公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。
少しずつ新規感染者が減少しているようですが、外出自粛の要請が継続しており、休校の延期など、まだまだ普段の日常とは異なる日々が続いております。病状に関わらず、ストレスが溜まってしまう人もたくさんいらっしゃるかと思います。
心理療法の業務内でも、気分転換はたびたび話題に上がる内容の一つです。気分転換は一般的な名称ですが、心理療法においても様々な呼び名で、気分転換の方法について取り上げます。
目的としては大きくは嫌な気分の軽減と言ってよいでしょう。嫌な気分がなくなるわけではありませんが、やわらいだり、一時でも嫌な気分や考えから離れられる時間を作ることができると、気分転換は成功と言えます。
何がよいかとの質問を時に受けますが、実はこれなら間違いないという手段があるわけではありません。その方その方にとって、良い気分転換になる手段は異なります。私の場合は漫画読むことは気分転換の一つですが、すべての人に当てはまるわけではありません。音楽のほうが良い人もいれば、体を動かすほうが良い人もいるでしょう。
また、必ずしも同じ手段が同じ結果をもたらしてくれるとも限りません。私自身も、時には漫画を手に取ってみても、あまり気分転換にならない場合もあります。読みたいと思う漫画が家にないという場合もあります。
気分転換の方法を考えるときのポイントは複数の手段を思いついておくことです。複数の手段があれば、何か一つ取り組んで、気分転換ができなくとも、次の手段に取り組むということができます。そうしているうちに、いつの間にか気分も変わるという体験も十分に起こりえます。
役に立ちそうにもない手段でも、レパートリーの一つしてストックしておくと、時に助けになることもあるでしょう。たくさんの手段を思いついておくことがお勧めです。
札幌 西区 琴似
心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック