発達障害の一種に分類されるADHDについて最近学んだ話題

公認心理師、カウンセラー、副事務長の春名です。

電車通勤になり、移動中に書籍を読む時間ができました。今日は最近読んで学んだ内容をご紹介しようと思います、

タイトルにもありますが、ADHDについてです。

ADHD とは注意欠如、多動症と呼ばれるもので、この10年前後で、日本でも広く知られるようになったのではないかと思います。特に成人以降、大人のADHD といったネーミングを耳にすることが増えました。

基本的に先天的な発達障害の一種と考えられていますが、最近の研究の結果では疑問が投げかけられているようです。

例えば、大規模な人数を対象に幼少の時点でADHD の有無を評価します。その人たちが大人になったとき、またADHD の有無を調べます。

すると、幼少の時にADHDと診断された人の何割かは大人ではADHD と診断されなかったという結果がでたそうです。同時に大人の時点でADHDと診断された人の多くは幼少の頃にはADHD とされていなかったそうです。

 

他にも、遺伝的にリスクが高いかどうかよりも、育てる人がADHDの特徴を持っていて、そのような環境で育った人の方がADHDと診断される可能性を示す研究結果もあるようです。

 

このように、先天的な障害とは言い切れない研究報告も増えているようです。

まだまだ、研究途上であり、結論は出ていませんが、新しい知識にはこまめに触れていなければいけないなと、改めて感じました。

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心療内科 精神科 カウンセリング

働き方改革 昭和時代 平成時代 令和時代の働き方について。

まだまだ気持ちは若いのですが、冷静に考えると、昭和生まれの私は既に、平成、令和と3つの元号を経験してきたのですね^^ 今週もいよいよ終わりそうです^^ コロナ後の花金(花の金曜日)を楽しんでいらっしゃる方もおられるかと思います^^ 仕事や学業ばかりでは精神的に参ってしまいます。現在はストレス社会なので適度な休日は必要不可欠だと思います。少なくとも週に1-2日程度の休日は心身の健康を保つのにとても重要です。私も心療内科・精神科医としては、そのとおりだと思います。

しかし、過去の日本で「月月火水木金金」という言葉がありました。365日休みなく死に物狂いで仕事する人々です。当時は「モーレツ社員」と呼ばれてました^^; まさに昭和の象徴です^^;; 現在では絶対にいけませんが、かつては労働基準法などお構いなく、家族のため国のために死ぬ気で働かれた世代です。その方々の努力のおかげで「東洋の奇跡」と言われた日本の高度経済成長が達成され、今日の日本が世界第3位の経済大国になれたことに感謝しないとならないと思います。まさに頭が上がりませんm(_ _)m

平成の初期まで土曜日は午前勤務・日曜日のみ休日が当たり前な時代でした。実は週休2日制は1992年(平成4)頃から徐々に始まりました。

現在では、余程のブラック企業やシフト制でない限り、月ー金 8:30-17:30(昼休み1時間)が標準化しつつあります。働き方改革も推進されていますので、ご自身にとって、働きやすい環境を目指してみてください。

当クリニックには、仕事のお悩み職場での人間関係のお悩みで来院される患者様も非常に多くおられますが、ほとんどのケースは解決する方法がありますので、まずは自分だけで悩まず、いろいろな方に相談することから始めていただきたいと思います(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

研修医時代に先輩医師から教えてもらった印象深い話♪

もう20年近く前の話になりますが、私が研修医時代に、ある先輩の心療内科・精神科医師から教えてもらった深く印象に残っているお話をご紹介したいと思います。あくまで私個人の感慨なので、興味のない方は読み飛ばしてください^^;;

その先輩医師が教えてくれたことは「人生は、いつも危険な外海へ航海に出るようなもの。社会という大海原に出て日々、荒波にもまれている。もちろん凪の日もあるが、嵐の日の方がずっと多い。その大海原を毎日、進んでいかないと人生という航路は切り開けない。過酷な航海で疲れきった船や旅人が心の傷を癒やすため立ち寄る港が精神科という存在であり、母港として精神科主治医が存在する。そして再び航海に旅立っていく手伝いをすることが役割だ」と教わりました。

当時の私は「なるほど。そういうものか」としか思っておりませんでしたが、心療内科・精神科医として臨床を重ねていくと、まさにその通りだと理解できました。

日々の過酷な現実という荒波に心身とも疲れた方々の「こころ」のケアをしていくことが、我々心療内科・精神科医の大切な使命だと思う今日このごろです(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

3か月の空白期間。 

毎日の通勤中に見かける景色で自粛期間は、マクドナルドがドライブスルーだけだった時期は、何となく心寂しかったです;; 今月から店内で家族連れで飲食を楽しんでいる景色が見えるようになったのは、喜ばしいことです(*^^*)

東京は新規感染者が連日、2桁出てます。本日6月15日の新規感染者が最も多かったのは東京で48人でした。「東京アラート」でレインボーブリッジが赤くなったのも分かる気がします;; しかし2番目に多かったのは実は北海道で6人です;;ちなみに3位が神奈川県で3人でした。

想像したくもないですが「札幌アラート」が発動されて、テレビ塔の夜景が真っ赤になるのだけは見たくないですね^^;;

感染対策と並行して経済活動も再開されました。ほぼ2か月間の空白を伴った新年度が本格的に開始されました。実質は3か月の空白時間に戸惑われている方もおられるかと思いますが、焦らずに自分のペースで徐々に馴染んでいって下さい(*^-^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

目の前のことを一つ一つこなしていきましょう♪

高度に情報化され、世の中の流れがますます速くなってきています。時代の流れに追いつくだけでも、なかなか大変です^^; このような変化に、不安を感じる方もおられるかと思います。

しかし、将来に対して不安を感じるのは、決して現代人だけではなかったはずです。むしろ現代より更に情報が少なかった時代は、さらに不安だったことでしょう^^;;

歴史上、どの時代でも、どの国に生まれても全ての人間が、明日を含めて将来への不安に悩まされ続けてきたのではないでしょうか?

戦国時代に、伊達政宗という武将が東北の地で活躍していました。彼は一寸先は闇の戦国時代をしぶとく生き抜いた人物です。初代伊達藩の藩主でもあります。

同時代の武将たちと同じで少年時代から艱難辛苦の連続でした^^:: 幼少時に罹患した天然痘のため片目を失明し、一番の理解者で庇護してくれた父親も若い時に家臣の裏切りで失い、実弟からの謀反や母親に毒殺されかけたりと、普通の人間ではとても精神が持ちません;; 忍耐力と知性が半端なかったのでしょう^^

そんな中で、彼が最も大切にしてきた信条は「先のわからない将来の不安に悩むより、今日できる目の前のことを一つ一つこなしていくこと」でした^^

そのおかげで、その後、天下人となった豊臣秀吉や徳川家康などから警戒されながらも、信頼されて幕末まで仙台伊達藩としての礎を築きました。別名は大河ドラマでも有名となった「独眼竜正宗」と呼ばれています^^

 

P.S. もう6月も半分終わります。 明日も、目の前のことを一つ一つ大切にしていきたいと思います^^

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

自粛期間に、双極性感情障害の新薬が登場しておりました。

ツライコロナ感染予防のため、3ヵ月間くらい自粛期間として製薬会社や卸会社の担当の方と面談を謝絶しておりました。当然のことです。しかし、ようやく世間一般的にも、そろそろ緩和していく時期となりましたので、昨日6月10日から再開いたしました。そうしないと薬剤を含めていろいろな医療情報のアップデート(更新)が大幅に遅れてしまい、結局は患者さんにもご迷惑をお掛けすることになりますのでご理解ください。

さて、久しぶりに会って話をきいてみると精神科・心療内科領域で、新薬が登場した情報を知ることが出来ました。双極性感情障害(躁うつ病)のうつ症状に効果のある薬剤が処方可能となりました^^

双極性感情障害の治療は、基本的に気分安定薬というバルプロ酸ナトリウム 炭酸リチウム カルバマゼピン ラモトリギン等が最も重要となります。

しかし実際の臨床は難しいもので、薬剤効果は個人差が非常に大きくて、それぞれの患者さんで大きく変わってきます。向精神薬一般論となりますが、例えば最少用量からある薬剤を処方しても、眠気やふらつきなど副作用が出現する方も割と多くおられます。一方で、最少用量では全く効果なく、使用用量が増える場合も多々あります。

双極性感情障害のうつ状態の場合に、抗うつ薬を追加処方すると躁転(うつ病相から躁病相に移行)することも高頻度であります。以前にも記載したと思いますが、1日前後で躁転することも珍しくありません。

精神科・心療内科の臨床医としては、目の前の患者さんの症状・状態を冷静に分析して過去の経験も踏まえて最良の処方を導き出すことは重要な責務の一つだと思っております^^ そのためにも、しっかりと患者さんと向かい合って、十分にお話を伺うことが非常に大切だと思います。

特に新薬を処方する際には、過去の経験がありませんので実際に服薬してみないと分からないことがあります。

P.S. 当然のことですが、時代の流れとともに、医療現場は大きく変わっていきます^^ アップデートすることを忘れず、生涯学習の精神が大切だと改めて思いました(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外はとても暑いです。 

公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。

本日はとても天気も良く、気温も高い日になりました。お昼休みは、当クリニック近隣を少しお散歩してくることが日課なのですが、本日はとても暑く、少しの時間を歩いただけで、少し汗が出てくるようなお天気ですね。

天気予報では、明日はさらに気温が高くなるとも言われております。

急に暑くなっておりますので、皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけください。今年は猛暑になるとの話も出ております。

また、最近では夏場の外出時のマスク着用についても、熱中症のリスクから注意喚起がなされております。日に日に気温も上がり、夏が近づいてきていますね。こまめに水分補給をするなど、熱中症の対策も行いましょう。

暑い季節になると、もう一つ寝苦しい夜の問題が生じてきますね。以前、受けた研修にて興味深い研究結果の報告がありました。睡眠を促す一つに、深部体温の低下というものがあります。身体の中の方の温度が下がることが睡眠の開始には必要なのです。深部体温が高いままでは私たちは寝付くことが難しいということです。

とある研究で、寝る際にアイスノンなどを首の下に敷いて寝ると、首の後ろの血管の血流を通して、深部体温を低下させることに有益という報告がありました。深部体温の低下に加え、寝苦しさの緩和にも役立つかもしれません。

みなさんもぜひ試してみてください。外はとても暑いです。

P.S.外はとても暑いですが、コロナに振り回されて楽しめなかった春は諦めて、北国の夏を楽しみましょう。

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立ち寄ったコンビニで、土用のウナギのパンフレットを見ました。

本日、帰宅途中にコンビニで今年の土用の丑の日のウナギ注文のパンフレットを見つめました^^ 土用の丑の日に、ウナギを食べるという文化を広げたのは、歴史でも著名な平賀源内(江戸時代の蘭学者:エレキテル=発電器を初めて一般の民衆に知らせた方・その他多くの発明家との評判も高い)です。江戸時代において間違いなく、最高レベルの科学者であったと思われます。その人を推して、夏の暑い時期には栄養学的にも、土用のウナギが一番だということでブームとなり、現代に至っております^^

話は変わりますが、あっという間に月日は流れます^^ もう夏のウナギのなるほど、いやはや、そろそろ夏も始まりそうですね^^ この前、春歌をご紹介したばかりかと思っておりましたが、個人の意識や感慨など関係なく、四季は必然的に巡ってきます^^ あと13日後の6月21日は夏至となります。日本で一番、長い日となります^^

土用の丑の日(ウナギの日)は、それから1月後の7月21日になります^^ ウナギは栄養分の塊です^^ 蛋白 ビタミン 脂質など栄養が豊富です。蒲焼も良いですが、白焼きも絶品です(*^^*)

過ぎ去る春を惜しみ迎える夏を楽しみに思います^^

松尾芭蕉が「奥の細道」で記された名著をちょこっと、ご紹介します^^;;

「月日は百代の過客にして行かふ年もまた旅人なり」現代文に翻訳すると【月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであって、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人みたいなものだなぁ~】という意味らしいです^^

まさに無常観ですね。私が好きな「平家物語」とも共通する無常観なのでしょうか^^;;

P.S.「コロナバテ」はもちろんこれ以上、ご勘弁願いたいですが、そろそろ「夏バテ」にも注意が必要な季節になってきていると思います。どうか皆様ご自愛ください。足りない分は、土用のウナギで補いましょう^^

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今宵の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれております。平和♪

夏至も近づき、日も長くなってきました。また、汗ばむような暑い日も多くなってきましたね^^; ちなみに今年2020年の夏至は6月21日です。

今宵は満月です。「ストロベリームーン」と呼ばれています。「イチゴの満月?」と思う方もおられると思います。私も全く理由が分かりませんでしたので調べてみると、アメリカのインディアンのある部族で、天文学的な意味合いもあり、毎月の満月に名称を付けていたそうです。

夏至に最も近い満月が、ちょうど野イチゴ(ストロベリー)の収穫時期と重なったため、ストロベリームーンと呼ばれるようになったそうです^^ 本日がまさにその日に当たります。

何とも平和で、ロマンティックな話です(*^^*) 最近、夜空を見ることも少なくなってきたので先程、見に行って来ました^^ 札幌市内で撮影した写メを添付しておきます。

現在、同じアメリカで大変不幸な事件が引き金となり、大きなデモから一部暴動が起きております。暴動に参加してる方も、それを鎮圧するために軍隊を出動させようとしている首脳陣もお互いに頭上の「ストロベリームーン」を見ながら冷静になっていただきたいものです。今も昔も変わらず、この時期は大地の恵みである野イチゴの収穫に感謝する平和な「ストロベリームーン」が頭上に燦然と輝いていることに思いをはせていただきたいと思います(*^^*)

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「札幌ことにメンタルクリニック」開院 1周年のご挨拶 

札幌 西区 琴似 二十四軒エリアにあります「札幌ことにメンタルクリニック」は昨年の令和元年6月3日を持ちまして、現在の琴似1条4丁目に移転・名称変更の上、新規開院させていただきました。本日で、ちょうど1年が経過いたしました。いろいろな方々に助けられて、支えられて、お陰をもちまして無事に1周年を迎えることができました。まずは院長として心からお礼と感謝を申し上げます。

この1年間、非常に慌ただしく、まさにあっという間に感じましたが、いろいろな出来事がありました。たとえば、G20サミットが大阪で開催されました。

また、ラグビーWカップ日本大会で日本が世界で8強入りして、多くの人々に希望と勇気と感動を与えてくれました。

消費税も気が付けば10%になってました^^;;

ノーベル化学賞には、リチウムイオン電池の開発に成功した吉野彰さんが受賞されました。これも改めて努力と忍耐と情熱の大切さを教えられました。

また悲しい事故として首里城の焼失もありました。

香港では民主化を守ろうとする民衆のデモが注目を浴びました。その後、1月から中国の武漢市で新型コロナウイルスが発生して、2月からはクルーズ船ダイアモンドプリンセス号を契機に日本でも大流行が始まりました。そして、ようやく終息が見えてきました。

ざっと振り返っても、このような1年間でした。前半は良いニュースが多かったですが、後半は、暗いニュースが続きました。。

今後は日本も含めて世界中がコロナ禍からの復興していくことでしょう。

札幌ことにメンタルクリニックでは、優しさと思いやりの精神を大切にして、常に感謝の念を忘れずに、札幌市西区を中心に地域に根差して、心療内科・精神科医療の領域で皆様のお役に立てるように貢献していきたいと考えております。

令和2年もまだ半年以上、残っております。みんなで助け合って、より良い時代が訪れることを願いたいと思っております。

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院長 阿部 多樹夫