パニック障害について③

第3回目は、パニック障害の治療に関して、お話したいと思います^^

「お薬を使わずに治療したい」と希望される患者さんもおられますが、パニック障害に関しては、薬物療法を行っていくことをお勧めします。他の不安の疾患と比べて、薬物療法の効果が大いに期待できるからです。最近ではSSRIといわれる抗うつ薬を使用することが一般的です。

薬物療法を開始すると、パニック発作や予期不安といった症状が徐々に軽減してきます。症状をコントロールできるようになると、安心感と回復への自信が持てるようになります。並行して精神療法を少しずつ行っていきます。

広場恐怖が合併している場合は、「自分がコントロールができない」状況に対する苦手意識を少しづつ払拭していく必要があります。そういった状況での成功体験の積み重ねて徐々に自信を取り戻していきます。そのようなアポローチから精神療法を行っていく必要があります。

一方で広場恐怖症を合併していない場合は、自身の考え方の癖を見直して、物事のとらえ方を整理することで、不安が悪循環しないようにしていきます。

このような地道な積み重ねが非常に大切で、徐々に回復に向かっていきます。

パニック障害の治療は個人差がありますが、少なくとも1年間はお薬を続けたほうが良いと思います。そして少しずつお薬を減薬し、経過をみていくのが一般的な治療となります。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^-^*)

札幌 西区 琴似

心療内科・精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫

 

 

 

パニック障害について②

パニック障害の原因は、ストレスや疲労 人間関係の悩みなど環境要因や体質(遺伝性)も関係しますが、最も強く影響されるのは、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであるといわれてます。

特にセロトニンとノルアドレナリンが関係していると考えられています。セロトニンは、ほかの脳内神経伝達物質の情報をコントロールし、精神状態を安定させる働きがあります。またノルアドレナリンは、不安や恐怖感を引き起こし、血圧や心拍数を上げる働きをします。このバランスが乱れることにより、パニック症状が出現します。

パニック障害は100人に3人程度の割合で出現する誰にでも起こりうる病気です。ある日突然強い発作におそわれ、心臓や呼吸器の疾患を心配したり、再発の不安から外出できなくなるなど、日常生活に大きな支障をきたします。

重要なポイントとして、発作を経験したら、まずは念のために循環器科・呼吸器科など受診してみることが必要です。心臓や呼吸器系に本当に異常がないか調べてもらうことをお勧めします。そして異常がなければ、早めに心療内科や精神科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切となります。

次回、第3回目に続きます ^^) _

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心療内科 精神科

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院長 阿部 多樹夫

パニック障害について①

今回は、パニック障害について3回に分けて、お話ししたいと思います。

パニック障害とは、不安障害の一種とされています。

症状としては、特に理由もないのに、パニック発作という非常に激しい不安に襲われ、死の恐怖、苦しみが引き起ります。具体的には、激しい動悸 呼吸困難 発汗 胸の苦しみ めまい 過呼吸などがみられます。

一度、この発作を経験すると、次から予期不安といわれる「また発作が起きそう」という感覚を体験する場合もあります。

パニック発作を繰り返すと、発作が起きた場所や状況に対して恐怖を抱くようになります。人によって異なりますが、電車やエレベーターであったり、デパートであったりします。そのため次第に外出すること自体が制限されてくる場合もあります。このような状況を広場恐怖といいます。

パニック障害の症状は、体験した方にしか分からない、非常に激しい苦痛を伴います。

 

それでは、第2回目に続きます(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

うつ病について④

前回の続きになります。うつ病についてpart4をお話します^^

十分な休養をとり、服薬による薬物療法を続けていると時間の経過とともに、症状の改善を自覚できるようになります。

気力も回復し、物事への関心や興味も少しずつ湧いてくるようになります。また、体調も徐々に回復し、自然にやりたいと感じることが出てきます。このような時期になれば、回復の程度に合わせて1日の予定を立て、その予定にそって生活してみましょう。

ただし、回復期には調子のよい時と悪い時の差が大きく、体調もまだ万全の状態ではありません。調子がよい日についやり過ぎてしまうと、その疲れがうつ症状を悪化させる原因となってしまいます。どの程度のことをしたらどの程度疲れるかを予想しながら、無理のない予定を立てるようにしましょう。

また、予定は段階的に少しずつ増やすことが大切です。

その後、復職・復学などに向けて、主治医や場合によっては産業医や校医と相談しながら、無理のないペースで、以前の生活に戻れるように環境調整をおこなっていきます。

会社の上司や学校の担任、家族など周囲の理解と支援を受けながら、当分の間、短時間勤務や残業の免除などをお願いして、徐々に以前の勤務や授業に戻れるようにすることが大切です。

以上、うつ病について、一般的な治療の流れを説明させていただきました。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^^*)

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

うつ病について③

治療について

  • 休養:十分な休養をとって心と体を休ませることは、うつ病治療の第一歩となります。場合によっては休職・休学も必要となります。

 

  • 環境調整:職場や学校、家庭などで受けるストレスを軽減できるように、たとえば職場での配置転換や勤務時間の短縮、家事の分担などをお願いしてみましょう。

 

  • 薬物療法:うつ病で薬物治療の基本となるのが、「抗うつ薬」です。その他、患者様の症状に合わせて「抗不安薬」 「睡眠薬」 「気分安定薬」などを使用する場合もあります。

抗うつ薬には、3環系、4環系など古くから使われてきた薬もありますが、最近では副作用も少なく安心して服薬できるSSRI SNRI.を使用することが主流になりつつあります。服薬を開始して効果が出るまで2週間程度かかりますので、焦らずに服薬を継続しましょう。

 

  • 精神療法:うつ病の原因となったストレスを振り返って対処方法を学び、症状の安定の維持と再発を防ぐ目的で行われます。薬物療法と並行することで効果を発揮します。

よく知られているものに「認知行動療法」「対人関係療法」があります。

 

  • その他の治療法:運動療法 高照度光療法 修正型電気けいれん療法(m-ECT)などがあります。

第4回目に続きます(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

うつ病について②

前回の続きとなりますが、「うつ病」についてお話いたします。

原因は、いろいろいわれておりますが、

1.性格(真面目で几帳面)

2.なりやすい体質(遺伝性)

3.ストレス(過労 人間関係のトラブル 死別 離婚)

4.生物学的な変化(脳内のドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなど神経伝は、心療内科医や精神科医を受診して、的確な診断を受けることから治療がはじまります達物質の量や機能の低下)などが挙げられます。

自分自身で、うつ病かどうか判断するのは、極めて難しいとされてます。
まずは、心療内科や精神科を受診して、診察を受けることが重要となります。

治療は休息 環境調整 精神療法 薬物療法が主体となります。

次回、第3回目に続きます(*^^*)

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うつ病の症状と治療について①

うつ病は、非常に頻度の高い疾患であります。第4回に分けて、ブログで説明したいと思います。

うつ病とは、わかりやすく言うと、こころのエネルギーが著しく低下してしまう疾患ですが、「心の症状」と「身体症状」が認められます。

心の症状として、気分が沈む むなしい 何事にも興味がわかない 何をしても楽しくない イライラする 否定的な考えばかりしてしまう 集中力の低下などの症状がみられます。その結果、自分自身をダメな人間と思い込んでしまい、「自分は生きている必要がない」と自殺を考えることもあります。

一方、身体症状としては、睡眠障害(不眠、時に過眠) 頭痛 肩こり 倦怠感 食欲低下 味覚異常 月経不順などの症状がみられます。

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院長 阿部 多樹夫

 

精神保健指定医講習会に参加するため休診日のお知らせ

厚生労働省から任命・指定を受けた精神保健指定医講習会出席のため、平成30年10月30日(火)は午前中(9:30~13:00)のみの診察となります。翌10月31日(水)も休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほど、お願いいたします。

 

なお、平成30年11月1日(木)から通常通り、診察いたします。

精神保健指定医と日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本認知学会専門医・指導医の他、認知症サポート医、産業医の資格を維持するためにも生涯学習が欠かせません^^ 患者様に常に最新の最良の治療をご提供するのには絶対に必要なことだと考えております。

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院長 阿部 多樹夫

当クリニックでのアロマの癒し(^^♪

皆様 こんばんわ^^

当クリニックでは、待合室にて患者様に少しでも快適に、お待ちいただけるようにアロマセラピーを取り入れております。定期的に香りを交換して、季節に合わせたお寛ぎをいただけるようにしております。

しかし嗅覚には、非常に個人差があります。

もしご不快と感じられたならば、ご遠慮なく、受付までお申し出ください。

直ちに停止いたします。

当クリニックは、明確にお約束しますが、以前よりも、更に良いクリニックづくりを常に模索し続けます。もし至らない点がございましたら、ご浅慮なく院長はじめスタッフにお申し付けください。

すぐに、次善策を考えて、よりよい方針に柔軟に対応させていただきます。

 

よい香りは、こころが寛げると思っております(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

琴似神社に参拝しました。

本日、土曜日の午前診察後に、うちのクリニックから近い琴似神社へ参拝に行ってきました。今までに何度か参拝に訪れたことがありましたが、天気も良かったので、地震が再び起きないように、お祈願してきました。

 

琴似神社屯田兵の入植とともに、一部の兵士の出身地であった仙台藩亘理伊達氏の祖、伊達成実公(伊達政宗のいとこで、とてつもない猛将)を祭ったのが始まりのようです。

戊辰戦争で敗れた伊達藩や会津藩の旧士族が屯田兵の中心だったと聞いてます。たとえ国破れても再び、再起して前に進もうという強い意志と行動力が、彼らを突き動かして、北海道開拓にも大きな貢献を残したのでしょう。と少しばかり、ノスタルジックな感傷に浸っておりました^^;

宜しければ、ぜひ参拝してみてください。

P.S.私事で申し訳ありませんが参拝すると、心身ともに非常にスキッリします(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫