公認心理師、臨床心理士、事務長の春名です
前回、「心理療法を受けるには?」というお話をさせていただき、公認心理師や臨床心理士という資格についてお話しました。どちらも一定の教育を受けていることが担保されている資格としてご紹介させていただきましたが、今回は臨床心理士のお話です。
先日、臨床心理士の更新書類が届きました。今回で3回目の更新となります。臨床心理士は5年に一度、更新を行う必要がある資格です。公認心理師は一度取得すると、更新という制度はありません。しかし、臨床心理士は更新を行う必要があります。
この臨床心理士の更新に重要な点はポイントの取得です。協会が認定する研修会、各都道府県の臨床心理士会が主催する研修会、学会参加、個別に認定された研修会への参加、論文の投稿、スーパーバイズなどいくつかの領域が設定されており、そのうちから3つの領域でポイントを取得しなければなりません。
研修会や学会では参加することで2ポイント、講演や発表であると4ポイントというようにポイントが定められています。また、2ポイントの取得には協会が指定する時間以上の研修会でなくてはならないといった定めもあります。ここ数年は感染予防の観点から多くの研修会がオンラインでの開催となり、オンラインの場合は1ポイントという定めになっておりました。
このような定めのもと、15ポイント以上を得ていなければ、臨床心理士の資格更新はできません。5年かけて、せっせと研修会や学会に参加しながらポイントを貯めていくことになります。
すでに3度目の更新ということもあり、書類準備の方はすでに整いつつあります。後は事務手数料を納め、顔写真を撮影すれば郵送でき、無事に更新ができそうです。
1度目の更新では先程もご紹介したポイントで苦労しました。3つ以上の領域でポイントの取得をしていたのですが、研修会の参加を証明する書類の管理がずさんであったため、参加証や領収証を探し出すことに苦労した覚えがあります。
2度目の更新では5年間に参加した研修や学会に関する証明書をファイリングし、ポイント取得の証明は滞りなく終えられました。特に問題がないと思われた更新でしたが、証明写真でちょっとした失敗が起きました。冬、外に設置された証明写真を利用したのですが、どうやら画面が吐いた息で曇ってしまっていたようなのです。出来上がった写真は白くモヤのかかったような仕上がりで・・・。そのまま利用したところ、ずいぶんと古い写真を使ったかのような資格カードが郵送されてきました。臨床心理士の資格カードには運転免許証のように顔写真が載ります。
今回は書類も写真も問題なく準備が整えられそうです。写真はこれからですが、曇らないように細心の注意を払って臨もうと思います。
これで、無事更新できれば、5年間臨床心理士として活動できます。その間も、研修会や学会参加など研鑽を積むことが必要となりますが、それは当然のこととして、今後も励んでいきたいと思います。ひとまず、無事に更新ができそうで安心しております。
提出の締め切りを過ぎるというミスが起きないように最後まで用心してかかりたいと思います。