コロナの被害者:米子松蔭高校野球部について♪ ①

皆様も、すでに、ご存知だと思いますが、米子松蔭高校野球部が一時、夏の甲子園出場が取り消しになりました。高野連(実は高校総体の単なる出先機関)が、一方的に判断したことです。

しかし、その結果、全国民の顰蹙と非常な怒りを、かう結果となりました^^;; 新聞にも出ておりますので、ご自身でご確認してみてください。

2021年7月18日のyahoo ニュースで拝読しましたが、元大阪知事の橋下氏をはじめ、著名な方々からの筆舌に尽くしがたい罵声と非難が殺到しておりました(/ω\)

「校内にコロナ感染者が出た。しかし野球部関係者からは誰も出てないのに、甲子園出場停止を決めた」ことについて、高野連側の明確な理由と判断基準誰がその決定をしたのか具体的な責任者も知りたいものです(^-^;

お粗末すぎてびっくりですが、高野連は、たった1日で判断を真逆に覆しました。その理由も知りたいものです^^

おそらく、何となく分かりますが。。。きっと、ドン引きするような実情なのだと思います(/ω\)

長引くコロナ禍で、全国民の鬱憤がマックスに溜まっている中、まさに、このタイミングで、ここでまで無神経な決定をし、たった1日で臆面もなく無条件降伏のような全面撤回ができる組織って、本当に大丈夫(必要)なのかと心より心配致しております^^;;;;; 今まで表に出なかった過去の余罪とかも沢山あると思われる方も今回の件で、多くおられるのではないでしょうか?

非常に残念ですが、個人も組織も、避けて通れない宿命ですが、長期間、そのトップにいる方々は間違いなく年齢とともに老化して鈍化(劣化)していきます。

これは平家物語にも出てくる「諸行無常」という自然の摂理ですので、絶対に避けては通れません。

だからこそ、トップは引き際を間違えることなく、勇気と名誉を守る覚悟を保ち続けたいものです^^

P.S.米子松蔭高校野球部の選手及び支援者の方に、心より哀悼とお喜びの念を申し上げます。

小生はお隣の島根県がルーツですので、決して他人事とは思えません^^;;

このようなトラブルがあると、精神(メンタル)的にも相当、不安定になる方がおられると思います。しかし山陰人特有の気骨。

「なんで、めげーかや? 絶対かっちゃーけんの!」とお考えてください(=^・^=)

分かりやすく標準語に翻訳します^^ 

前文として「私たちは、理不尽な圧力に屈する必要があるのだろうか? 我々には、このような不当な扱いをされる謂れは一切ない。一方的に、私たちを切り捨てる処罰に出た高野連(高総体の一部機関に過ぎない)って、いったいどうな組織なのか?」 

前置きは上記になりますが、結論を申し上げます。

「私たちは、どのような権威にも決して臆することなく毅然として誇り失わず、真正面から正々堂々と戦い、そして必ず勝利します!」という翻訳となりますね^^;;

私自身、知り合いの元甲子園球児から、実情を聞いておりますので、日本人の大人として、さすがに、これを見逃して、知らない顔することはできないと思いました。未来の子供たちに大きな不利益を与えることは絶対に避けたいと考えて、思い切ってお話させていただきました。

鋭意、奮起して甲子園に向けて全力で戦ってください^^ 本当に応援しております(*^-^*)

ではでは、暑くなってきましたので、熱中症にならないようにお気を付けください(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

抗うつ薬の使い分け 副作用について、ご説明します【1】

抗うつ薬の使い分け 副作用について、非常にわかりやすくご説明したいと思います。

普段の診察で、頻回にご説明する内容について、お話したいと思います^^

まず、抗うつ薬の重要な役割は、うつ病に対しての治療であります。

また、うつ病だけでなく、

不安障害 ②パニック障害 ③社交不安障害 ④強迫性障害 ⑤PTSD(心的外傷後ストレス障害) ⑥PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前気分障害)等にも非常に効果があります。

以前にもお話しましたが、抗うつ薬にも数多くの種類があります。

最近、治療の主流になっているのは、

◎SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

◎SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。

SSRIは、脳内伝達物質(脳内ホルモン)であるセロトニンの活性を向上します。SNRIは、セロトニンとノルアドレナリンの活性を向上する薬剤です。

うつ病の治療には、SSRIやSNRIを使用することが一般的です。

「どちらが有効性が高いのか?」については論文でもいろいろな意見があり、まだ、はっきりとしない部分もありますが、

印象としては、うつ病の治療に関してはSNRIのほうが、セロトニンとノルアドレナリンの両方の活性を賦活するため、より治療効果を望める可能性があると思います。特にデュロキセチン ベンラファキシンは効果があると考えられます。

また、疼痛が強い場合はデュロキセチンが非常に有効であります。最近では、精神科医よりも整形外科の医師から、慢性疼痛に対して処方されることが多くなってきました。

イメージとしては、うつ病にはSNRIを。頭痛や疼痛を伴ううつ病にはデュロキセチンが良いと考えております。(もちろんSSRIでも効果がある場合もあります^^)

さて、上記しました①-⑥のパニック障害 社交不安障害 強迫性障害 PTSD(心的外傷後ストレス障害) PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前気分障害)は、結論から申し上げればSSRIが圧倒的に効果があると思います。

SSRIのなかでも20年前くらい前は、パロキセチンが大流行した時代もありました。理由はよく効くからです。しかし、抗コリン作用が強く便秘・口渇・消化器症状・排尿困難などの副作用が出やすいことと、止める時に離脱症状が強くて苦労する方も沢山おられましたので、現在では徐々に使用する頻度は少なくなってきております。

現在は、エスシタロプラム セルトラリン ボルチオキセチン(SSRIの改良版でセロトニン取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤と呼ばれてます)を処方することが臨床では多くなってきました。

ただし両方とも、共通する有名な副作用として、

(1)服薬してから2~3週間くらいまで胃腸のムカムカや吐気などの消化器症状が出現することが割とあります。この場合、空腹時を避けて食後に胃の中に食べたのもが残っている内に、多めの水で服薬してもらえれば軽減します。

それでも消化器症状が辛い場合には、胃薬を併用すると消化器症状は軽減します。もともと胃腸が弱い方は出やすい傾向がありますので、胃薬と併用することをお勧めします。

徐々にお薬が身体に馴染んでくると、胃薬なしでもムカムカや吐気はなくなってきますので、いずれ胃薬は止めることができます。

(2)また、若年者・未成年者に多いのですが、精神が賦活され過ぎてアクチベーション症候群(イライラや衝動性 怒りっぽさ 不安 焦燥等)が起きることがあります。そのような症状が出現したら直ちに中止することが必要となります。これは、かなり頻度は少ないですが、しばらく注意深く経過観察が必要になります。その他、セロトニン症候群や肝機能障害などもまれにあります。

以上、SSRIとSNRIについて、分かりやすくお話ししました^^

次回は、3環系と4環系、NaSSAを中心にお話ししたいと思います(*^-^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

2021年6月も最終日となりました♪

月日が流れるのは早いもので、2021年6月も本日で、最終日となりました。明日から7月になります。今年もちょうど半分が終わりました^^;;

今年は例年に比べて天気が続いており、蝦夷梅雨や爆弾低気圧も今のところ、ありません^^

毎日、「日本晴れ」が続き、気分が良いと感じておられる方も多いかと思います。

本来の北海道らしいカラっとした天気が続いてほしいものです(*^^*)

すでに暑くなりましたが、まだまだ8月初旬まで暑くなってきます。

熱中症や脱水症、暑気あたりなどにお気を付けてお過ごしください。

7月20~31日頃に、1週間程度、熱帯夜もありそうなので、涼しい衣服で過ごしてください^^

それでは、夏の暑さとコロナに負けないように、心のバランスを保って頂きたいと思います^^

P.S.患者様から時々、「ブログを見てますよ」「続けてください」と言っていただけることがあります。小生の稚拙な文章を、読んでいただいてうれしく思っております。本当に ありがとうございます。

お恥ずかしい限りですが、今後もブログは継続していきたいと思います(*^-^*)

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新型コロナワクチン接種の2回目を受けてきました。

2021年6月12日(土)に、いつもお世話になっております「おおた内科クリニック」にて、小生とスタッフは、新型コロナワクチン2回目の摂取を受けてきました。

前回は3週間前でしたが、2回目は針が刺さった瞬間から、前回より、少し痛い気がしました^^;;

接種後30分観察でも、特にアナフィラキシー症状などの重篤な副反応はありませんでしたので、診察のためクリニックに向いました。

翌日13日に、若干の倦怠感が出ましたが、6月14日には、普段通りのコンディションに戻りました^^

接種後から、約10日が経過しましたので、現在、新型コロナウイルスへの防御力は94.8%あります。アメリカでは、接種完了して免疫力が獲得されたら、マスクは原則、不要となっております。

しかし、100%ではない限り、小生を含めて当クリニックのスタッフ全員、マスク着用を継続します。

P.S.昨日は夏至でした^^ 現在、日本で最も日が長い時期です。予定よりも速くワクチンの接種が進んでいるようですので、なるべく早く鎮静化して欲しいものです。そうすれば「コロナうつ」も減ってくると思います(*^^*)

自分自身の精神面と身体面の健康が保てなければ、短期的には可能ですが、長期的には他者のことに対して責任が持てなくなります^^

暑くなってきましたが、まだまだ朝晩、寒い日もありますので、精神・身体ともに、ご自愛ください^^

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当クリニックでのインフルエンザワクチン予防接種の現状

昨年の2019年から当クリニックでも、インフルエンザウイルスの予防接種を行ってきました^^

心療内科 精神科の診察が中心のメンタルクリニックなのになぜ?と思われる方もおられかと思います。

結論から申し上げますと、理由は3つあります^^

①当クリニックに通院されている方には、たかがインフルエンザウイルスのために苦しんでいただきたくないからです。

②メンタル系の疾患をお持ちの患者様は、お仕事にも支障があり、経済的にも困っておられる方も多くいらっしゃいます。そのため、非常に廉価でご提供をすることが、精神科・心療内科医として当クリニックに通院されている患者様に対しての使命だと考えております。

③また、今年は新型コロナとインフルエンザの同時感染が懸念されております。その際、生命にかかわる重篤な症状が出現する可能性が指摘されておりますので、そのようなことがないように、主治医として出来る限りの対策をしたいと思います。

今年度は200人分を申込ましたが、全国的に不足しておりまして110人分しか確保できませんでした。2020年10月1日から接種を開始しましたが、たった10日間(10月10日現在)で、あと残り20人分くらいになりました。

年齢に関係なく、先着順で受付させていただいておりますので、ご希望の方は、お早めにお申し出ください(*^^*) 現時点で再入荷ができる可能性が非常に薄いので、在庫がなくなり次第、終了となるかもしれません。その場合は、ご容赦ください。

なお、公的医療保険適応外の自由診療での価格となりますので、ご了承ください。

 

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重度不眠症に対しての治療について、完結編。

前回の続きとなりますが、重度不眠症の方は、一定の割合で必ずおられます。

睡眠薬を含めて向精神薬は、個人差が非常に大きいことが特徴です。脳(中枢神経)に作用しますので、非常に少量で過剰な眠気(過眠=副作用)が出る方から、多量の睡眠薬でも全く眠くならない方(効果なし)まで、まさに十人十色です。うつ病や統合失調症、双極性感情障害、てんかん、不安障害 社交不安障害 パニック障害等の治療薬剤も同様に、非常に個人差が大きいとお考え下さい。

話を「重度不眠症」に戻して、2020年9月28日に記載した内容の続きをお話します。結論から言いますと、不眠症の80%程度の方は[1]~[4]で十分に効果があります(*2020年9月28日の記載をご確認ください)軽度の方は[3][4]が一番良いと思います^^依存性も少なく、安全性も高いからです。

中等度・軽~中レベルの不眠の方は[1][2]を組み合わせれば、ほとんど問題が解決できます。かかりつけの内科や外科の先生が処方されるのは、ほとんどの場合、ここまでだと思います。(ここまで処方してくださる、かかりつけ医の先生には、常日頃感謝しております^^)

しかしそれ以上のレベルの不眠症(中等度・上レベル以上)の方への処方は途端に難しくなります。ここからは、まさに精神科・心療内科医の真骨頂が問われます^^

今は昔の話になりますが、研修医の指導を担当していた時期がありました。その時と同じ内容のお話をします。

まず、非ベンゾジアゼピン系とベンゾジアゼピン系が無効ならば、次は以下の処方を検討することも必要です。

①四環系抗うつ薬:ミアンセリン:テトラミド/マプロチリン:ルジオミール

②トラゾドン:レスリン デジレル(抗うつ薬に分類されますが、催眠作用が強く睡眠を深くする作用が強いので、睡眠剤として使用されます)

③抗精神病薬:(レボメプロマジン:レボトミン ヒルナミン/クロルプロマジン:コントミン ウィンタミン/クエチアピン:セロクエル

④バルビツール系睡眠剤                         ●ペントバルビタール(短時間作用型):ラボナ               ●アモバルビタール(中時間作用型):イソミタール             ●フェノバルビタール(長時間作用型):フェノバール

⑤モノウレイド系睡眠剤(ブロモバレリル尿素):ブロバリン

⑥合剤:すでに発売中止になった旧ベゲタミンA・B(クロルプロマジン・プロメタジン・フェノバルビタールの合剤は、睡眠効果に関しては強い効果がありました。発売中止になってますが、3種類の薬剤を組み合わせると再現は現在でも可能です。

安全性を含めて、ペントバルビタール(短時間作型):ラボナ アモバルビタール(中時間作用型):イソミタールは、最大処方可能日数は14日です。

当クリニックは、危険な睡眠薬を決して推奨しておりません。しかし十人十色で重度不眠症の方がおられることも事実です。日本国(厚生労働省)が定めた基準を厳守した上で最大限、不眠治療にご協力したいと考えております(*^^*)

眠れないという事は非常に辛いことだと理解しております^^ そのため、難治性の不眠症でお困りの方のご相談を「札幌ことにメンタルクリニック」では、お受けしております(*^-^*)

P.S.遅くなりましたが、ようやく「重度不眠症」について、書き上げれたことに安堵いたしております。遅筆ゆえにご容赦くださいませ。今月はハロウィーンですね^^ 秋の収穫に感謝をしたいと思います^^

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当クリニックで、初の暖房を入れました^^ ♪

ほんの少し前まで「暑い」「今年の残暑がすごい」と話しておりましたが、流石に涼しくなってきました。彡(-ω-;)彡ヒューヒュー

本日、肌寒かったので、初めて暖房を入れました^^; すぐに熱くなり、汗ばむので温度調整に苦労しました(^^;

「秋の日は釣瓶落とし」という、ことわざ通りに、だんだん日が短くなって日照時間も減ってきておりますので、季節性うつ(冬季型うつ)の方は、これからの寒冷の季節にご注意をお願いします。

コロナ下なので活動を控えておられる方も多くいらっしゃると思いますが、北国の秋は短いけれども、濃縮された季節になりますので何卒、楽しんで下さいませ(*^^*)

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新型コロナウイルス対策 最新型空気清浄機を配備しました

新型コロナウイルス問題で、非常事態宣言終了後も実質的に長い間、自粛モードが持続しており趣味やストレス発散が出来なくて、心身共に疲労させている方も多くおられるかと思います。

まだまだマスクを着用してないと、外出時の世間の視線が厳しいのが現実のような気がします^^;;

当クリニックも現在まで、考えうる限りの感染対策を行ってまいりました。今後も油断することなく継続するつもりです。

従来の空気洗浄機ではフィルターの目よりもサイズが小さいコロナやインフルエンザなどウイルスを完全にシャットアウトすることはできませんでした。

コロナの最前線で使用されている医療用N95マスクですら、完全には防御できないと言われております。なぜならN95マスクで防御できるフィルターは0.3μmの大きさまでです。しかし、コロナウイルスやインフルエンザなどは、実はそのフィルターより、はるかにもっと小さい0.1μm程度です。

従来型の空気洗浄機では0.3μmを基準にしているものが多いのです。

最新型の空気清浄機は、コロナやインフルエンザウイルスの1/6のサイズである0.0146μmまで捕捉できます。実質的にコロナウイルス・インフルエンザウイルスを全て補足できます。その空気清浄機をクリニック内に配備しました。

必要があれば、もっと台数を増設する予定です。ワクチンが開発されるまで、コロナをいかに油断なく防いでいくかが非常に重要だと考えております^^

P.S. 新聞やニュースで既にご存知の方も多いと思いますが、今年の冬は、コロナウイルスとインフルエンザが混在することが予測されます。コロナとインフルエンザを併発した場合は重症化すると言われております。今年はインフルエンザ予防接種の不足が懸念されております。

札幌ことにメンタルクリニックのHPで「お知らせ」にて記載しましたが、当クリニックは令和2年10月1日からインフルエンザ予防接種を開始します。ワクチン不足が深刻なようで110人分だけしか確保できませんでした(/ω\) 少なくて申し訳ありませんが、ご理解をお願いいたします。

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考え方を変えることはできるのだろうか?

札幌ことにメンタルクリニックの公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。

今回はタイトルにもあるように「考え方を変えられるかどうか」ということについて、少し書いてみたいと思います。

考え方を変えたいというご相談は多く寄せられるものの一つと言ってよいと思います。誰かに相談すると、「そう思うからだめなんだ」というようなアドバイスを受けることは多くの人が経験されているのではないかと思います。そのたびに、考え方を変えられればと思う方も少なからずいるでしょう。

賛否両論あるかとは思いますが、私はいつも考え方を変えるのではなく、考えの幅を広げることを推奨してきました。

私達が、物事をどう考えるか、どう感じるかにはやはりその方々の傾向というものがあると思っています。それはときに性格と呼ばれたり、個性と呼ばれたりするものを含みます。そして、これは私達の生活に良い結果をもたらしてくれるものもたくさんあります。

性格や個性というものはそうそう変えられるものとは思えません。なので、あることをまずこう思うという部分については、おそらく変化が起こしにくいと考えられます。しかし、私達がより生活で困ってしまうのは、ある考えがまず浮かぶことよりも、そうとしか思えない状態に陥ってしまい、それ以外の考えを思いつけない状態になってしまうことであったりします。

そこで、カウンセリングでは、いろいろな考えを思いつけるようになるトレーニングを行ったり、一面だけみるのではなく多面的にみるという発想を持っておくといった方法を推奨しています。

よく利用する方法の一つにブレーンストーミングと呼ばれるものがあります。これはとにかくたくさんのアイデアを自由に思いつくということに取り組みます。初めはなかなか思いつけない方でも、繰り返していると段々と思いつけるようになっていきます。

他には、アニメのキャラクターを利用して、そのキャラクターならどう思うか想像してみるといった方法もあります。

基本的には認知行動療法の発想をもとにした方法ですが、いろいろな考えを思いつけることは思考を柔軟にし、ストレスへの対処力の向上にも繋がります。

なので、考え方を変えるという取り組みよりも、考え方の幅を広げるという取り組みを推奨しています。幅が広がってくると、ときに考え方が変わったと感じられる瞬間も訪れるかもしれません。

気がつけば9月も半分が終わりました。本日は朝寒く、現在は比較的日差しが強く暑く感じるようなお天気ですね。そして、風がとても強い日です。

時々ですが、カウンセリングや心理療法、心理検査についてわかりやすく、ご説明していきたいと思います。

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9月9日に、うつ病のオンライン講演会の座長をしました。

一昨日、2020年9月9日(水曜日)に、うつ病関連の講演会があり、座長を務めさせていただきました。興味深い内容で非常に勉強になりました。

通常ならば、会場に多くの視聴者が来られて、演者の先生がお話になり、私が座長をさせていただいたことは何回かありましたが、コロナウイルスのためオンライン講演会での座長経験は、人生初でした^^;;

オンラインでは演者の先生以外の参加者の方の表情が全く見えないので、余計に緊張しました。オンラインは便利ではありますが、やはり隔絶感があった気がします^^;

やはり人間は、膝を交えてface to faceで、お話するのが一番、心が通じあい、わかり合えるものだと感じました^^

しかし、内容は非常に充実しており、大変勉強になりました(*^^*)

P.S.早くコロナ禍が収まって欲しいものです。

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