現代ストレス社会と自己防衛法(メンタルサバイバル)パート②

前回に続いて、現代のストレス社会と自己防衛法(メンタルサバイバル)part2

のお話をさせていただきます。

下記に記しますので、ご一読いただきたと思います(拝)

[1]まず自分自身を知ること(自分の性格・特性・人間関係・能力限界等)

[2]自分と他者を、客観的に冷静に分析すること(相手を徹底的に知ること。相手に負けている点 自分が優れている点 全て細かく客観的に洗い出します)

[3]まず負けないこと(勝つことは2の次3の次)で、とにかく徹底した防御を重視することが重要になります^^

この3点は、すでにご存知の方もおられるかも知れませんが、約2500年前の古代中華の春秋戦国時代に記された「孫子の兵法」から抽出した人間関係に関わる「自分を守るための基本中の基本法」であります^^;;

「戦わずして勝つ」「彼を知り己を知れば百戦殆からず」「風林火山」など耳にされたことはありませんか?これも全て「孫子の兵法」に出てくる格言です。

一旦、話をまとめます。

上記を踏まえて、私の言葉でわかりやすく申し上げると以下になります。

①「相手(職場の自分と合わない上司や同僚また他社のライバル、学校の先輩・同級生)と真正面から戦うのは、勝っても負けても疲弊するので極力避けること」

②「自分が不利な状況では戦いを避けて、自分と相手の力の差を十分に理解した上で、間違いなく負けないという確信が出来るまで準備を怠らないこと」

③「十分な準備が整い、一旦戦いを始めると決めたならば、風のように素早く攻める 林のように静かに行動する 火のように猛然と攻める 戦いが始まったら覚悟を決めて山のように動揺しない」という(風林火山)の考え方です。2500年前の書物ですが、現代のビジネス・軍事・情報でも幅広く応用が利くので全世界で現在でもバリバリの第一線級で使用させ続けております^^;;

 ※誤解がないように申し上げますが「孫子の兵法」は、兵法など物騒な言葉が付いていますが、本来は、弱者がどうすれば自分よりも強い相手に最大限、傷つけられなく防御しきるか(戦わなくて済むか)を最も重要視しております^^;; 上級編はさすがに、もうちょっと実戦的で物騒な内容も出てきますが、基本は「立場が弱い人間がどうすれば自分より立場に強い人間いいかにして負けないか」を2500年前に真摯に考えてわかり易く記しているところに深い感銘を受けます^^ 孫武と孫濱の合作だと言われております。

ちょこっと小噺になりますが、日本には古代の遣唐使・遣隋使にて伝わったと言われております^^ 大江広元(源頼朝の側近、鎌倉幕府開府の功労者の1人。後に毛利氏と変名して、子孫が安芸国:広島県北部に土着して毛利元就等が有名です(*^^*)余すことなく先祖伝来の「孫子の兵法」を活用して1代で大大名になった戦国武将です。

「風林火山」は甲斐源氏(山梨県)の武田信玄の旗印です^^越後(新潟)の有力武将である上杉謙信とも、互角の戦いを繰り広げた戦国の覇者です^^

話を毛利元就に戻しますが、元就の孫である毛利輝元が徳川家康と関ヶ原の戦いで大負けして、領土が大幅に減らされましたが、毛利家は応仁の乱・戦国時代や幕末の明治維新にひたすら致命傷を負わない範囲で逃げ延びて、その上で小さな勝利を一歩一歩、積み重ねる戦略を何百年に渡って実行してきました。それ故、明治維新の立役者になり得たことも重要だと思います。

西洋になりますが、無敵将軍フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)が「孫子の兵法」の愛読者だったことは非常に有名です^^;

一方、第一次世界大戦で敗北したドイツ帝国皇帝ヴィルヘルム2世はオランダ亡命後に「20年前(戦前)に孫子の兵法を読んでいれば、あんな負け方はしなかった」と終生、悔しんだという後日談がありますが、それについては、なんだかな~と思います(>_<)

今までお話してきました様に、現代はまさにストレス社会です(/ω\) しかし、有史以前から人間のストレスの本質は全く変わらないと思います^^ 「とにかく負けないこと」が何より重要だと思います。勝つことは2の次です^^

現代のストレス社会と自己防衛法(メンタルサバイバル)は、先人の知恵を借りることで解決策が見えてきます。歴史から学ぶことは非常に重要だと思ております(*^-^*)

現実は決して甘くありませんが、私個人的にですが、もっと心穏やかに皆様がストレスなく笑って暮らせる社会になってもらいたいと思っております^^

今後も、時々ですが歴史談義も踏まえて、精神科・心療内科・カウンセリングなどにお役に立つことがあれば、お話させていただきたいと思います(*^^*)

P.S.今年もあと1ヶ月と20日を切ってきました 自分らしく自分のペースで、どうか悔いのない2020年をお過ごしくださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

札幌もいよいよ、粉雪が舞う季節となってきました^^♪

今年もいよいよ晩秋になり、札幌市内でも粉雪が舞う季節となって参りました♪

冬到来と言えば、私の愛車のタイヤ交換もちょっと前に終りましたが、2004年製のセミクラシックカー(オンボロ車)です(/ω\)

逆輸入車ですが、国内での売れ行きが非常に芳しくなく当時、わずか3年程度で、すでに新車は発売終了になった悲運の自動車です( ;´Д`) そのため仕方ないので4年落ち45000㎞走行の中古車を購入しました^^ あれから12年経過しましたが現在、走行距離が77000㎞です^^;;

12年間で合計32000㎞、つまり年間2600㎞しか運転しておりませんでした(>_<)

正直、私は車にほとんど興味がありません。単なる移動手段としか考えておりません。車道楽な人が羨ましいさえ思います^^;

(乗ってないので)故障は全くありませんが老朽化は否めません、16年経過して、そろそろ買い替えを検討しております(*^^*)

国産車で5ナンバー(普通小型車)の雪国に強いSUV仕様の4WDを考えております^^

私は人生で新車というものを買った経験がないので、次こそは新車を買ってみたいという「20歳代のようなワクワク感」はありますが、私自身、呆れるほど物欲がないので、きっと面倒臭くなり、国産の3年落ち中古車を知り合い(車検や修理をお願いしている業者さん)から、譲ってもらうことになりそうな予感がしています(;^ω^)

衣服も同様ですが、この1年間に買った衣服は、①洋服の青山で購入したトレンチコート1着 ②イオン琴似店買った暖かいマフラー1枚 ③ABCマートで買った滑り止め靴の冬靴です(/ω\) 2~3年前にユニクロで大量に買った衣服で、まだまだ満ち足りております(*^^*)

yただし白衣・ワイシャツ・ネクタイやスタッフのユニフォームについては高頻度でクリーニングしております。ですので清潔感については何卒ご安心ください(*^^*) 私のみならず、スタッフにも徹底しております^^

それでは、いよいよ到来した2020年11月もお元気でお過ごしください^^

P.S.いつもいつも、私が書いたブログをご拝読いただきまして誠にありがとうございます。

至らぬ点も多々あると思いますが、細々と連載を続けていきたいと思います(*^-^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年10月も本日で最終日となり、今夜はハロウィンです♪

皆様、今月もお疲れ様でした。あっという間に10月も終わりとなりました^^;;

今後は晩秋を惜しみつつ、冬の到来に備えることが重要となります。

ところで本日はハッピーハロウィンです^^ 日本でもそろそろ若い世代の方を中心にすっかり定着してきました。個人的には楽しいイベントが増えることは非常に良いことだと思います(*^^*)

本日、2020年10月31日は土曜日なのでハロウィンパーティーを楽しまれている方もおられるかと思います。元々は古代ケルト人(特にアイルランド地方)の重要なお祭りから発展したと言われております、わかり易く言えば「収穫祭」「お盆」「大晦日」が重なったイメージのようですね(^-^;「1年の終わりの日に今年の収穫への感謝と、ご先祖様が戻ってくる日」というところでしょうか?^^

本日、コロナの新規感染者が道内で81人確認されました、最多記録です。いよいよ北海道も第3波が来ておりますが、過去の経験から学んだ教訓は非常に大きいものがあります。マスク・手洗い・アルコール消毒の徹底と3密を避けるを軸に、個々人が「当たり前のことを当たり前」に行っていただければ、必ず乗り越えられる課題だと思います^^

当クリニックは、以前にお話したコロナウイルスを十分にシャットアウトできる最新型の高性能空気清浄機を増設しました。そのため待合室は5~8分程度で完全に清浄されます。診察室はもっと強力で5分以内で清浄できるように配置しております^^ 長期間かけて対策を万全にしてきましたので、ご安心し受診いただけます^^

来院の際には、エントランス(自動ドアの入口)にアルコール消毒液を常備しておりますので、必ずご使用をお願いします(*^-^*)

P.S.明日から11月になりますが皆様、過行く晩秋をお楽しみくださいませ^^

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

現代のストレス社会と自己防衛法(メンタルサバイバル)パート①

日々の生活は楽しいこともありますが、その反面、辛いことやしんどいことも非常に多くありますね^^;;

人生それぞれの時期(小学校 中学校 高校 大学 社会人 退職後 老年期)で、様々なライフイベント(人生の節目)があります。その都度、悩みは尽きません^^;;

現代の日本は、ただでさえ、他の欧米などの先進国に比べてストレス社会だと言われています。先程お話した人生それぞれの時期、特にお仕事をされている方は、非常に多くのストレスに晒されていると思います。不運なことに今年初旬に新型コロナウイルスが蔓延してから、更に一層、社会構造が悪い方向に歪みました(/ω\)

倒産・人員整理・解雇など、悲しいことが現実問題となっております。

そのような際には、人間模様が浮き彫りになることが多くあります^^;;

私自身は基本的に性善説でありたいと考えておりますが、とても残念なことですが日常診察の中で当クリニックを受診される患者様の中に、非常に悲惨な状況に遭っておられる方をしばしば目にすることがあります。例としてパワハラやセクハラであったり、イジメや理不尽な左遷、残業や飲み会参加の強要などが挙げられます。

一生懸命頑張っているのに、周囲から評価されず、報われず悲しい思いばかりしていると感している方は、多くおられると思います。

その際の過程をまとめますと、

①希望をもって頑張る➔②報われない気持ち➔③更に努力する➔④それでも評価されない➔⑤更に更に努力する➔⑥それでもほとんど評価されない・理不尽な扱いを受ける➔⑦限界を感じる➔当初の希望も忠誠心も徐々に失って自身の心も荒んでいく➔⑧職場に行きたくなくなる➔⑨それでも義務感で職場に行く➔⑩職場で居場所がなく感じる➔⑪本当の限界➔⑫仕事に行けなくなるという経過の方が非常に多くおられるのではないでしょうか?

まさに現代の社会のストレス構造ですね^^;;

これは新入社員だけでなく中間管理職や上級管理職まで全て共通した永遠の悩みだと思います(/ω\)

そのような現代のストレス社会から自分自身の精神衛生を守り抜く自己防衛法(メンタルサバイバル)が非常に重要になってくると思います。

そのため、最も大切なことは、次の3点です。

①まず自分自身の限界を知ることです^^

自分の性格や特性・得意不得意分野・考え方のクセ・嗜癖・ストレス耐性度=忍耐限度・自身の能力等など全て含めてです。実は他者の長所や短所を知ることはそんなに難易度が高くありません。何故なら自分と違う個性だからです^^;;敏感に察知できます。

しかしその反面、自分自身のことを心身共にしっかりと隅々まで理解している方は驚くほど少ない印象を受けます^^;;

②自分と他者を、客観的な第3者的な視線から冷静に分析してみましょう^^

多くの場合「自己肥大タイプ=他者否定型」「自己否定タイプ=他者肯定型」「他者依存タイプ=自己不全型」の3パターンに分かれることが多いですが、最も最適なのは「自己中庸タイプ=自己自律型」だと思います^^

その他、希に「自己破滅型」「他者破滅型」の方もおられますが、そのタイプの方は、日々の心のご苦労が絶えないと思います。。

ご自身がどのタイプに当てはまるか、ご自身で考えてみてください(*^^*)

③まず負けないこと(勝つことは2の次、3の次)を目指しましょう^^

 

まずは、この3点が基本となります。自己防衛(メンタルサバイバル)について、更にもう少しお伝えしたい思いますので、次回に延長してお話しをいたしたいと思います。宜しくお願いします^^

P.S.皆さんが、こころ穏やかに、お過しできるお手伝いを続けていきたいと思っております(*^-^*)

まずは、現代のストレス社会と精神衛生上面で自己防衛(メンタルサバイバル)について少しだけお話させていただきました^^

次回は、上記[1][2][3]について、もう少し詳しくお話したいと思います(*^-^*)

 

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

こんばんは。いよいよ10月も後半となってまいりました^^

いよいよ令和2年10月も後半となってきました。冬の足音が聴こえる季節となってきましたね^^;;

ほんのちょっと前まで残暑でしたが、朝晩すっかり冷え込んできました^^

自宅から当クリニック(札幌ことにメンタルクリニック)までの道すがら、市内でも紅葉が進んできました^^ 落ち葉を見るにつけ、これから長い長い冬が始まるのかと思うと正直、少しですが気が滅入ってきます(>_<)

北海道も不気味に、新型コロナが再燃してきておりますので、更に嫌な気持ちになります(/ω\)

以前にもお話しましたが、北国は秋冬にかけて一気に日照時間が減ってきます。そのために「季節性うつ 冬季型うつ」という方は非常に多くおられます。

そのため、今年も後半から精神症状が悪化しないように、ご注意をお願いしたいと思います^^

皆様がこころ穏やかに、お過ごしていただきたいと願っております(*^^*)

P.S.当クリニックで今年に準備したインフルエンザ予防接種ワクチンは、本日をもって110人分全て終了しました。

誠に申し訳ありませんが、ご了承くださいませ m(_ _)m

来年度は、更に地域医療に貢献できるように致したいと考えております(^◇^)

 

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

考え方を変えることはできるだろうか?パート2

公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。

 

以前、考え方を変えることはできるかということについてお話させていただきました。

考え方を変えるという発想よりも、幅を広げるという発想で取り組むというお話です。

今回はパート2ということで、考え方を変えるということについて、また別な発想をご紹介しようと思います。

以前も、お話したように考え方を変えるというのは実は難しいものです。ついそう考えてしまうという考え方は、誰しもにあり、変えようとしても中々変えられないという体験は多くの方がしているのではないかと思います。

実は、考え方を変えるのは難しいのですが、考え方は変わることがあります。どういうことかというと、狙って変えようとしても変わりにくいということです。考え方が変わる体験は、私達の気分が変わったときに起きやすいといえます。

そう考えたから落ち込むということと同時に、私達には落ち込んでいるからそう考えるという側面も存在します。つまり、気分や感情が変化すると、それに伴い考えも変化するということです。なので、狙って考え方を変えようとしていなくても、結果的に考え方が変わるということは生じることがあります。

 

まずは気分を変えてから考えてみる、悩んでみるという方が、上手に考えられたり、上手に悩めることがあるんです。一般的にも気分転換という言葉は広まっていますが、気分を変えてみようとする試みは考え方の変化にも有効な手段と言えます。

どのような手段が気分転換になるのかは、人それぞれ違いがあります。ゆっくりとお風呂に浸かることが気分転換になる人もいるでしょう。しかし、私のように長風呂が苦手な人にとってはあまり有効とは言えません。自分にとって、有効な気分転換を複数見つけておくと、ストレスへの対処もより上手になっていくと言えます。

 

今朝、偶然ですが、通勤のJRが遅れ、待っている時間ももったいないと思い、途中から歩いて出勤してみました。天気もよく、気持ちのよい出勤前のお散歩になりました。JRで移動中はまだ火曜日かと思っていましたが、歩いているうちに自然とさぁ今日もやるか、という気持ちになり、少し元気に仕事を始めることができました。

やはり気分転換は大事だなと改めて感じながら、午前の業務を終え、このブログを書いています。みなさんも、自分に役立つ気分転換の方法を探してみましう。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

当クリニックは精神科・心療内科医師の増員募集を考えております

当クリニックは、最近、混雑してまいりました^^;;

患者様のためにも、なるべくお待たせしないで診察することを心掛けておりますが、非常に混雑する日は、申し訳ありませんが30~60分くらいお待ち願う場合もございます。

私1名の医師では、1日で診察可能な患者様の人数も、そう遠からず限界になるかと思います。そのため、もう1名しっかりとした経歴(精神保健指定医日本精神神経学会・精神科専門医)をお持ちの精神科・心療内科医師を招聘できれば、患者様にとって、もっともっと有益になると思います^^

直ぐには無理でも、いずれで構いませんので精神科・心療内科医の先生当クリニックに、ご助力いただける方は何卒、助太刀をお願い申し上げますm(_ _)m

第2診察室も準備してありますので、ご覧になりご興味を持たれた方は、ぜひ当クリニックまでご連絡くださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

当クリニックでのインフルエンザワクチン予防接種の現状

昨年の2019年から当クリニックでも、インフルエンザウイルスの予防接種を行ってきました^^

心療内科 精神科の診察が中心のメンタルクリニックなのになぜ?と思われる方もおられかと思います。

結論から申し上げますと、理由は3つあります^^

①当クリニックに通院されている方には、たかがインフルエンザウイルスのために苦しんでいただきたくないからです。

②メンタル系の疾患をお持ちの患者様は、お仕事にも支障があり、経済的にも困っておられる方も多くいらっしゃいます。そのため、非常に廉価でご提供をすることが、精神科・心療内科医として当クリニックに通院されている患者様に対しての使命だと考えております。

③また、今年は新型コロナとインフルエンザの同時感染が懸念されております。その際、生命にかかわる重篤な症状が出現する可能性が指摘されておりますので、そのようなことがないように、主治医として出来る限りの対策をしたいと思います。

今年度は200人分を申込ましたが、全国的に不足しておりまして110人分しか確保できませんでした。2020年10月1日から接種を開始しましたが、たった10日間(10月10日現在)で、あと残り20人分くらいになりました。

年齢に関係なく、先着順で受付させていただいておりますので、ご希望の方は、お早めにお申し出ください(*^^*) 現時点で再入荷ができる可能性が非常に薄いので、在庫がなくなり次第、終了となるかもしれません。その場合は、ご容赦ください。

なお、公的医療保険適応外の自由診療での価格となりますので、ご了承ください。

 

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

重度不眠症に対しての治療について、完結編。

前回の続きとなりますが、重度不眠症の方は、一定の割合で必ずおられます。

睡眠薬を含めて向精神薬は、個人差が非常に大きいことが特徴です。脳(中枢神経)に作用しますので、非常に少量で過剰な眠気(過眠=副作用)が出る方から、多量の睡眠薬でも全く眠くならない方(効果なし)まで、まさに十人十色です。うつ病や統合失調症、双極性感情障害、てんかん、不安障害 社交不安障害 パニック障害等の治療薬剤も同様に、非常に個人差が大きいとお考え下さい。

話を「重度不眠症」に戻して、2020年9月28日に記載した内容の続きをお話します。結論から言いますと、不眠症の80%程度の方は[1]~[4]で十分に効果があります(*2020年9月28日の記載をご確認ください)軽度の方は[3][4]が一番良いと思います^^依存性も少なく、安全性も高いからです。

中等度・軽~中レベルの不眠の方は[1][2]を組み合わせれば、ほとんど問題が解決できます。かかりつけの内科や外科の先生が処方されるのは、ほとんどの場合、ここまでだと思います。(ここまで処方してくださる、かかりつけ医の先生には、常日頃感謝しております^^)

しかしそれ以上のレベルの不眠症(中等度・上レベル以上)の方への処方は途端に難しくなります。ここからは、まさに精神科・心療内科医の真骨頂が問われます^^

今は昔の話になりますが、研修医の指導を担当していた時期がありました。その時と同じ内容のお話をします。

まず、非ベンゾジアゼピン系とベンゾジアゼピン系が無効ならば、次は以下の処方を検討することも必要です。

①四環系抗うつ薬:ミアンセリン:テトラミド/マプロチリン:ルジオミール

②トラゾドン:レスリン デジレル(抗うつ薬に分類されますが、催眠作用が強く睡眠を深くする作用が強いので、睡眠剤として使用されます)

③抗精神病薬:(レボメプロマジン:レボトミン ヒルナミン/クロルプロマジン:コントミン ウィンタミン/クエチアピン:セロクエル

④バルビツール系睡眠剤                         ●ペントバルビタール(短時間作用型):ラボナ               ●アモバルビタール(中時間作用型):イソミタール             ●フェノバルビタール(長時間作用型):フェノバール

⑤モノウレイド系睡眠剤(ブロモバレリル尿素):ブロバリン

⑥合剤:すでに発売中止になった旧ベゲタミンA・B(クロルプロマジン・プロメタジン・フェノバルビタールの合剤は、睡眠効果に関しては強い効果がありました。発売中止になってますが、3種類の薬剤を組み合わせると再現は現在でも可能です。

安全性を含めて、ペントバルビタール(短時間作型):ラボナ アモバルビタール(中時間作用型):イソミタールは、最大処方可能日数は14日です。

当クリニックは、危険な睡眠薬を決して推奨しておりません。しかし十人十色で重度不眠症の方がおられることも事実です。日本国(厚生労働省)が定めた基準を厳守した上で最大限、不眠治療にご協力したいと考えております(*^^*)

眠れないという事は非常に辛いことだと理解しております^^ そのため、難治性の不眠症でお困りの方のご相談を「札幌ことにメンタルクリニック」では、お受けしております(*^-^*)

P.S.遅くなりましたが、ようやく「重度不眠症」について、書き上げれたことに安堵いたしております。遅筆ゆえにご容赦くださいませ。今月はハロウィーンですね^^ 秋の収穫に感謝をしたいと思います^^

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公認心理師による不眠症についての心理学 睡眠の質を向上させるコツ

公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。

院長ブログにて重度の不眠症への治療について記載があります。不眠は多くの方が悩まれる症状の一つと言っても過言ではないかと思います。院長ブログにもありましたように、不眠症の程度によっては薬物療法が重要である場合も少なくありません。

心理師ブログでは日常的な工夫として、睡眠の質を高める方法について紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのは、条件づけと呼ばれる理論をもとにした睡眠の質を高める工夫です。

パブロフの犬というお話をご存知の方もいるかもしれません。ベルの音と餌を犬に提示し続けると、ベルの音だけでも犬がよだれを出すようになるという内容ですが、心理学では古典条件づけと呼ばれ、非常に重要な発見と考えられています。

そもそも、ベルの音には犬に生理的な反応を引き起こす要素はありませんが、生理的な反応を引き起こすものと同時に提示することで、学習によって反応が形成されるということを示したものです。その後、この条件づけは様々な研究がなされ、現在も研究テーマの一つとされています。

このお話と睡眠がどのように関係するかというと、それはベッドや寝床でどう過ごすかということが関係します。

みなさんも、何かするときにベッドや寝床でしてしまうという経験をしたことはないでしょうか?

ベッドで本を読む

ベッドで横になってテレビを見る

ベッドで横になって音楽を聴く

何でもかまいませんが、ベッドで覚醒した状態で過ごすという体験になります。実は、この誰しもが一度は経験のあることが、ときに睡眠の質を低下させる一因となることがあります。

それは、条件づけが成立してしまうことがあるということです。つまり、ベッドと覚醒という状態が結びついてしまうのです。

極端な言い方にはなりますが、結びついてしまうと、ベッドに入ると覚醒するという状態になってしまいます。もちろん、簡単には結び付きません。ベッドで何かすることが習慣化してしまうと、結びつきが強くなってしまう可能性が高まります。

睡眠の質を向上させる一つの工夫は、ベッドは寝るとき以外に利用しないことがおすすめです。お昼寝もベッドで行わないことを推奨しています。ベッドは夜寝るときにだけ使うようにすることが、睡眠の質を向上させるコツの一つと言えるでしょう。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック