Q&A 25回目 うつ病の再発を繰り返すと、認知症になるって本当ですか?

Q:うつ病の再発を繰り返すと、将来的に認知症になるって本当ですか?

A:びっくりされるでしょうが、結論から申し上げれば、うつ病は、将来、認知症になるリスクを大幅に上げると言われてます。

(1) 1度でも、うつ病になると将来的に、1.7倍くらい認知症になるリスクが上がると言われてます。

(2) 更に、うつ病は再発を繰り返すと、1回につき14%程度、認知症になるリスクが高くなると言われております。つまり再発をする度に、どんどん認知症になる可能性が高くなります。

(3) うつ病だけでなく、躁うつ病(双極性感情障害)も、同様なリスクがあると言われております。

少し、お耳に痛い話かもしれませんが、とにかくメンタル系の疾患は、再発を防止することが、将来、認知症(もの忘れ)になるリスクを下げるため非常に重要だと、ご理解ください。

もし、うつ病や双極性障害(躁うつ病)をお持ちの方は、規則正しい生活 ストレスを上手に発散する 治療を継続するなど、とにかく再発予防に気を付けて下さい^^

雪解けが日々、実感できる季節になりましたが、最後の最後で転倒したり、インフルエンザにならないように注意してください(*^_^*)

 

 

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

Q&A 第24回 眠る時に布団に入ると、両足がムズムズして眠れません。何かの病気なのでしょうか?

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。

わかりやすい特徴として

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

 

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の第一は、良質な睡眠からです^^

春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^

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Q&A 第23回 祖母が認知症で、被害妄想(物盗られ妄想)が出て困ってます。治療で治りますか?

Q:祖母が認知症と数年前に診断されて、進行を遅らせるお薬を処方されましたが、最近、被害妄想(物盗られ)妄想が出現して家族全員が困ってます。治療でよくなりませんか?

A:結論から申し上げれば、治療で改善することは可能です。認知症の症状にはもの忘れ(認知機能低下)を中心とした中核症状と、周辺症状(BPSD)と呼ばれる幻覚 妄想 興奮 徘徊などの症状があります。

今回は、周辺症状(BPSD)のなかでも、被害妄想(物盗られ)妄想が問題となっているケースだと思います。

ご本人への対応としては、まずは、妄想に対して否定しないで差し上げてください。物盗られ妄想は、認知症のせいで物をどこに置いたか忘れてしまった自分のプライドを守る本能的な防衛だと考えてください。認知症になってもプライドは残ります。そのプライドを傷つけるような対応は却って、事態を悪化させます。具体的な接し方としては「誰でも置いた場所が分からなくなることはありますね」「だから、一緒に探しましょう」などと、優しく認知症の方の自尊心を立てて差し上げるように対応してみてください^^

それでも、症状が改善せず悪化するようならば、非定型抗精神病薬であるリスペリドン クエチアピン ブロナンセリン アリピプラゾール オランザピン等を最少量、服用していただければ、症状が軽減する可能性は高いです(*^^*)

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Q&A 第22回 酒量が増えて困ってます。何か良い方法は、ありませんか?

第22回目

Q: 酒量が増えて困ってます。仕事のストレスを、毎日、お酒で発散している状況です。仕事には辛うじて行ってますが、毎日、二日酔いで、仕事の効率も極端に落ちてます。健診でも引っかかり、お酒を止めたいのですが、ついつい飲んでしまいます。何か良い方法は、ありませんか?

 

A: 辛うじて生活破綻まではされてないようですが、健診で引っかかってもお酒がやめれないならば、アルコール依存傾向が強いと考えられます。

アルコール依存の治療は一人では困難ですので、周囲の支援が必要となります。まずは、家族や知人に相談してみましょう。必要ならば心療内科・精神科医にも相談されてみることをお勧めします。

2019年3月から、ナルメフェンという選択的オピオイド受容体調整薬が発売が予定されてます。従来のものと違って、飲酒1~2時間前に服薬すれば、飲酒を継続していても徐々に、酒量が減っていく薬剤として期待されてます。

ただし、重度のアルコール依存症の治療の大原則は、断酒達成とその維持です。また、心理社会的な治療(心理教育・環境調整etc)を並行して行なっていくことも重要になります。アルコール依存から回復を目指して、みましょう。

 

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Q&A 第21回 職場の部下が、うつ病と診断されて、治療を受けてます。どのように接したらいいのでしょうか?

第21回

Q:職場の部下が「うつ病」と診断されて、残業がない定時勤務になりました。上司として、どのように、接したら良いのでしょうか?

A:結論から申し上げます。その部下の方に、一定の期間は極力、負担をかけないようにして差し上げてください。

上司の方が部署の責任者として、マネージメントを含めて非常に、大変であることは十分に承知しております。本当に、お疲れ様ですm(_ _)m

ただ、精神科医・心療内科医としての見解から申し上げれば、中核群の「うつ病」の患者さんは、しっかりと治療すれば、ほとんど治ります^^ だいたい2~6か月くらいを目途に考えてください。

その後は、今まで通りに、職場に復帰できる可能性が非常に高いので、回復まで時間的な猶予を差しあげてください。 お願いしますm(_ _)m

接し方としましては「気合が足りない」「甘ったれている」など、叱責は決してしないでください。また「頑張れ」「いつ、戻ってくるの?」「期待してるよ」などと、焦らせる言葉も逆効果になりますので、何卒、お止めください。

一番良いのは「主治医の先生に任せて、しっかり治療・休養してね」「良くなったら、いつでも戻ってきてね」等、ご本人が、安心して休養できるような対応をお願いします^^

余談ですが、現代のIT社会は革命的に、産業効率の上昇に成功しましたが、それと引き換えに、人間性と終身雇用制(安定感・安心感)を失しつつある気がします(/ω\)

それは、また別の機会に、ブログでお話したいと思います^^;

インフルエンザとノロウイルスが猛威を振るっておりますので、体調管理には、十分にお気をつけ下さい(*^_^*) 

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Q&A 第20回 最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。大丈夫でしょうか?

第20回

Q:最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。書類や新聞などを読んでも、1回では内容が理解できません。仕事の効率もかなり落ちてます。メンタル系の病気なのか心配です。大丈夫でしょうか?

 

A:結論から申し上げれば、何らかのメンタル系の疾患である可能性が高いと考えられます。年齢にもよりますが、40~60歳台の方ならば、うつ病に伴う精神運動制止という思考力や集中力の低下が一番可能性が高いと思われます。

ご高齢の方の場合には、うつ病の他に、認知症の可能性もあります。

その他に、どのような症状があるのかも重要となりますので、受診をされて、しっかりと検査・診断して、場合によっては治療が必要となるかも知れません。

何事も早期発見 早期治療が大切です^^

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Q&A 第19回 ノイローゼという言葉をよく耳にしますが、どういう意味ですか?

Q:ノイローゼという言葉をよく耳にしますが、どういう意味なのですか?悪い精神疾患なのでしょうか?

A:ノイローゼとはドイツ語です。 Neuroseと綴ります。英語ではNeurosisと記し、日本語では神経症と訳します。結論から申し上げれば、ノイローゼ(神経症)は悪性の精神疾患ではありません。疾患としては、不安障害 パニック障害 強迫性障害 社交不安障害 心気症 転換性障害 解離性障害などが該当します。

以前は不安神経症 強迫神経症 恐怖症 心気神経症 ヒステリーなどと呼ばれてました^^; 

統合失調症 双極性障害 うつ病等の精神病ではありません。

わかりやすく言いますと、 過労や心労などのストレスが原因となり、メンタル面において、処理能力の限界を超えてしまい、こころのバランスが保てなくなった状況といえます。

重度な精神疾患ではありませんが、ご本人にとっては、非常に大変な問題です。独力で解決するのが、難しいケースが多々あります。

当クリニックにも、神経症でお悩みの方が多数、来院されてますが、自分だけで解決しようと決め込まずに、まずは、身近な家族 友人 知人にお悩みを相談することが大切です^^

残念ながら現代社会で、ストレスが尽きることはありません。ストレスを極力溜め込まず、自分らしく心穏やかに皆様がお過ごしされることを願っております(*^^*)

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Q&A 第18回 不眠症で通院してます。短期間しか処方してもらえません。もっと長期間処方して、もらえないのでしょうか?

Q:不眠症で通院してます。短期(2週~4週間)しか処方は出来ないと、多くのクリニックで言われて、仕方ないので、頻繁に通院してますが、もっと長い期間処方をしてもらえませんか?

A: 結論から申し上げると、薬剤によりますが、最大2週から1ヶ月分しか処方できないケースが、ほとんどです。

以前は、緩やかな時代もあり、長期処方・重複処方も全然OKだった時もありました^^;

ところが最近は、御上(偉いお役人)から、絶対にダメだと、日本全国統一して強く指導されるようになりました。

そのような経緯ですので、申し訳ありませんが、どうしても無理なこともございます(*_*;

当クリニックは患者さん第一主義ですが、どうかその点だけは、何卒、ご理解をお願いしますm(__)m

 

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Q&A 第17回 イライラが続いています。なおりますか?

Q:イライラが、続いて止まりません。生活にも支障が出て困ってます。治りますか?

A:イライラ感が出現している原因にもよりますが、原因をきちんと見つけて、正しい診断を行い、治療をおこなえば、改善してくる可能性が高いと思われます。

イライラ感の根本の原因に気づいてない方もいらっしゃいますが、意外と多いのが、原因に気づいていても、あえて気づかないように無理して意識しないようにしており、その状態があまりに長く続いたため、ついに我慢の限界となってイライラ感をコントロールできなくなった患者さんが多いです。

何事も、我慢し続けることには、限界があるのかも知れません^^;

イライラ感をコントロール出来ている間は、問題ありませんが、我慢することに疲れたと感じる時は、注意が必要です。

現代は、ストレス社会ですので、イライラ感の原因が溢れかえってます。一人で悩まず、まずは家族や友人など身近な人に相談してみましょう^^

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Q&A 第16回 メンタル系の薬は、太りやすくなりますか?

Q: 心療内科・精神科・メンタル系の薬剤を服用すると、太りやすくなりませんか?

A: 中には、副作用として、太りやすくなる薬剤もあります。ただし、それは一部の薬剤です。全ての薬剤が体重増加の原因になるわけでは、ありません。睡眠薬や抗不安薬には、そのような作用は原則、ありません。抗うつ薬の一部や抗精神病薬には体重増加 高脂血症 高血糖になりやすい薬剤もあります。

昔からある古い薬剤は一般的に副作用が強く、三環系抗うつ薬や定型抗精神病薬であるクロルプロマジンなど肥満は、以前から知られておりました。

現在、主流である非定型抗精神病薬も、オランザピン クエチアピン クロザピンは、高血糖になりやすいため、糖尿病患者さんは服薬が禁止されてます。一方、アリピプラゾール  ブレクスピプラゾール  リスペリドン ブロナンセリンは比較的、少ないと言われております。

抗うつ薬の一部も体重増加があります。古いタイプの三環系は肥満になりやすいことが知られてます。最近、主流となっているSSRI SNRI NaSSAでも、認められますが、NaSSA>SSRI>SNRIの順になると言われてます。

 

個人差も大きいので、服薬される患者さん全員が、肥満になるわけではありませんが、以上のような傾向があります。予防する重要なポイントとして、

①必要最少用量を処方すること  

②血糖値や高脂血症などが出現していないか、定期的に血液検査を行い、副作用のチェックを行うことが重要となります。

 

 

天気予報では、2月8日(金)は、歴史的な大寒波が来るそうです^^;最高気温が-10℃とは、びっくりですね^^;

あと1か月ちょっとで、長い冬も終りそうです。春の画像を載せておきますので、心待ちにしましょう(*^^*)

 

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