気温20度・湿度50%で死滅するウイルスですが、その基準を超えている沖縄やシンガポールでも認められております。新型は特殊なのかも知れませんので、決して油断はできません。ただし高温多湿な地方では、パンデミックはしないと現時点で個人的ですが、そのように予測しております。

北海道は、その真逆の環境なので夏前までは、パンデミックが長期間にわたり持続するかも知れません(/ω\)

P.S.札幌ことにメンタルクリニックはあくまで心療内科・精神科が専門です。決して感染症が専門ではありません。今後、新型コロナウイルスについて新しい対策法が発見される可能性があると思います。記載した内容に間違いが生じれば誠に申し訳ありません。あくまで現時点で、考えられる対策方法を記載させていただきました。

厚生労働省ですら国民が欲している情報に、まともな回答ができない状況下では、一人の医師として可能な限り感染を予防の啓発をしたいと考えております。少しでも、参考にしていただければ幸いだと思っております。当クリニックも感染予防を重視して、クリニックの入口付近にアルコール洗浄液を配置しました。

来院の際、よろしければ是非お使いください(*^^*)

また、当クリニックのスタッフが小生を含めそのために、マスクを着用することもありますので何卒ご理解ください。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待ち時間について、お願いがあります。

札幌ことにメンタルクリニックに通院されている患者様に、ご報告とお願いがございます。

最近、多くの患者様が受診されるようになり、大変混雑する日も増えて参りました。

可能な限り待ち時間を少なくして、患者様に極力ご迷惑をお掛けしないように当クリニックとして最大限努力しております。しかしながら緊急性があり、状況が切迫されている患者様がおられる場合もあります。

医師の責任と言うよりも人として、そのような状況下では目の前の患者様を何としてでも救うことが当然の使命だと考えております。そのような場合には、どうしても時間が掛かります(入院治療が必要な場合は電話で入院先の医師との連絡や紹介状の作成 ご本人・ご家族への説明等、とにかく時間が掛かります)

ここからはお願いとなりますが、そのような際、次の予約順の患者様には、大変申し訳ありませんが、ご予約時間を過ぎてお待ちをお願いすることがあると思います。何卒ご理解をお願いしますm(_ _)m

どんなに長くても30~45分以上は過ぎないように努力したいと考えております。どうかご理解をよろしくお願いします。

P.S 実は、日々の診察中に次の患者様をお待たせしていないかという点は非常に気にしております(/ω\) しかし目の前の患者様に対して最大限の良質な医療を提供することも絶対に妥協したくありません。その背反二律する葛藤に私自身が悩む今日この頃です^^;;(夢にも出てきます^^;;)

常により良い最善策を考えますので、何卒、ご理解をお願いします。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでに携わったお仕事④

公認心理師・臨床心理士・事務長主任補佐の春名です。

今回も携わったお仕事シリーズになります。第4弾は心理療法についてです。

以前も、当クリニックで行う心理療法という内容で、認知行動療法について簡潔にご紹介させていただきました。私自身、教育および就職後の臨床活動では認知行動療法を主たる心理療法としてきました。

認知行動療法の目標はセルフコントロールを身に着けることと言ってよいでしょう。

様々な技法が開発されておりますが、どれも患者さんやクライエント自身が自分の症状や感情を調整できるようになることを目標として実施されます。患者さんがセルフコントロールを身に着けられるように協同して取り組んでいく心理療法が認知行動療法です。

様々な技法がある中で、本日はエクスポージャーと曝露反応妨害法についてご紹介したいと思います。

これらの技法は主に不安障害を中心に利用される技法です。エクスポージャーはパニック障害や社交不安障害、特定の恐怖症(高所や動物など)などの治療に用いられます。曝露反応妨害法は強迫性障害の治療に用いられます。

異なる疾患を対象としており、名称も異なる技法ですが、共通点があります。それは曝露という点です。エクスポージャーは日本語では曝露療法と訳されます。曝露、つまり曝すというのがこの治療法の肝になっています。言葉が持つイメージが少し恐ろしいと感じられるかもしれませんが、実際にこの治療法は受ける人にとっては恐ろしいものといえると思います。

不安障害に悩まされている人は共通して不安や恐怖を喚起させる場面や物事を避けるという特徴を有しています。パニック障害であれば、外出を避けたり、社交不安障害であれば人前で何かすることを避けたり。また、強迫性障害の人は汚れたのではないかと手を執拗に洗ったりします。執拗に繰り返し、不安や恐怖を中和しようと試みます。認知行動療法では、これらの避けることや中和を試みようとすることが不安や恐怖の喚起を保存し、徐々に強めていくことを明らかにしました。

私たちに生じる不安や恐怖は時間の経過とともに自然に元に戻るということも心理学の研究によってわかっていました。これを治療法として確立したのが、エクスポージャーや曝露反応妨害法と呼ばれる技法です。つまり、不安や恐怖で避けていることに段階的に曝し、不安や恐怖が自然と低下するという経験を積むという治療法になります。反応妨害とは、中和しようとすることを止めることを指しています。なので、汚れたのではないかと不安になっても手を洗わないというのが治療方法となります。

このように記述してみると、とても辛い治療法に見えるかもしれません。実際に取り組むにはとても勇気がいる治療法だと思います。もちろん、初めから不安や恐怖の大きなものから取り組むということはしません(技法としてはありますが・・・)。先ほども述べたように段階的にやっていきます。心理療法では、この段階的に取り組んでいく計画を一緒に作成し、実際の生活で課題に挑戦し、クリアしていくという経過で心理療法が進みます。

これまでにエクスポージャーや曝露反応妨害法を用いて治療に取り組ませていただきました。患者さんの努力と勇気が重要になる治療法だなと思い、少しでも治療法に対する不安を軽減することができるようにと心がけてやってきました。全ての患者さんに効果がある方法とはもちろん言えませんが、患者さんが課題にクリアした報告を聞くたびに、私自身も元気をもらうことができる治療法です。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長の独り言 ㊱ 春待ち♪

2月も後半になってきました。そろそろ暖かくなる日も多くなってきましたね^^

最高気温が、氷点下でない日も多くなりそうです。

あと1ヶ月と少々待てば、待ち遠しい春が来るのでしょう^^

最近は、夕方17:00くらいまで日照時間が増えてきました。札幌市西区 琴似にある当クリニックの窓からも、その様子が、よくわかります(*^^*)

精神的に辛くて長い冬を乗り越えて、心理的にも明るくなれる日も近いかと思います^^

あとちょっとで春です^^

このような情景の日が、あと少しで来ると思えば、心も身体も休まります(#^.^#)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

もの忘れ(認知症)に伴うBPSDの治療について

「札幌ことにメンタルクリニック」にて心療内科・精神科領域を全般的に診察しておりますが、小生は一応、日本認知症学会専門医・指導医です^^;; そのため認知症に関して時々、お話したいと思います。

ところで、BPSDという言葉を、ご存知でしょうか?

◎BPSDは全認知症の約8割に出現します。患者さん本人のみならず介護される方・ご家族にも肉体的・精神的に大きな負担となってきます。

◎以前は問題行動や周辺症状と呼ばれていましたが、1996年、1999年の国際老年精神医学会にて behavioral and psycho-logical symptoms of dementia:認知症の行動・心理症状と統一呼称にするように合意されました。

◎わかり易く言うと、記憶障害・遂行機能障害・失行・失認・失語など中核症状とは、別に認知症に伴う様々な精神症状のことを言います。例えば、幻覚・妄想・抑うつ・易怒性亢進(怒りっぽくなる)・人格変化(以前と人柄が変わってくる)・ 暴言暴力・不安・焦燥・徘徊・暴言暴力等が挙げられます。

ご参照に、下記の図をご覧ください。

現在、認知症患者さんの数は、凄まじい勢いで増えてます;;

◎ 65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%で、2012年時点で462万人に上ることが1日、厚生労働省研究班(代表者・朝田隆筑波大学教授)の調査で分かった。認知症になる可能性がある軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計。(2013年6月1日 日本経済新聞 抜粋)          65歳以上で、7人に1人が認知症を患っておられます。

◎2015年1月時点での厚生労働省発表では、認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値が発表されています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症を患っている計算となります。MCIを含めると、おそらく1400万人(日本の人口で)くらいの方々が、何らかの認知機能低下でお悩みになる時代が到来することになると思います。

たった5年後に、そのような現実が待ち受けているということを、どうかご理解いただきたいと思います(/ω\)

「認知症って何科に受診すればいいの?」という質問もよくお受けします。

神経内科・脳外科の先生も一生懸命、認知症の診断と中核症状の治療に取り組んでおられます^^ 我々、心療内科医・精神科医も遅れを取らないように努力させていただいております^^;;

認知症の中核症状に対しての診断・治療に関しては、認知症専門医ならば、神経内科・脳外科・精神科問わず、ほとんど同じレベルだか思います。

理論の緻密さを含めて診断(見立て)については、神経内科・脳外科の先生の方が正直、精神科医より優れている場合もあるかと思います^^;;

しかし、認知症医療の難しいところですが、最初に申し上げました通り、認知症に罹患されている方の80%にBPSDが伴います。

BPSDの治療に関しては、神経内科・脳外科の先生より、抗不安薬 抗うつ薬 抗精神病薬などを普段から使い慣れている心療内科・精神科医の方が、お役に立てるかと思います。

それでは、明日から、また新しい1週間が始まりますが、新型コロナウイルスの脅威もそろそろ現実的になってきましたので、①手洗い ②マスク ③うがいを忘れないようにしてくださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

院長の独り言 ㉟ 真冬の暖かい日 

雪まつりも終わりました。新型コロナウィルスの影響もあり、中国からの観光客が少なかったせいか、例年より26%も来客者が少なかったと聞いてます。ホテル業や観光業の方は、さぞ大変だったと思います。

ところで、本日は最高気温が9℃ 明日は8℃と真冬の中休みがありそうです。たまに、冬の暖かい日があると、精神的にも気持ちがすこしホッとしますね^^

週末からまた寒波が戻ってくるらしいのですが、この2日間はありがたいです^^

そろそろ、春に向かっていく、三寒四温:さんかんしおん(寒い日が3日あれば、次は温かいが4日ある)の時期がもうすぐ、来そうです^^

では心身ともに、ご自愛ください(*^^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

これまでに携わったお仕事③

札幌ことにメンタルクリニックの公認心理師、副事務長兼主任補佐の春名です。

今回もこれまでに私が携わったお仕事シリーズです。

第3弾はデイケア業務についてです。

デイケアとは精神科リハビリテーションの一部です。症状の再燃を早期発見、防止することや社会復帰へのステップといった目的があります。午前、午後に複数のプログラムが用意されており、利用者が選んでプログラムに参加します。プログラムの内容は多種多様です。運動系のプログラムや物づくり、ソーシャルスキルトレーニングと呼ばれるようなプログラムなどそのデイケアの利用者や施設の特色を活かした内容が揃えられています。

私がデイケア業務を兼任させてもらった初期の頃は、利用者さんと同じようにプログラムを体験することからスタートしました。本来はスタッフですから、支援する側なんですが、はじめは普通に活動に参加しておりました。

そこで出会いはまったのが羊毛フェルトでした。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、羊毛を針でチクチク刺していろいろなものを作ることができます。当時、幼児だった息子がカバにはまっていたこともあり、初めての羊毛フェルトでカバづくりに挑みました。毎回羊毛フェルトに参加できるわけではなかったことと、カバづくりが中々手の込んだ作業が必要であったことなどから、完成までに半年以上かかってしまいました。

そして、その頃息子の興味はすでにカバではなくなっていました。

最近では、リカバリーと呼ばれる概念など、精神科リハビリテーションも発展し、各施設がいろいろな特色を持ってデイケアを運営しています。当クリニックにはデイケアはありませんが、ご利用に興味のある方がいらっしゃればご相談ください。

札幌 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

Q&A 46回目 受診したいのですが、子供連れでも大丈夫ですか?

Q:受診をしたいのですが、子供を預けるところがなくて困ってます。子供連れで受診しても、いいですか?

A:もちろん、構いません^^ 小さなお子さんがおられたら、受診の際にお困りだと思います^^ 札幌ことにクリニックにキッズコーナーはありませんが、ご一緒に来院されることは全く問題ありません。手の空いているスタッフがいる場合には、お手伝いできるかもしれません。ご心配なく、安心して、ご来院ください(*^^*)

P.S 女性ならではのお悩み・ご相談は非常に多くあると思っております。当クリニックは、様々な方からのご相談やお悩みをお受けいたしております。

現在、女性医師は在籍しておりませんが、いずれ女性医師による精神科・心療内科の診察が可能になるように、真面目に検討をしております。

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

インフルエンザワクチン予防接種終了。

札幌ことにメンタルクリニックでは、今年度(令和2年:2020年3月末)のインフルエンザワクチンの予防接種は、令和2年1月31日を持ちまして、終了させていただくことになりました。

以前から患者様からの強いご要望がありましたので、何とか、ご要望にお応えしたい考えて令和元年10月15日から開始しました。

初めての試みでしたが、予想以上のお申し出がありました。

ご報告が遅くなり申し訳ありませんが、全ての在庫がなくなりましたので、終了とさせていただきました。

年度は、令和2年10月1日から始める予定です。

当クリニックは心療内科・精神科ですので、あくまでもインフルエンザワクチン予防接種は、患者様サービスの一環だと考えております。

そのため、当クリニックに通院中の患者様とそのご家族までの限定とさせていただいておりますので、何卒ご了承ください。

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

これまでに携わったお仕事②

公認心理師(臨床心理士)兼、事務長主任補佐の春名です。

前回は知能検査についてご紹介させていただきました。

今回は統合失調症の認知機能障害についてご紹介したいと思います。

 

10年ほど前になるかと思いますが、日本においても統合失調症の患者さんの認知機能障害への関心が高まり始めました。

欧米では以前から関心が寄せられていたのですが、その理由は統合失調症の患者さんの予後に関する研究の結果からでした。幻聴や妄想といった症状の改善よりも認知機能障害のほうが患者さんの生活の質や社会的な活動といったその後の生活に影響が大きいということがわかってきたことでした。

認知機能というのは、注意、記憶、実行機能といった私たちの生活には欠かせない能力です。ここでいう、認知というのは認知症や高次脳機能障害といった病気や障害が指している能力と同じものです。

アメリカの精神医学会が精神疾患の診断基準を新しくした際には、統合失調症の診断基準に認知機能障害を含めるかどうかも議論されたそうです。結果としては、診断基準に含むことは見送られました。

話は戻りますが、10年ほど前から欧米で開発されたリハビリテーションのプログラムが日本でも翻訳され、一部の医療機関でも試みられるようになりました。前職場ではこのプログラムの立ち上げに携わらせてもらいました。輸入されたプログラムはパソコンを利用して、ゲームを通してリハビリテーションを行うという内容でした。しかし、医療機関では利用できるパソコンの数も限られており、脳トレのような紙でできる教材も準備したり、高次脳機能障害のリハビリテーション教材を代用したり、試行錯誤しながら行ったことを覚えています。

当時、勉強に利用した書籍には、日常生活でできるリハビリとして料理が勧められていました。料理はものを切ったり動かしたりと集中力が必要になりますし、次に何をするのかといった記憶や、どうするとスムーズに完成させられるかといった計画性(実行機能の一部です)などが必要となります。このように日常的にもリハビリの発想を取り入れるのは有益であると学びました。

最近は以前に比べると、認知機能障害の話題を目にすることが減った気がしていますが、現在でも一部の医療機関では統合失調症の方の認知機能障害の改善にも力を入れて治療が行われていると思います。

札幌 西区 琴似 二十四軒

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