もの忘れ(物忘れ)・認知症外来について

もの忘れ(物忘れ)・認知症外来について、当クリニックのホームページをご覧いただきありがとうございます。

当クリニックは令和元年6月3日から名称変更・移転しましたが、札幌市西区の琴似・二十四軒地区にて、20年以上前から現存する最も歴史の古いメンタルクリニックです。心療内科・精神科の疾患について、全般的に診させていただいております。

臨床医として長い間、認知症・もの忘れ(物忘れ)外来にも積極的に携わってきました。

そのため、認知症・もの忘れ(物忘れ)で、お困りのご本人 ご家族からのご相談を、お気軽にお受けいたしております。

日本認知症学会専門医・指導医  認知症サポート医として最大限、貢献させて頂きます。

事前に電話相談いただければ、日程調整の上、一般的な認知症検査は、初診日で全て行うことも可能です。(近隣の2病院と連携をとっておりますので、頭部CTや頭部MRIなどの画像検査も連携先の都合さえ合えば、即日に行うことも可能です。)

認知症を診断するにあたって、最先端の精密検査を希望される場合にも、当クリニックと連携している最先端の検査機関が札幌市内にあります。患者様やご家族のご希望に沿った形で、最も効率の良い検査スケジュールを調整・ご提案することも可能です。

まずは事前に011‐615-5562まで、お電話ください。

事前にお電話でのご予約がなくても、もちろん受診は可能です。ただし、場合によっては、多少お待ちいただく場合もございます。何卒、ご理解を宜しくお願いします。

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

認知症・もの忘れ(物忘れ)外来

院長 阿部 多樹夫

雑談です♪ 9

本日から3月になりました^^

本日は、本当に雑談的なお話させていただきます。ご興味のない方は、聞き流していただいて全然、構いません^_^;

いよいよ春らしくなってきましたね^^ 今年は、記録的に雪が少なかったと聞いてます^^

もう慣れましたが、もともと本州出身の私にとって北海道の長い冬に、最初は、びっくりしました^^;;

しかし慣れてくると、北海道の冬は本当に綺麗です。白銀の大地が晴天の光に、輝く景色は、素晴らしいとしか言いようがありません。

桜が5月に開花することも、最初は、びっくりでした^^

北海道の春のすごいところは、梅も桃も桜もスイセンもコブシも全ての花が、同時に開花することです。5月初旬に一斉に一瞬で春爛漫となります。

あと2か月ちょっとで、その時期が来るのがとても楽しみです^^

平成最終日は4月30日ですが、平成最後の桜見となるか、新元号最初の桜見になるか微妙ですね^^ 出来れば両方に跨ってほしいかなと個人的には思います。

随筆になりましたが、お付き合い下さってありがとうございました^^

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

Q&A 第23回 祖母が認知症で、被害妄想(物盗られ妄想)が出て困ってます。治療で治りますか?

                    第23回

Q:祖母が認知症と数年前に診断されて、進行を遅らせるお薬を処方されましたが、最近、被害妄想(物盗られ)妄想が出現して家族全員が困ってます。治療でよくなりませんか?

A:結論から申し上げれば、治療で改善することは可能です。認知症の症状にはもの忘れ(認知機能低下)を中心とした中核症状と、周辺症状(BPSD)と呼ばれる幻覚 妄想 興奮 徘徊などの症状があります。

今回は、周辺症状(BPSD)のなかでも、被害妄想(物盗られ)妄想が問題となっているケースだと思います。

ご本人への対応(環境調整)しては、まずは、妄想に対して否定しないで差し上げてください。

物盗られ妄想は、認知症のせいで物をどこに置いたか忘れてしまった自分のプライドを守る本能的な防衛だと考えてください。認知症になってもプライドは残ります。そのプライドを傷つけるような対応は却って、事態を悪化させます。具体的な接し方としては「誰でも置いた場所が分からなくなることはありますね」「だから、一緒に探しましょう」などと、優しく認知症の方の自尊心を立てて差し上げるように対応してみてください^^

それでも、症状が改善せず悪化するようならば、非定型抗精神病薬であるリスペリドン クエチアピン ペロスピロン ブロナンセリン アリピプラゾール オランザピン等を必要最少用量、服用していただければ、症状が軽減する可能性は高いです(*^^*)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

雑談です♪ 8

前回(雑談です♪ 7)の続きとなりますが、職場でのメンタルヘルスで問題になる点は主に、①多忙・超過勤務 ②人間関係 ③モチベーションがあがらない があります。

①多忙・超過勤務:どんなに優秀な人でも、体力気力ともに限界というものがあります。過労死ラインと言われる残業時間は月に80時間とされてます。その状況が長期間続けば、過労死の可能性も高くなってきます。

②人間関係:どんな職場でも、自分と相性が宜しくない人・苦手な人は必ずいるものです^^;; それでも、仕事に支障がない程度には、関係を保っていかないといけません。実は自分が苦手と思っている人は、相手も自分のことを苦手と思っていることが多いものです^^;; 基本は適度な距離感を取って、お互いになるべく干渉しないことが大切かも知れません。あと、パワハラなどは、論外です。人間、我慢することも大切ですが、あまりにも限度を超えている場合には、上司や人事部や相談することも方法だと思います。更に社内での総合的な人間関係が希薄になっていることも、見逃せない問題である気がします。

③モチベーションがあがらない:これは、いろいろな原因がありますが、ご相談件数が多いのは、

1.自分なりに頑張って仕事をしているのに評価してもらえない。

2.上司や部下が自分の要請を聞いてくれない。 

3.ワンマン社長が自分の好き嫌いで、依怙贔屓な人事を行う。

という印象があります。

その他にも、沢山ありますが、この3つがかなり大きな割合を占めている気がします。

これに関しての解決策は、非常に残念ですが、個人の力だけでは、かなり難しい思います。この回答は、精神科・心療内科医の私がコメントするべくもないです(*_*;

IT化社会は今後も、どんどん進んできます。昭和のような完全型の終身雇用制も望めない時代になります。多忙人間関係の希薄さ(孤独)雇用の不安定感など悩みは尽きませんが、何とか自分自身を見失わずに、自分のペースで皆様に過ごして頂ければ幸いと思います^^

私も産業医ですので、そのあたりのことを常に考えて、少しでも皆様のお役に立ちたいと思っております(*^-^*)

 

少しづつ春らしくなってきました^^ それでは、体調管理に気を付けて、お元気にお過ごしください(*^_^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

雑談です♪ 7

前回、Q&A第21回でも少し触れましたが、IT化を中心とした効率化社会の目覚ましい発展とは裏腹に、仕事量はドンドン増えています^^;

1990年代頃にはIT化すれば、将来、もっともっと仕事量が減ると本気で期待されてました。ところが、実際はどうでしょうか? 仕事量が減ったと実感されている方は、非常に少ないのではないでしょうか?

なぜ?

 

残念ですが、民間企業であれば、仕事量が増えるのは、どうしても仕方がありません(;^ω^)

企業というのは、成長を前提に事業展開をしているため、前年度と比べて、売上高アップ 利益率アップを求められるのは、ある程度、仕方がないのでしょう^^;;

また、仕事量を大きく増やしている原因の一つとして、最近、話題になっているコーポレート・ガバナンス(会社内で不正会計や粉飾決算 違法労働はダメ) コンプライアンス(過剰接待や利益贈与などズルはダメ) セキュリティ対策(サイバー攻撃からしっかりと情報を守らないとダメ)など、以前よりも更に手間や細やかな配慮や対応が求められるようになったことも挙げられるます。

「働き方改革」が叫ばれていますが、多少の改革を行っても、根本的な解決に至るには、非常に多くの課題が残されていると思われます。

 

このような問題を解決するために多くの企業で行われるのが「処理高速化」です。要するに、一人一人の個人技を究極までにスキルアップすることで仕事量を消化していく方法です。これは、なるほど即効性はあります。ですが、すぐに限界がきます(/ω\)

わかりやすく言えば、コンセプトが個人技を最大限に磨くことなので、個人にかかる疲労度が半端ありません。しかも、個人は忙し過ぎて、部署内で他者とのコミュニケーションや人材育成等に割ける時間的なゆとりもなくなってきてます^^;; 

IT化によってむしろ、忙しい上に人間同士の関りが希薄になってきているような気がします。また、以前のような完全型な終身雇用制でもなくなり、職場に対して不安感 不信感を持つ方が多くなっている気もします。

そのような状況下では、次第に精神面で、追い込まれていっても不思議ではありません。

長くなりそうなので「雑談♪ 8」に続きます^^; しばし、お付き合いくださいませ m(_ _)m

札幌 西区 琴似 二十四軒 

 精神科 心療内科

院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第22回 酒量が増えて困ってます。何か良い方法は、ありませんか?

             第22回目

Q: 最近、酒量が増えて困ってます。仕事のストレスを、毎日、お酒で発散している状況です。仕事には辛うじて行ってますが、毎日、二日酔いのため、すごく身体がシンドイので、仕事に集中できません。健診でも案の定、引っかかり、肝臓の機能が悪いと言われました。それでも毎晩、ついつい飲んでしまいます。何か良い方法は、ありませんか?

 

A: いといろ、人生がお辛かったのですね。それでも生活破綻まではされないように頑張られたのですね。。非常にお疲れさまでした。

 健診で引っかかってもお酒がやめれないならば、アルコール依存傾向が強いと考えられます。

アルコール依存の治療は一人では、ほぼ困難ですので、周囲の支援が必要となります。まずは、家族や知人・地域の断酒会に相談してみましょう。必要ならば心療内科・精神科医にも相談されてみることをお勧めします。

2019年3月から、ナルメフェンという選択的オピオイド受容体調整薬が発売が予定されてます。従来のものと違って、飲酒1~2時間前に服薬すれば、飲酒を継続していても徐々に、酒量が減っていく薬剤として期待されてます。

ただし、重度のアルコール依存症の治療の大原則は、断酒達成とその維持です。また、心理社会的な治療(心理教育・環境調整etc)を並行して行なっていくことも重要になります。アルコール依存から回復を目指して、みましょう。

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科 

院長 阿部 多樹夫

 

 

雑談です♪ 6

久しぶりに、昔なじみの友人と会うのは、何歳になっても楽しみなものです^^

古代中国の儒教で有名な孔子も「論語」の中で「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」と書いてます。仲の良い友人と酒を酌み交わし歓談することが人生の楽しみの一つであることは、人間にとって、何千年前から変わりないのでしょう^^

良き友人は得難きものです。人生において、大切な存在です。

正直に申し上げると、私は若い頃、恥ずかしながら、自分は自分で生きていると考えてました。

しかし、随分前の話ですが、昔なじみの友人から「人間は生きているのではなく(皆の助けのお陰で)生かされている」と思うと、言われました。その時、心の底から、ハッとしました。そして同時に、自分の未熟さに気付いて呆然となりました。そのような大切なことを教えてくれる友人は、大変ありがたい存在です^^

拙い文章になりましたが、昨日、10年以上ぶりに、昔の親友から電話があり、3月に会食することになりました。

本当に、嬉しいことです(*^_^*)

皆様にもそれぞれ、大切な友人がいらっしゃると思います。その方々を大切にして、こころ豊かな人生を送っていただければと思います(*^^*)

 

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心療内科 精神科 

院長 阿部 多樹夫

Q&A 第21回 職場の部下が、うつ病と診断されて、治療を受けてます。どのように接したらいいのでしょうか?

第21回

Q:職場の部下が「うつ病」と診断されて、残業がない定時勤務になりました。上司として、どのように、接したら良いのでしょうか?

A:結論から申し上げます。その部下の方に、一定の期間は極力、負担をかけないようにして差し上げてください。

上司の方が部署の責任者として、マネージメントを含めて非常に、大変であることは十分に承知しております。本当に、お疲れ様ですm(_ _)m

ただ、精神科医・心療内科医としての見解から申し上げれば、中核群の「うつ病」の患者さんは、しっかりと治療すれば、ほとんど治ります^^ だいたい2~6か月くらいを目途に考えてください。

その後は、今まで通りに、職場に復帰できる可能性が非常に高いので、回復まで時間的な猶予を差しあげてください。 お願いしますm(_ _)m

接し方としましては「気合が足りない」「甘ったれている」など、叱責は決してしないでください。また「頑張れ」「いつ、戻ってくるの?」「期待してるよ」などと、焦らせる言葉も逆効果になりますので、何卒、お止めください。

一番良いのは「主治医の先生に任せて、しっかり治療・休養してね」「良くなったら、いつでも戻ってきてね」等、ご本人が、安心して休養できるような対応をお願いします^^

余談ですが、現代のIT社会は革命的に、産業効率の上昇に成功しましたが、それと引き換えに、人間性と終身雇用制(安定感・安心感)を失しつつある気がします(/ω\)

それは、また別の機会に、ブログでお話したいと思います^^;

 

インフルエンザとノロウイルスが猛威を振るっておりますので、体調管理には、十分にお気をつけ下さい(*^_^*) 

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心療内科 精神科 

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

Q&A 第20回 最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。大丈夫でしょうか?

第20回

Q:最近、集中力と頭の回転速度が落ちている気がします。書類や新聞などを読んでも、1回では内容が理解できません。仕事の効率もかなり落ちてます。メンタル系の病気なのか心配です。大丈夫でしょうか?

 

A:結論から申し上げれば、何らかのメンタル系の疾患である可能性が高いと考えられます。年齢にもよりますが、40~60歳台の方ならば、うつ病に伴う精神運動制止という思考力や集中力の低下が一番可能性が高いと思われます。

ご高齢の方の場合には、うつ病の他に、認知症の可能性もあります。

その他に、どのような症状があるのかも重要となりますので、受診をされて、しっかりと検査・診断して、場合によっては治療が必要となるかも知れません。

何事も早期発見 早期治療が大切です^^

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

雑談です♪ 5 明治人について。

最近、明治生まれの方をお見かけする機会が少なくなりました。
最後の明治45年(大正元年)生まれの方は、平成31年(2019年)の現時点で、107歳となってらっしゃいますので、仕方がないのでしょう。

私が医学生や研修医だった頃には、まだまだ明治生まれの患者さんが沢山おられました。

医学生の頃に臨床研修で、担当させていただいた明治人(明治生まれ)の患者さんに共通する印象としては「礼儀正しく、しかし頑固^^; 正義感が強く プライドも我も強い 我慢強い 曲がったことが大嫌い とにかくもったいないの精神で物をすごく大事にされる」ということでした(あくまで私見です^^;)

司馬遼太郎氏の著作「坂の上の雲」などにも明治生まれの方々の特徴や気概や気骨について触れる箇所が、しばしば出てきます^^ ご興味のある方は、一読ください^^

歴史談義や、ことの善悪を議論するつもりはありませんが、歴史について学んだり考えたりすると、先人の情熱や苦悩に思いを馳せたり、自分自身の立ち位置を再確認できる気がします(*^^*)

ご興味があれば、ご一読ください^^

 

上の写真は森鴎外です^^ 私と同郷(島根県)の明治の文豪・軍医総監です。「山椒大夫」「高瀬舟」「阿部一族」「舞姫」などが著名な作品です。現在でも、十分に人間性の本質を的確に捉えてます。ご興味があればご一読ください(*^^*)

本日も雑談にお付き合い下さってありがとうございましたm(_ _)m

 

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心療内科 精神科 

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫