雑談です♪ 15 身体疾患の「こころ」への影響について

当クリニックの外来にて、多くの患者さんを診させていただいておりますが、なるべく定期的に、血液検査 血圧測定 神経学的検査をおこないように心掛けております。

理由として、メンタル系の症状で受診される患者さんの中には、意外と多くの身体疾患(甲状腺機能異常 肝機能障害 腎機能障害 糖尿病 脂質異常 高血圧症etc)をお持ちの方がおられます。

身体疾患をお持ちの方は、精神面にも大きな影響が出てくることが多々あります。

◎甲状腺機能異常では、甲状腺機能亢進症の場合には躁状態のような精神症状がみられます。逆に甲状腺機能低下症では、うつ状態の症状がみられる場合があります。

◎肝機能障害では、全身倦怠感 疲労感 意欲低下が出てくる場合もあります。

◎腎機能障害も同様に、著しく低下すると、全身倦怠感や疲労感が出現してきます。

◎糖尿病の方は、疲労感 全身倦怠感 喉の渇き 手足のしびれ 血糖値の変化に伴う意識障害なども出現してきます。またメンタル系の薬剤を使用する場合に、糖尿病や糖代謝異常のある方には、処方できない(禁忌)薬剤も割と多くあります。

◎脂質異常(高脂血症)や高血圧症においては、将来的に脳卒中や心筋梗塞になる危険性が非常に高くなります。そうなってしまった場合に、脳血管性うつ病や脳血管性認知症などになる可能性も高くなります。それを未然に予防することも大切です。

◎神経学的検査を行うことは、パーキンソン病をはじめとする神経疾患をなるべく初期の段階で見逃さないためにも必要です。

昔のことわざに「心技体」というものがあります^^

「こころ」「身体」が健康であって、初めて「技:仕事・社会活動・日常生活」を充実して送れるということなのだと思っております(*^-^*)

明日から4月になります。明日の元号発表が楽しみです^^

ちなみに私の予測は「敬和」です^^ ほぼ100%外れると思いますが、その時は、ごめんなさいです(/ω\)

札幌 西区 心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

雑談です♪ 14 寒い日が続きます。

寒い日が続きます。

一旦、道路の雪が解けたのに、また雪が積もってきました^^;;

北海道の春は、もう少し時間がかかりそうです。

一方、東京では今週末、桜満開のようです^^

ちなみに札幌の開花予想は、今年は5月2日です。

平成最後の桜(ソメイヨシノ)は残念ながら、見れそうにありません(/ω\)

私事で恐縮ですが、4月20日(土)アルツハイマー病研究会(東京)と、翌21日に行われる日本認知症学会研修セミナー(東京)に参加する予定です。その時、ちょこっと八重桜くらい見たいかなと個人的には思ってます(願っております)^^;

    平成も終りそうです(*^-^*)

そういう経緯で、大変申し訳ありませんが、4月30日(土)は休診とさせて頂きます。

ご迷惑をお掛けしますが、ご理解いただきますように、宜しくお願いします m(_ _)m

札幌 西区 心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q&A 第28回 適応障害とは、どんな疾患なんでしょうか?重い精神疾患ですか?

Q1:適応障害とは、どんな疾患なんでしょうか? 

                 第28回

A1:適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとって非常につらく耐えがたく、そのために気分や行動面に症状が現れたものです。

たとえば、憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊す、過度の飲酒などの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりして分かっているのんで、その原因から離れると、症状は次第に改善します。

でも、ストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

(厚生労働省 HP 参照)

Q2:重い精神疾患なのでしょうか?

A2:ご本人の辛いお気持ちは十分にお察しできます。「つらい状況で、非常に、ご苦労されました」といつも思います。辛かったのは十分に理解できますが、悪性の精神疾患ではありませんので、その点はご安心ください。

しかし、ご本人にとっては極めて重大な問題です。そのような時に、真摯に相談できるのが精神科・心療内科医の真骨頂だと思います^^

環境調整や休養・治療を行えば、回復する可能性は極めて高いです(*^_^*)

札幌 西区 琴似 心療内科 精神科 メンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

雑談です♪ 13 私自身のストレス発散方法♪

皆様、精神面で安定を保たれるのに、大変ご苦労されていると思います。

私も、生身の人間なので、いろいろと思い悩むことは、正直、あります(;^ω^)

私見ですが、しっかりとた、ストレス発散方法をお持ちの方は、精神面で非常に安定されている方が多い印象を受けます。

ストレス発散方法は、皆様それぞれお持ちでしょう。運動であったり、グルメ 映画鑑賞 読書 釣り 料理など様々な趣味や文化活動などがあります^^

私の場合は、「寺社仏閣に参拝すること」「温泉めぐり」「読書」です。

琴似神社にほぼ毎週、参拝して、患者さんと職員の心身の健康と安全を祈願しております。

月一回くらいですが、自宅の近くの曹洞宗のお寺にも、お参りに行っております^^

非常に清々しい気持ちになるので、続けております。

あと、たまに、のんびりと、ふやけるくらいまで温泉に浸かってみることにしております^^

春らしくなってきましたので、そろそろ散歩など運動も始めてみようかと思ってます^^

ストレスを適度に発散することで、メンタルヘルス(こころの健康)を維持しましょう(*^-^*)

札幌 西区 心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

札幌市認知症医療推進協議会に参加してきました

本日、札幌市医師会館で19:30からおこなわれた「札幌市認知症医療推進協議会」の設立総会に参加してきました。

札幌市も、日本の他の地域と同様に、高齢者の方が増えてます。

札幌市医師会2018年度活動方針抜粋として

(1)2025年の超高齢社会に向けて、認知症高齢者や一人暮らしの高齢者が増加する中、介護を必要とする高齢者ができる限り住み慣れた地域での生活を継続できるよう、地域包括ケアシステムの構築が求められている。

(2)認知症の高齢者やその家族等を支援するため、医療と介護が一体となった認知症支援地域ネットワークの構築を目指すとともに、要介護者や障がい者が適切なサービスを受けられるよう、介護保険制度及び障害者支援制度の円滑な運営を行う。

(3)最大の目的は、各種の医師の力、多くの関係診療科の力を結集することにあります。

 

何だか難しいので、わかりやすく翻訳します^^;

(1)今後、どんどん高齢者の方が増えてきます。故に、皆が合理的で最大限に納得できる仕組みを作りましょう^^

(2)認知症の患者さんやご家族のために、医療や介護などの枠を超えて、利用者本位のシステムを作りましょう^^

(3)認知症を診察・治療する診療科は、精神科 心療内科 神経内科 脳外科 内科 総合内科などいろいろありますが、連携して患者さんにとって、無駄なく効率的な認知症医療を協力して提供しましょう^^

本日の最も大きな成果は、以上の3点が皆に協賛されて、新しい取り組みが産声を上げたという点です。

会場には、顔なじみの先生も多数おられましたが、皆さん、昔から認知症医療に対して、非常に熱心に取り組んでおられます^^ 診療科を超えて、このような協議会ができれば、札幌の認知症(もの忘れ)医療は、更に良くなると確信しました。

今後も当クリニックは、各方面と連携・協力を強化しながら、札幌市の認知症・もの忘れ(物忘れ)医療において、積極的に貢献していきたいと思っております(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

Q&A:第27回 仕事で多忙が続き、連日、睡眠不足です。このままで大丈夫なのでしょうか?

 

 

                  第27回

Q:仕事が多忙で、残業と休日出勤が続いています。連日、睡眠不足で、最近、仕事に行くのがとても、つらいです。このままで大丈夫なのでしょうか?

A:結論から申し上げれば、こころのエネルギーが著しく低下しているサインだと思われます。慢性的な過労は、こころのエネルギーを徐々に奪っていきます(/ω\)

こころのエネルギーが低下すると、不眠症不安障害 うつ病などになる危険性が高まります^^;;

朝の抑うつ 意欲低下 気分の沈み 不眠 集中力の低下 頭重感 肩こり などの症状が2週間以上持続するのであれば、うつ病の可能性が考えられます。

残業時間(時間外勤務)が1ヶ月で80時間を超えてくると、過労死ラインに突入します。その状況が長期間持続すれば、過労死(心筋梗塞 脳卒中etc)のリスクが高まります(;^ω^)

札幌 西区 琴似

札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

P.S 次回は、過労死についてお話しさせれいたきます^^

現在日本でも、ブラック企業は山ほどあります;;

Q&A:祖母が先週から急に夕方から夜にかけて、混乱状態となりました。認知症の始まりでしょうか?

Q:祖母が先週から急に夕方から夜にかけて、混乱状態となりました。認知症の始まりでしょうか?認知症の始まりでしょうか?祖母が肺炎のため、2週間入院して、治って自宅に退院しましたが、その日の夕方から急に混乱状態になりました。

A:退院するまでは、特に認知機能に問題がなかったケースですね。この場合、結論から申し上げると、せん妄の可能性が高いと思います。

 

せん妄とは、意識障害の一種です。意識レベル(意識混濁の度合)が低下しているのではなく、意識が狭窄・変容している状態をいいます。

わかりやすく言うと、意識のvolume(量)の異常ではなくquality(質)の異常とお考え下さい。

せん妄は、認知症(もの忘れ)と間違われることも多いのですが、鑑別ポイントとしては

①発症:せん妄は急激に発症。

認知症は緩徐(数年単位)に発症します。

②経過:せん妄は変動性が大きいことが特徴です。一日の中でも夕方から夜にかけて出現しやすい傾向(夜間せん妄と呼ばれる所以)があります。また治療をすれば改善します(可逆性があります)。

認知症は、日内変動がほとんどありません。また、可逆性も乏しいです。

③持続時間:せん妄は、数時間から数日で改善します。

認知症の場合は、年単位で徐々に進行して、原則的に改善しません。

④原因:せん妄は、全てのストレスが原因となります(外傷 手術(術後せん妄も有名です) 環境の変化 脱水 薬物(ステロイド 抗パーキンソン薬 降圧薬 向精神薬 抗生剤 抗ヒスタミン薬 胃薬 不整脈の薬剤 抗がん剤etc)。脳の機能的(元に戻り得る)疾患です。

認知症は脳の器質的(元に戻らない)疾患です。更に申し上げれば、変性疾患(徐々に進行します)です。

⑤治療:せん妄は一旦、スイッチが入ると、すぐに止めるのは困難です。そのような場合、当日は向精神薬の投薬を行い、まずは寝て頂くことが大切となります。翌日からは予防が大切になります。つまり、せん妄が起きそうな時間帯の前に、せん妄を抑止する少量の向精神薬を、予防投薬することで防止できます。

臨床において,せん妄の診断と治療は、このような基準で行っております^^;

環境の変化も大きな原因となり得ます。せん妄と認知症は、根本的に違いますが、せん妄が生じる時点で、脳の予備能力が、著しく低下しているという指摘もあります。

せん妄や認知症でお困りの方は、受診や相談をされるのも、一つの方法かと思います。

札幌 西区 琴似

心療内科  精神科   認知症・もの忘れ(物忘れ)外来

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

雑談です♪ 12 イチロー選手の勇退(;´д`)

イチロー選手が、マリナーズを最期に現役を引退することになりました。

日本人で、日米の野球界から、ここまで敬意を払われた選手は、今まで見たことがありません。

彼のストイックさプロとして自分自身に絶対に妥協を許さない姿勢 チームメイトを思いやる優しさには、感動を覚えずには、いられません。きっと私なんかの想像を超えた苦労と努力をしてこられたのでしょう。

私も精神科・心療内科の研修医(修行)時代に、イチロー選手や松井選手の活躍に、何度も励まされました^^ 彼らの精神の崇高さとメンタルの強さに感化され、同世代には負けたくないという思いで頑張れた気もします^^

引退については、薄々、わかっていたものの現実となると、同世代としては、正直、涙が止まりません(;´д`)

しかし、ここに至っては「長い間、お疲れさまでした。素晴らしい試合と感動をありがとう」と、心からお礼を言いたいです。

現代の本物のサムライだと思います(*^^*)

今後は指導者として、後進の育成に努めてほしいですね^^

監督としてのイチロー選手を見てみたい気もします。

雄姿は永遠に、忘れません。

本当に、お疲れさまでしたm(_ _ )m

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

気象病について(季節の変わり目や気圧差に由来します)

季節の変わり目は、何かと体調を崩しやすいと以前から言われております。

「気象病」という言葉を、ご存知でしょうか?

季節の変わり目や天気の変化・台風出現時期など気象が大幅に変化する時に、心身共に多くの影響がある患者さんを多数お見掛けします。

身体症状としては、肩がこる めまい 頭痛、全身の痛み・しびれ等があります。

精神症状として、イライラ感 ソワソワ感 気分が沈む 不安などが挙げられます。

最近、医学界でも、ようやく気象病という概念が、少しづつ認知されつつあります^^;(非常に少しずつです)

日本では、1000万人くらいの方々が、何らかの気象病で悩みを抱えていると推計されております。

原因は、まだ不明な点も多いのですが、有力な説として内耳にあるといわれてます。中耳炎で有名な中耳(鼓膜辺り)よりも更に、脳に近い部分が内耳です。

その内耳は、気圧を敏感に感じ取る場所(センサー)で自律神経系とも深い関わりがあるといわれております。そのため、激しい気圧の変化を伴う、季節の変わり目や天候の変化・台風出現時に、内耳経由で自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、身体症状や精神症状が出現します。

予防・治療としては、規則正しい生活 十分な睡眠 正しい食習慣 汗ばむくらいの適度な運動や入浴(サウナ)が有効とさせてます。それでも、症状が改善しない場合には、内耳の血流を改善する抗めまい薬や漢方が有効なケースもあります。

これから、気象病が起きやすい季節になりますので、以上の点を踏まえて、体調管理には、十分にお気を付けくださいませ^^

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

気分転換。 ある週末の過ごし方♬

2019年も、いよいよ春らしくなってきました。

週末は、どこかにお出かけになりましたか?

私は、恥ずかしながら、今まで劇団四季を1度も観に行ったことがありませんでしたが、昨日、初めて行ってきました^^;

本当のことを言えば、日曜日くらい午前中はゆっくり寝ていたいのですが、頑張って起きて、地下鉄で大通りまで行き、そこから歩いて会場までいきました。

札幌の劇団四季は来年の3月をもって終了となるようで、最後に「リトルマーメイド」を観れて良かったです^^ 内容も非常に面白く、感動しました。

出かけるまでは、面倒ですが、行ってしまえば非常に楽しめました。何よりも良い気分転換になりました。

時々、息抜き・気分転換も必要だと、改めて思いました。

皆様も、しっかりと気分転換をして、日々のストレスを発散してくださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫