強迫性障害(OCD)について、症状・診断・治療のご説明いたします。part①

今回は、強迫性障害(OCD:ovbsessive)について、3回に分けて、ご説明したいと思います。

強迫性障害は、わかりやすく言うと「わかっちゃいるけど、どうしてもやめられない」という考えと行為が繰り返しおこり、自分の意志では制御できない疾患です。

もう少し詳しく言いますと、

強迫思考(観念自分でもバカバカしいことだとわかっていても、そのことが頭から離れずに、考えまいとしても自分の意志ではどうにもならない状態をいいます。

強迫行為:ある行為をしないでいられない状況をいいます。たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りや火を消したかなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。

「鍵を閉めたかな?」「ガスコンロの火を消したかな?」と、不安になって家に戻るなど、多くの人が経験あると思います。それは別に異常ではありません。

ただし、その不安やこだわりが度を超して、明らかに「やりすぎ」と周りの人から言われたり、そのため日常生活に支障をきたすようになった場合は「強迫性障害」の可能性が強く疑われます。

 

第2回目に、続きます ^^) _

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心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

連休のストレス発散の方法をご紹介します。

2018年10月の先週末は2連休でした(中には、3連休だった方もいらっしゃったでしょう;ちょこっと羨ましいです)。

少し前になりますが、美唄市にあるピパの湯 ゆーりん館に行ってきました。

のんびりと、過ごせて、大変リラックスできました。宜しければ、行ってみてください。食事もおいしかったです。(*^-^*)

 

仕事やプライベートでの多忙が続くと、誰でもストレスが蓄積してきます。

心療内科医・精神科医の立場からも、意識的に仕事のON OFFを切り替えて、休日は可能な限りストレス解消をして頂きたいと思います^^ 

メンタルヘルスの向上は、まずは、良質な睡眠と気分転換から始まります^^

身体だけでなく、心身ともにホカホカになりたいものです^^

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札幌ことにメンタルクリニック(旧 前田神経クリニック)

院長 阿部 多樹夫

 

パニック障害について③

第3回目は、パニック障害の治療に関して、お話したいと思います^^

「お薬を使わずに治療したい」と希望される患者さんもおられますが、パニック障害に関しては、薬物療法を行っていくことをお勧めします。他の不安の疾患と比べて、薬物療法の効果が大いに期待できるからです。最近ではSSRIといわれる抗うつ薬を使用することが一般的です。

薬物療法を開始すると、パニック発作や予期不安といった症状が徐々に軽減してきます。症状をコントロールできるようになると、安心感と回復への自信が持てるようになります。並行して精神療法を少しずつ行っていきます。

広場恐怖が合併している場合は、「自分がコントロールができない」状況に対する苦手意識を少しづつ払拭していく必要があります。そういった状況での成功体験の積み重ねて徐々に自信を取り戻していきます。そのようなアポローチから精神療法を行っていく必要があります。

一方で広場恐怖症を合併していない場合は、自身の考え方の癖を見直して、物事のとらえ方を整理することで、不安が悪循環しないようにしていきます。

このような地道な積み重ねが非常に大切で、徐々に回復に向かっていきます。

パニック障害の治療は個人差がありますが、少なくとも1年間はお薬を続けたほうが良いと思います。そして少しずつお薬を減薬し、経過をみていくのが一般的な治療となります。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^-^*)

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心療内科・精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫

 

 

 

パニック障害について②

パニック障害の原因は、ストレスや疲労 人間関係の悩みなど環境要因や体質(遺伝性)も関係しますが、最も強く影響されるのは、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであるといわれてます。

特にセロトニンとノルアドレナリンが関係していると考えられています。セロトニンは、ほかの脳内神経伝達物質の情報をコントロールし、精神状態を安定させる働きがあります。またノルアドレナリンは、不安や恐怖感を引き起こし、血圧や心拍数を上げる働きをします。このバランスが乱れることにより、パニック症状が出現します。

パニック障害は100人に3人程度の割合で出現する誰にでも起こりうる病気です。ある日突然強い発作におそわれ、心臓や呼吸器の疾患を心配したり、再発の不安から外出できなくなるなど、日常生活に大きな支障をきたします。

重要なポイントとして、発作を経験したら、まずは念のために循環器科・呼吸器科など受診してみることが必要です。心臓や呼吸器系に本当に異常がないか調べてもらうことをお勧めします。そして異常がなければ、早めに心療内科や精神科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切となります。

次回、第3回目に続きます ^^) _

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院長 阿部 多樹夫

ストレス解消法

皆様、日々のストレス発散法に悩んでいる方も多くおられるかと思います^^
私個人的なストレス解消法なのですが、休日に温泉に行ってゆっくり、浸かってくることにしております。これがなかなか効果があるようで、すっきりとします。
 
神話時代から、大国主命や少彦名命が道後温泉や玉造温泉などと所縁が深いことが示すように、古代人も温泉で湯治をしていたのでしょう。
 
戦国時代も、武田信玄や豊臣秀吉などの武将も温泉で戦いの傷を癒したといわれてます。
 
以前は、九州大学が別府温泉(現在の九州大学別府病院)で、岡山大学が三朝温泉(現在の岡山大学三朝医療センター)で温泉療法の研究所を持っていました。
 
運動や趣味など、それぞれのストレス解消法がおありと思いますが、
北海道は多くの名湯に恵まれておりますので、宜しければ、温泉に浸かって、日頃のストレスを発散させてみてください(*^-^*)
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心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック
院長 阿部 多樹夫

うつ病について④

前回の続きになります。うつ病についてpart4をお話します^^

十分な休養をとり、服薬による薬物療法を続けていると時間の経過とともに、症状の改善を自覚できるようになります。

気力も回復し、物事への関心や興味も少しずつ湧いてくるようになります。また、体調も徐々に回復し、自然にやりたいと感じることが出てきます。このような時期になれば、回復の程度に合わせて1日の予定を立て、その予定にそって生活してみましょう。

ただし、回復期には調子のよい時と悪い時の差が大きく、体調もまだ万全の状態ではありません。調子がよい日についやり過ぎてしまうと、その疲れがうつ症状を悪化させる原因となってしまいます。どの程度のことをしたらどの程度疲れるかを予想しながら、無理のない予定を立てるようにしましょう。

また、予定は段階的に少しずつ増やすことが大切です。

その後、復職・復学などに向けて、主治医や場合によっては産業医や校医と相談しながら、無理のないペースで、以前の生活に戻れるように環境調整をおこなっていきます。

会社の上司や学校の担任、家族など周囲の理解と支援を受けながら、当分の間、短時間勤務や残業の免除などをお願いして、徐々に以前の勤務や授業に戻れるようにすることが大切です。

以上、うつ病について、一般的な治療の流れを説明させていただきました。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

うつ病の症状と治療について①

うつ病は、非常に頻度の高い疾患であります。第4回に分けて、ブログで説明したいと思います。

うつ病とは、わかりやすく言うと、こころのエネルギーが著しく低下してしまう疾患ですが、「心の症状」と「身体症状」が認められます。

心の症状として、気分が沈む むなしい 何事にも興味がわかない 何をしても楽しくない イライラする 否定的な考えばかりしてしまう 集中力の低下などの症状がみられます。その結果、自分自身をダメな人間と思い込んでしまい、「自分は生きている必要がない」と自殺を考えることもあります。

一方、身体症状としては、睡眠障害(不眠、時に過眠) 頭痛 肩こり 倦怠感 食欲低下 味覚異常 月経不順などの症状がみられます。

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院長 阿部 多樹夫

 

睡眠障害(不眠症を含めて、睡眠に関する疾患)について

睡眠に伴う疾患について、お話いたします。

1.【不眠症】

ストレス社会の現代において、あるデータでは成人の20%くらいが、不眠症で悩んでいると言われてます。

睡眠薬を服用すると確かに、不眠が改善する場合もありますが、まずは規則正しい生活リズムの確立、適度な運動習慣、入浴、過度なアルコール摂取の制限など、生活環境の改善をお勧めしております。

どうしても薬物治療を行う必要がある場合の注意点ですが、現在でも主流であり続けてているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、下記4つの問題点をしっかりと見極めた上で処方することが必要となります。

①入眠困難(寝つきが悪い)

②中途覚醒(途中で目覚めてしまう)

③早朝覚醒(朝はやくに目が覚めてしまう)

④熟眠困難(睡眠時は十分に取ったのに、熟眠感がない)

それぞれのタイプの不眠患者さんにとって、最適の処方を選択することが重要となります。下記3タイプに分けて睡眠薬の使い分けを行います。

(1)短時間作用型(超短時間作用型も含む)

(2)中時間作用型

(3)長時間作用型

当然、最適かつ最少量の睡眠剤処方することが、非常に重要となります^^

最近では、非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる従来型とは違う睡眠薬もあります。非ベンゾジアゼピン系の長所として、依存性や副作用の少ないと言う点が挙げられます。ただし実際に服薬された患者様からのご意見として睡眠効果が、すこし柔らかいというご指摘もあります。

睡眠薬は非常に多くの薬剤が存在しますが、それぞれ一長一短があります。患者様に一番合った薬剤を選択することが重要となります。

次は、睡眠における疾患についてお話します。

2.【レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)】

わかりやすい特徴として下記の症状がみられます。

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩み抱えて来院されております^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の基本は、まずは良質な睡眠をとれるようになることが何よりも大切だと、ご理解ください(*^-^*)

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心療内科 精神科

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院長 阿部 多樹夫

精神保健指定医講習会に参加するため休診日のお知らせ

厚生労働省から任命・指定を受けた精神保健指定医講習会出席のため、平成30年10月30日(火)は午前中(9:30~13:00)のみの診察となります。翌10月31日(水)も休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほど、お願いいたします。

 

なお、平成30年11月1日(木)から通常通り、診察いたします。

精神保健指定医と日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本認知学会専門医・指導医の他、認知症サポート医、産業医の資格を維持するためにも生涯学習が欠かせません^^ 患者様に常に最新の最良の治療をご提供するのには絶対に必要なことだと考えております。

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心療内科・精神科

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院長 阿部 多樹夫

当クリニックでのアロマの癒し(^^♪

皆様 こんばんわ^^

当クリニックでは、待合室にて患者様に少しでも快適に、お待ちいただけるようにアロマセラピーを取り入れております。定期的に香りを交換して、季節に合わせたお寛ぎをいただけるようにしております。

しかし嗅覚には、非常に個人差があります。

もしご不快と感じられたならば、ご遠慮なく、受付までお申し出ください。

直ちに停止いたします。

当クリニックは、明確にお約束しますが、以前よりも、更に良いクリニックづくりを常に模索し続けます。もし至らない点がございましたら、ご浅慮なく院長はじめスタッフにお申し付けください。

すぐに、次善策を考えて、よりよい方針に柔軟に対応させていただきます。

 

よい香りは、こころが寛げると思っております(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫