Q&A:第27回 仕事で多忙が続き、連日、睡眠不足です。このままで大丈夫なのでしょうか?

 

 

                  第27回

Q:仕事が多忙で、残業と休日出勤が続いています。連日、睡眠不足で、最近、仕事に行くのがとても、つらいです。このままで大丈夫なのでしょうか?

A:結論から申し上げれば、こころのエネルギーが著しく低下しているサインだと思われます。慢性的な過労は、こころのエネルギーを徐々に奪っていきます(/ω\)

こころのエネルギーが低下すると、不眠症不安障害 うつ病などになる危険性が高まります^^;;

朝の抑うつ 意欲低下 気分の沈み 不眠 集中力の低下 頭重感 肩こり などの症状が2週間以上持続するのであれば、うつ病の可能性が考えられます。

残業時間(時間外勤務)が1ヶ月で80時間を超えてくると、過労死ラインに突入します。その状況が長期間持続すれば、過労死(心筋梗塞 脳卒中etc)のリスクが高まります(;^ω^)

札幌 西区 琴似

札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

P.S 次回は、過労死についてお話しさせれいたきます^^

現在日本でも、ブラック企業は山ほどあります;;

気象病について(季節の変わり目や気圧差に由来します)

季節の変わり目は、何かと体調を崩しやすいと以前から言われております。

「気象病」という言葉を、ご存知でしょうか?

季節の変わり目や天気の変化・台風出現時期など気象が大幅に変化する時に、心身共に多くの影響がある患者さんを多数お見掛けします。

身体症状としては、肩がこる めまい 頭痛、全身の痛み・しびれ等があります。

精神症状として、イライラ感 ソワソワ感 気分が沈む 不安などが挙げられます。

最近、医学界でも、ようやく気象病という概念が、少しづつ認知されつつあります^^;(非常に少しずつです)

日本では、1000万人くらいの方々が、何らかの気象病で悩みを抱えていると推計されております。

原因は、まだ不明な点も多いのですが、有力な説として内耳にあるといわれてます。中耳炎で有名な中耳(鼓膜辺り)よりも更に、脳に近い部分が内耳です。

その内耳は、気圧を敏感に感じ取る場所(センサー)で自律神経系とも深い関わりがあるといわれております。そのため、激しい気圧の変化を伴う、季節の変わり目や天候の変化・台風出現時に、内耳経由で自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、身体症状や精神症状が出現します。

予防・治療としては、規則正しい生活 十分な睡眠 正しい食習慣 汗ばむくらいの適度な運動や入浴(サウナ)が有効とさせてます。それでも、症状が改善しない場合には、内耳の血流を改善する抗めまい薬や漢方が有効なケースもあります。

これから、気象病が起きやすい季節になりますので、以上の点を踏まえて、体調管理には、十分にお気を付けくださいませ^^

 

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心療内科 精神科

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

春らしく、プチ模様替えをしました^^

いよいよ春めいてまいりました。

冬の間は、スノーマンやクリスマスツリーを飾っておりましたが、昨日から、をコンセプトにプチ模様替えしました^^

当クリニックへ来院される皆様に、少しでも快適な待合時間をお過ごしいただけますように、アロマの香りと春夏秋冬の季節感を大切にしていきたいと思っております。

        桜咲く春をイメージしました

アロマが苦手な方もいらっしゃると思います。その際は、ご遠慮なく受付に申し出ください。すぐに停止いたします。

そろそろ花粉症の季節も近づいておりますので、アレルギー体質の方々は、体調管理に十分、お気をつけください(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第24回 眠る時に布団に入ると、両足がムズムズして眠れません。何かの病気なのでしょうか?

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

                   24回

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

 

A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。

わかりやすい特徴として

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

 

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の第一は、良質な睡眠からです^^

春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

Q&A 第18回 不眠症で通院してます。短期間しか処方してもらえません。もっと長期間処方して、もらえないのでしょうか?

Q:不眠症で通院してます。短期(2週~4週間)しか処方は出来ないと、多くのクリニックで言われて、仕方ないので、頻繁に通院してますが、もっと長い期間処方をしてもらえませんか?

A: 結論から申し上げると、薬剤によりますが、最大2週から1ヶ月分しか処方できないケースが、ほとんどです。

以前は、緩やかな時代もあり、長期処方・重複処方も全然OKだった時もありました^^;

ところが最近は、御上(偉いお役人)から、絶対にダメだと、日本全国統一して強く指導されるようになりました。

そのような経緯ですので、申し訳ありませんが、どうしても無理なこともございます(*_*;

当クリニックは患者さん第一主義ですが、どうかその点だけは、何卒、ご理解をお願いしますm(__)m

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Q&A 第17回 イライラが続いています。なおりますか?

 

Q:イライラが、続いて止まりません。生活にも支障が出て困ってます。治りますか?

A:イライラ感が出現している原因にもよりますが、原因をきちんと見つけて、正しい診断を行い、治療をおこなえば、改善してくる可能性が高いと思われます。

イライラ感の根本の原因に気づいてない方もいらっしゃいますが、意外と多いのが、原因に気づいていても、あえて気づかないように無理して意識しないようにしており、その状態があまりに長く続いたため、ついに我慢の限界となってイライラ感をコントロールできなくなった患者さんが多いです。

何事も、我慢し続けることには、限界があるのかも知れません^^;

イライラ感をコントロール出来ている間は、問題ありませんが、我慢することに疲れたと感じる時は、注意が必要です。

現代は、ストレス社会ですので、イライラ感の原因が溢れかえってます。一人で悩まず、まずはご家族や友人など身近な人に相談してみましょう^^

 

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Q&A 第15回 気分に波があり、コントロールできません。治りますか?

 

             第15回

Q:気分にムラと波があり過ぎて、自分でもコントロール出来ません。ハイテンション(躁)とうつを繰り返してます。良くなりますか?

 

A: 気分障害圏の中でも、双極性障害(躁うつ病)の可能性がありえます。結論から申し上げます。きちんと治療されたら、改善する可能性は高いと思います。

 

以前に私のブログ【双極性感情障害について】にて、詳細を記載しておりますが、気分安定薬などの服用によって、改善の可能性は大いにあります^^ 

ご自宅から近い心療内科・精神科を受診して、しっかりと治療を開始されることをお勧めいたします^^ 珍しい疾患ではありませんので、しっかりと治療されれば、精神症状は安定される可能性が高いと思います。

ご自身だけで、悩ますに専門科に、お気軽にご相談されしてみてください。

 

P.S.それでは、寒い日が続きますが、ご自愛ください(*^^*)

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雑談です♪ 2 電子カルテについて

最近、多くのクリニックで、電子カルテの導入が、進んでます。心療内科 精神科 メンタルクリニックでも、遅かれ早かれ、今後は電子カルテ化する動きが進んでいくことは、間違いないと思われます。

当クリニックも2019年内には、電子カルテ化を目指したいと思います^^;

ただ、デジタルの良さばかりが強調させる、このご時世ですが、アナログ(紙媒体や手動)の良さも、決して忘れてはいけないと思っております^^

アナログというと、ある一人のお医者さんのことを思い出します^^ もう、30年以上前の話になりますが、私が小学生だった頃に、とてもお世話になった小児科の先生です。お元気ならば今頃、75歳くらいだと思います。

そのDrの身だしなみは、いつも完璧で、ネクタイと白衣はいつも、パリパリで、仄かに糊とナフタレン(防虫剤)のにおいがしました。

時々、どもる口調でしたが、笑顔が素晴らしく不思議と安心感がありました^^

当時、そのDrの診察机に置いてある万年筆を流れるような自然な動作で取り出して颯爽とした達筆なドイツ語で、紙カルテに記載された姿に思わず「かっこいい(;”∀”)」と思った記憶があります^^;

しっかりと私の表情と全身を観察・診察して、決して病気を見逃さないという厳しい視線と同時に、診察が終わる頃には、微笑んでくれた姿が今でも、目に焼き付いてます^^

時代が変わっても、人間(医師)が人間(患者様)を診ることは、変わりません。

平成が終わり、電子カルテ化しすることになるにしても、古き良き時代の長所を活かして、更により良い進化を決して忘れないようにしたいと思います^^

 

P.S.冬場は、ノロウイルスが中心となった(感染性胃腸炎)が流行してきますので、しっかりと、手洗いをして下さい(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

アロマの香りを換えました♪

以前より香り・臭いについて、敏感な方とそうでない方がおられます。どちらのご意見にも、理解できます^^ しかし、どちらかというと「良い香り」を望まれる方の方が、多いと思います。

そのため、当クリニックでは、待合い時間に患者様に少しでも快適に、お寛ぎいただけるように、アロマテラピーを取り入れております^^

本日から、レモングラスに変更しました。 私個人的には、いい香りなので、満足してます(*^-^*)

しかし、アロマの匂いが苦手な方もいらっしゃると思いますので、その時はご遠慮なくお申し出ください。すぐに停止いたします。お気軽にお知らせください^^

P.S.アロマの香りは好き嫌いの個人差が非常に多いので、皆様に一番、快適に思って頂けるか常に、試行錯誤しております(*^^*) 日本に香道があるように、皆様から求められるように、札幌市内のお店を探してみたいと思います^^

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Q&A 第13回 インフルエンザは統合失調症の原因になりますか?

Q:妊娠中に母親がインフルエンザ感染すると、生まれてくる子供が統合失調症になると、聞きましたが、本当ですか?

A:まだ詳しく分かってない部分が多いのですが、そのような論文や報告があるのは、事実です。

TORCH症候群といって、胎盤感染を経由して胎児に重大な奇形や臓器・神経・感覚器障害を生じさせる病原体があることは有名な話です。トキソプラズマ、風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス。その他、梅毒トレポネーマ、EBウイルス、B型肝炎ウイルス、コクサッキーウイルスetcです。

 

同様にインフルエンザウイルスの妊婦感染が、胎児の脳に何らかの悪影響を及ぼし、将来的にその子が統合失調症になる可能性は、あながち否定できません。  

妊婦の場合、インフルエンザに罹患すると抗インフルエンザ薬の使用は基本的にできません。 妊婦さんが、もしインフルエンザに罹っても薬物治療はできず、自然に治るまで我慢するしかありません。 そのため、前もってインフルエンザワクチンを、きちんと接種しておく必要があります。

 

妊婦へのインフルエンザワクチン接種は良くないという一部の意見もありますが、現時点では、妊婦への接種を推奨する意見の方が圧倒的に優勢です。

インフルエンザが猛威を振るってますので、体調管理に気を付けてください^^

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