精神科医・心療内科医として臨床に携わった想い出について♪

札幌ことにメンタルクリニック 院長の阿部 多樹夫です。

精神科医・心療内科医として、気が付けば、あっという間に20年近く臨床に携わってきました^^;

最近、鏡で自分の顔を見ると、自然の摂理なので致し方ないのですが、残念ながら老けたなぁ~と思います(/ω\) しかし病気もせず、元気で年齢を重ねていけることは、実はとてもとても、ありがたいことですね^^ 

私は、今年で45歳となりましたが、おかげさまで日々、とても元気に診察をさせていただいております(*^^*)

非才な小生ですが、決して譲れないことがあります。それは、目の前で困っておられる患者さんを全力でお救いするために決して妥協したくないことです。それこそ自分に与えられた最大の使命だと思っております(*^^*)

私が医師になった時期は、まだスーパーローテート制度が導入される前でしたので、直接、大学病院の精神神経科教室に入局させていただくことになりました。堀口淳教授も先輩医師も良い人ばかりで、その当時、精神医学の基礎をしっかりと教えていただけました。今でも本当に感謝しておりますm(_ _)m

その後、医局人事で大学病院以外に、公立の総合病院 単科の精神科病院 クリニックなどにも勤務しましたが、先輩の精神科医師は勿論ですが、内科・外科・整形外科・泌尿器科・耳鼻科・小児科等、多くの他科の医師から熱心に指導してもらった経験が非常に勉強になりました。内科疾患が診れるようになったのも、そのおかげだと思っております。本当にありがたいことですm(_ _)m

医師として臨床技術があるのは当然必要ですが、それと同様に重要なのは、自分に関わり合っていただけている多くの方々との絆を大切にして「和を以て貴しとなす」という精神を遵守することだと強く信じております(*^^*)

約8か月前になりますが、2019年6月3日から「札幌ことにメンタルクリニック」として移転・院名変更して開業をすることになりました。

多くの患者様・ずっとお世話になっている諸先輩方・調剤薬局の方々・当クリニックの設計と建築を手掛けていただいた方々・検査や医療機器を滞りなく届けていただいている担当者・紙カルテから電子カルテ化するに当たってご協力いただいた担当の方、挙げればキリがありませんが、全ての方に感謝と御礼を心より申し上げますm(_ _)m

非才な小生だけでは、決して無理でした。皆様に助けていただいたおかげだと思っております。

話は少し変わりますが、20歳前からの縁で親友が名古屋にいます。以前に彼と話した時に衝撃を受けたことがありました。「人は(自分で)生きているのではなく、(皆さんのおかげで)生かされている」という言葉でした。

以前にもブログに書いたと思いますが、そのような大切なことを気付かせてくれる友人がいること自体が、本当にありがたいですね^^ 今回の件で、まさにその通りだと実感しました^^

小生自身はまだまだ未熟者ですが、もっともっと努力して、より良い精神科・心療内科の医師を目指したいと思っております(*^-^*)

P.S.現在、新型コロナ問題で悲観的な雰囲気が満ち溢れていますが、思い出してください!東日本大震災の時は日本全国一丸となって、国難に立ち向かいましたよね?

今回も形は違えども、同じような状況だと思います。疑心暗鬼にならず、日本人としてというよりも「人」として、この危機を乗り切るために転売目的でのマスクやアルコール消毒の買占め等が起こらないことを心から願っております。

このような危機的状況において、人間性の真価が試される時だと考えます。皆で協力して必ず、この試練を乗り越えましょう(*^^*)

私も決して逃げません。新型コロナに対しても、正々堂々と真正面から向かい合う覚悟を決めております。最後まで皆様とともに寄り添いたいと想います(*^^*)/

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

令和初のひな祭り♪ 札幌の3月3日^^

令和2年もあっという間に、3月となりました^^

本日は3月3日ですので、令和初ひな祭りです。新型コロナの影響で、外出できない小中高校生の女子生徒さんも多数おられるかと思います。せめてご自宅で、ひな祭りをお楽しみください(*^^*)

どこへも外出できないストレスは、とてもつらいものです。あのクルーズ船に乗っておられた方の苦痛は、十分にお察しいたします。

また、急に昨日3月2日から、お子さんが休校になってしまい、仕事にも支障がでている方々もいらっしゃるかと思います。

お気持ちは十分理解できますが、水際での封じ込めに失敗してしまった以上、大流行を防ぐため今回、政府がとった方針は医学的にも間違っていないと思います^^;

閉塞感を感じるご時世ですが、精神・心理的にストレスを溜めないように、読書部屋の片付け、入浴など、自宅でも可能ストレス発散法を自分自身で見つけてみてください^^

P.S 少しでも、早く「新コロナ騒動」が終息してくれると嬉しいですね(*^^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

院長の独り言 ㊱ 春待ち♪

2月も後半になってきました。そろそろ暖かくなる日も多くなってきましたね^^

最高気温が、氷点下でない日も多くなりそうです。

あと1ヶ月と少々待てば、待ち遠しい春が来るのでしょう^^

最近は、夕方17:00くらいまで日照時間が増えてきました。札幌市西区 琴似にある当クリニックの窓からも、その様子が、よくわかります(*^^*)

精神的に辛くて長い冬を乗り越えて、心理的にも明るくなれる日も近いかと思います^^

あとちょっとで春です^^

このような情景の日が、あと少しで来ると思えば、心も身体も休まります(#^.^#)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

もの忘れ(認知症)に伴うBPSDの治療について

「札幌ことにメンタルクリニック」にて心療内科・精神科領域を全般的に診察しておりますが、小生は一応、日本認知症学会専門医・指導医です^^;; そのため認知症に関して時々、お話したいと思います。

ところで、BPSDという言葉を、ご存知でしょうか?

◎BPSDは全認知症の約8割に出現します。患者さん本人のみならず介護される方・ご家族にも肉体的・精神的に大きな負担となってきます。

◎以前は問題行動や周辺症状と呼ばれていましたが、1996年、1999年の国際老年精神医学会にて behavioral and psycho-logical symptoms of dementia:認知症の行動・心理症状と統一呼称にするように合意されました。

◎わかり易く言うと、記憶障害・遂行機能障害・失行・失認・失語など中核症状とは、別に認知症に伴う様々な精神症状のことを言います。例えば、幻覚・妄想・抑うつ・易怒性亢進(怒りっぽくなる)・人格変化(以前と人柄が変わってくる)・ 暴言暴力・不安・焦燥・徘徊・暴言暴力等が挙げられます。

ご参照に、下記の図をご覧ください。

現在、認知症患者さんの数は、凄まじい勢いで増えてます;;

◎ 65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%で、2012年時点で462万人に上ることが1日、厚生労働省研究班(代表者・朝田隆筑波大学教授)の調査で分かった。認知症になる可能性がある軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計。(2013年6月1日 日本経済新聞 抜粋)          65歳以上で、7人に1人が認知症を患っておられます。

◎2015年1月時点での厚生労働省発表では、認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値が発表されています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症を患っている計算となります。MCIを含めると、おそらく1400万人(日本の人口で)くらいの方々が、何らかの認知機能低下でお悩みになる時代が到来することになると思います。

たった5年後に、そのような現実が待ち受けているということを、どうかご理解いただきたいと思います(/ω\)

「認知症って何科に受診すればいいの?」という質問もよくお受けします。

神経内科・脳外科の先生も一生懸命、認知症の診断と中核症状の治療に取り組んでおられます^^ 我々、心療内科医・精神科医も遅れを取らないように努力させていただいております^^;;

認知症の中核症状に対しての診断・治療に関しては、認知症専門医ならば、神経内科・脳外科・精神科問わず、ほとんど同じレベルだか思います。

理論の緻密さを含めて診断(見立て)については、神経内科・脳外科の先生の方が正直、精神科医より優れている場合もあるかと思います^^;;

しかし、認知症医療の難しいところですが、最初に申し上げました通り、認知症に罹患されている方の80%にBPSDが伴います。

BPSDの治療に関しては、神経内科・脳外科の先生より、抗不安薬 抗うつ薬 抗精神病薬などを普段から使い慣れている心療内科・精神科医の方が、お役に立てるかと思います。

それでは、明日から、また新しい1週間が始まりますが、新型コロナウイルスの脅威もそろそろ現実的になってきましたので、①手洗い ②マスク ③うがいを忘れないようにしてくださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

院長の独り言 ㉟ 真冬の暖かい日 

雪まつりも終わりました。新型コロナウィルスの影響もあり、中国からの観光客が少なかったせいか、例年より26%も来客者が少なかったと聞いてます。ホテル業や観光業の方は、さぞ大変だったと思います。

ところで、本日は最高気温が9℃ 明日は8℃と真冬の中休みがありそうです。たまに、冬の暖かい日があると、精神的にも気持ちがすこしホッとしますね^^

週末からまた寒波が戻ってくるらしいのですが、この2日間はありがたいです^^

そろそろ、春に向かっていく、三寒四温:さんかんしおん(寒い日が3日あれば、次は温かいが4日ある)の時期がもうすぐ、来そうです^^

では心身ともに、ご自愛ください(*^^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

Q&A 46回目 受診したいのですが、子供連れでも大丈夫ですか?

Q:受診をしたいのですが、子供を預けるところがなくて困ってます。子供連れで受診しても、いいですか?

A:もちろん、構いません^^ 小さなお子さんがおられたら、受診の際にお困りだと思います^^ 札幌ことにクリニックにキッズコーナーはありませんが、ご一緒に来院されることは全く問題ありません。手の空いているスタッフがいる場合には、お手伝いできるかもしれません。ご心配なく、安心して、ご来院ください(*^^*)

P.S 女性ならではのお悩み・ご相談は非常に多くあると思っております。当クリニックは、様々な方からのご相談やお悩みをお受けいたしております。

現在、女性医師は在籍しておりませんが、いずれ女性医師による精神科・心療内科の診察が可能になるように、真面目に検討をしております。

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

院長の独り言 ㉞ ゼロ百(0か100)思考について

心療内科・精神科を中心に日々、診察させていただいておりますが、多くの患者様から様々な、お悩み・ご相談をお受けしております。その中で時々、リストカットや大量服薬など自分自身を傷つけてしまう方もおられます。

重症なケースでは救急搬送されたり、入院になる場合もあります。

そのような行動に至った動機や理由は、いろいろありますが、多くの方が「つらすぎて我慢できなかった」「イライラに耐えられなかった」と言われます。

もちろん、そのような辛い出来事があったことは、主治医として十分に理解できるつもりです。。お気持ちは十分にお察しいたします。 でも、もっともっと自分自身を大事にしてもらえませんでしょうか。。

世の中の価値観は、ゼロ百思考(両価性=アンビバレンツ)だけでは、計り知れないかも知れません。。。

20-80の価値観で、バランスよく生きていらっしゃる方も沢山おられます。

どうかお願いですから、ご自身の大切な生命を軽く考えないでください。

道立札幌医科大学の精神科の教授は、本邦でも名の知れた自殺予防の大家なので、道民の皆様は非常に幸運です^^ 何卒ご遠慮なく、どんどん、ご相談されては、いかがでしょうか^^

きっと教授もご自身の専門分野で道民の皆様にご貢献できることを、最大の誇りとされているはずです(*^-^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

札幌 精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

P.S 大寒も過ぎて、明日2月4日は立春になります。日も少しだけ長くなって参りました。あと1カ月ちょっとで春ですね^^

この季節の恒例になりましたが、春爛漫の写真をお乗せしますね(*^^*)

 

 

これまでに携わったお仕事①

おはようございます。

心理師、事務員の春名です。

本日から、2月になります。明日は令和2年2月2日で、2ばかりの日ですね。

昨年10月より札幌ことにメンタルクリニックでお世話になり、4か月がたちました。心理師としての業務だけでなく、事務業務という新しい仕事も少しずつ覚え始め、これまでに取り組んだことのない業務に日々取り組んでいるところです。

今回は、前職場で携わっていた業務について取り上げたいと思います。

前職では、個人や集団を対象とした心理療法、心理検査、デイケアでのスタッフ業務に携わっておりました。13年勤務し、様々な経験を積む機会をいただきました。

今日はその中から心理検査業務の一部のお話です。

前職でたくさんの経験をさせていただいた心理検査が知能検査でした。聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

知能検査とはその名の通り、知能を測定するものですが、知能が何なのかという点は、心理学的にも様々な理論が存在します。その点については今回は触れません。

日本の精神科医療で一般的に用いられる知能検査にはウェクスラー式とビネー式というものがあります。前者はWAISやWISCと呼ばれるもので、現在はⅣと呼ばれるバージョンが主に用いられます(WAISについてはⅢも現在よく利用されています)。ビネー式は田中ビネーⅤというものが主に用いられます。

知能検査が広く知られるようになったきっかけと呼んでよいかと思いますが、その一つが発達障害です。私が働き始めた10数年前はまだ、発達障害はあまり有名にはなっておりませんでした。ここ10年ほどで、一般にも広く知られるようになったと思います。

発達障害が徐々に浸透し始めたころから、発達障害は知能検査の結果に大きなばらつきが生じやすいという話がありました。知能検査というのは、いくつかの分野の能力の総体として知能指数という一つの数値を示します。そのいくつかの分野間に数字上の開きが生じるというものです。

確かに発達障害という方の中には数値のばらつきを示す方がいます。それが徐々に数値がばらつくと発達障害という逆の理解も浸透し始めてしまいました。発達障害であるかどうかは特徴が診断の基準を満たすだけ十分にあるかどうか、それによって生活上の支障があるかどうかという総合的な判断で診断されます。しかしいつのころからか知能検査は発達障害がわかる検査というようなイメージを強く持たれる検査になってしまいました。発達障害の診断をより強く補助できる検査は知能検査ではなく別にあります(ADI-Rと呼ばれる検査等)。しかしながら、日本の医療機関ではあまり利用されている検査ではありません。私自身もそのような検査を実施した経験はありません。

知能検査は発達障害の診断の補助にはなりますが、それを受けると診断がわかるというものでもありません。個人の得意なところ、苦手なところといったその人の特徴をより客観的に評価することができるという検査と考えるほうが適切であると思っています。診断の有無を明らかにする検査ではなく、個人をより理解するための検査といえるでしょう。

当クリニックではWAISやビネーと呼ばれる検査は行っておりません。当クリニックでは、発達障害の特徴を評価する簡易な心理検査と問診によって発達障害の可能性について評価する方法をとっております。知能検査による評価は行うことができませんが、発達障害の可能性については評価を行っておりますので、お悩みの方は医師にご相談ください。

今後もこれまで私が携わらせていただいきた業務について自己紹介を兼ねて書かせていただこうと思います。

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長の独り言 ㉝ 年を重ねること

そろそろ1月も終わり、2月になりますね^^

私事で恐縮ですが、小中高までは早く20歳(大人)になりたいと思っておりました^^; ちょうど尾崎豊やBOØWYファンの世代です(;^ω^)

しかし20歳以降は、年を重ねることが正直、嫌になった時期もありました。  残念ながら時の流れは公正かつ残酷です。当然なことですが、容赦なく若さと人生の残り時間を、平等に奪い去っていきます^^;

私が医師になってから、ほとんど臨床だけに打ち込んできましたが、気が付けば、あっという間に40半ばになりました^^;

最近は、考え方が少し変わりました。人生は有限だからこそ一生懸命、人生を燃焼しようと努力する意欲が保てるのかなと思えるようになりました^^;

もし、永遠の生命が与えられても、それはそれで非常に辛いことだと思います(/ω\) 八百比丘尼(やおびくに)の苦悩と悲哀の例もあります。宜しければWikipediaをご参照ください(*^-^*)

たった一度の人生だからこそ、人はあがいて・苦悩して・挫折して、そしてまた立ち上がって、少しでも前に進もうとすることができるのでしょうか^^?

一人では、とても立ち向かえない事でも、皆でスクラムを組んで団結すれば、必ず突破口が見出せると思います^^

ラグビーワールドカップで、その勇気と希望をもらった方々も多いと思いますが、私もすごく、エネルギーをもらいました(#^.^#)

P.S 寒さが続きますので、ご自愛ください。春が待ち遠しいですね(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

カウンセリングについて♪

当クリニックは札幌市西区を中心に心療内科・精神科医療を通じて地域医療に貢献をさせていただいております。

繰り返しになるかも知れませんが、2019年10月から常勤の公認心理師(臨床心理士)によるカウンセリングを随時、お受けしております^^

最近、カウンセリングを希望される患者様が、非常に数多く来院されています。そのため、カウンセリングの受付枠を徐々に拡大する方針にしたいと思います^^

まだまだ先の話ですが、数年後には飽和状態となり、順番待ちをお願いするかも知れませんが、その際も、また改善策を考えたいと思います^^

まずは、医師の診察で、カウンセリングの適応をご検討させていただいた上で、患者様にとって最適な医療をご提示いたしたいと思います(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

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院長 阿部 多樹夫