Q&A 第6回(精神科のお薬を服用すると副作用とか依存が心配なのです。大丈夫ですか?)

Q:精神科のお薬を服用するのは、副作用とか依存が心配ですが、大丈夫ですか?

 

A:精神科・心療内科領域の疾患では、なるべく薬剤を使用しないで、治療することが理想的です。まずは精神療法で、しっかりとアプローチすることが大切です。しかし疾患の種類や症状によっては、やむを得ず、薬物療法をお勧めする場合があります^^;;

副作用を心配される患者様がたくさんおられることは十分、承知しております。

しかし、どうしても薬物療法が必要な場合は、患者様にとってプラス(主作用)とマイナス(副作用)を慎重に見極めて、プラスが多い場合に、最少用量の薬物を処方することをお勧めしております^^ 

そうすることで、副作用の出現を明らかに減弱することが可能になります^^

また依存性についても、最少用量の薬物の処方で、主治医と患者様の信頼関係の構築して、環境調整(家族・友人・知人・職場の上司・学校の先生等に理解を促して、患者様のストレスを軽減するための環境づくり)を行うことで、薬物に対する依存姓を減弱することが可能となります。

わかりやすく言いますと、患者様が孤立しない環境を整えることが何よりも大切だと言えます(*^^*)

また、心理療法やカウンセリングを並行して行うことも非常的に効果です^^

ご希望のある方は、まずは院長にご相談ください。

基本的には、薬物療法と心理療法・カウンセリングを併用する治療が一番効果があると考えております。原則、その方針で治療させていただきます。

S。

P.S.新年も明けて、すでに11日目となりました。今年は、平成最後の年となりますが、自分自身のペースを崩さないで日々をお過ごし下さい^^

札幌市 西区 琴似 

心療内科 精神科 

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

Q&A 第5回 こころの健康は何が大切ですか?

Q:こころの健康を維持するためには、何が大切ですか?

Q:こころの健康を維持するためには、何が大切ですか?

 

A:率直に申し上げます^^ 大きく分けると、3つあります。

1.こころの健康は、まず、身体の健康から始まります^^ 規則正しい生活リズムの確立 十分な睡眠と運動 バランスの良い食事 過度な飲酒を控える等が、何よりも大切です。身体が不健康になれば、こころも当然、不健康となります。心身共に健康を心がけることが、一番大切です^^ 

 

2.現代はまさに、ストレス社会です。どうしても、毎日のようにストレスが降り注いできます。そのストレスと毎日、真正面からぶつかっていては、とても身が持ちません^^; 真面目で勤勉な方からは、お叱りを受けることは覚悟の上で、お話しますが、ある程度のところで受け流すスキル(スルースキル:技術・工夫)も必要かと思います。

わかりやすく言うと、毎日100点満点でなくてもOKだと思います^^ 毎日、60点以上なら、それはそれでOKだったと思ってください^^ その方がきっと、自分自身自然体で生きれると思います^^

特に、相手と常に白黒つけないと気が済まないという方は注意がいるかも知れません。決して、0か100思考に陥らないでください。世の中は多様性です^^ いろいろな方がいて、いろいろな価値観や考え方があります。

ますは、お互いを尊重することから始まるとおもっております。

毎日60点以上なら、それはそれで、今日もいい日だったと思ってください。

人生を例えると、80年(最近では100年と言われてます^^;)という超ロングマラソンなのでしょう^^ 短距離走でなく、超長距離走ですので、一喜一憂しないで日々、自分らしく生きることが大切だと思ってください。

 

3.毎日、自分がするべき役割を持ってください。何でも良いのです。

例えば、お仕事されている方は、仕事と趣味、場合によっては育児などが当てはまります。

引退されたリタイヤ組の方は、散歩や新聞を見る夏場は散歩 冬場は雪ハネなど、何で良いので自身の生きる役割を持ってください。

メンタル的な疾患で働けない・何もできないという方もいらっしゃると思います。それはそれで全然、問題ありません^^ 何か手伝ってくれた人・感謝した人(例えばヘルパーさんや介護者やご家族・友人など)に「ありがとう」と感謝をの言葉を述べる役割も非常に重要だと思います^^

まとめますと、

①身体を含め心身の健康 ②ストレスを貯め込まない ③自身の役割を見つける

と思っております^^

正月も明けて、もう1月8日になりましたが、今年も皆様、お元気でお過ごしくださいませ^^

札幌市 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科 

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部多樹夫

 

3.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q&A 第4回 こころの疾患は甘えですか?

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              第4回目

Q:こころの疾患は甘えではないでしょうか?

A:こころの疾患は、本人の甘えや怠慢でない場合が、ほとんどです。

会社の上司やご両親から、よく、同様なご質問を受けますが、

うつ病 統合失調症 双極性感情障害 不安障害(社交不安障害 パニック障害も含む) 認知症等の疾患では、ご本人は最大限、努力・苦悩されているにも関わらず、どうしても問題解決できない場合が、ほとんどです。

そのため、ご本人の性格や気持ちの甘さなどのせいにせず、周囲の皆で、理解して支援していくことが望まれます。間違っても「気合が足りない!甘えている!」など思わないで差し上げてください。

必要な場合は、受診・治療を勧めて差し上げてくださいm(_ _)m

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

2018年の年末のご挨拶をいたします。

平成30年(2018年)の診察は、本日28日(金)で終了させていただきました。

今年の平成30年(2018年)9月1日より継承開業となりましたが、正直、慌ただしい日々でした^^;;

前院長から、とにかく患者様を守ってほしいと頼まれましたが、今まで開業医の経験がない小生とっては、重大な使命だと思って、全身全霊不退転の覚悟をもって、お受けいたしました。

至らぬ点がありましたことは十分承知しております。しかし今後も札幌市西区・琴似・二十四軒・八軒を中心に、心療内科・精神科を通じて、ただひたすら患者様のお役に立てるように最善の医療をご提供できることを目指して、来年も精一杯頑張りたいと思います(*^^*)

それでは、皆様にとって、良いお年をお迎えくださいませ(#^.^#)

P.S. 札幌ことにメンタルクリニックでは、心療内科・精神科領域の疾患を全般的に診察しておりますが、もの忘れ・認知症・BPSD外来も積極的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。

来年も皆様にとって、良いお年でありますように(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第3回 お薬の副作用や依存性は心配ありませんか?

 

Q:心療内科や精神科のお薬に、副作用や依存性はありませんか?

A:結論から申し上げますが、あります。

薬物療法を行う上で、非常に重要ですので、ご説明します。まず、医療用の薬剤は、ほぼすべて副作用があります。たとえ、漢方薬といえども間質性肺炎や偽性アルドステロン症、下痢症・弛緩性便秘症などがあります。

向精神薬(心療内科・精神科で一般的に使用する薬剤全般の名称)も、残念ですが、同様に副作用があります。特に古いタイプの薬剤は、さらに副作用が強い傾向があります。

依存性に関しても、同様に古い薬剤ほど大きく、新しいタイプほど、依存性が少なくなってます(ほんの一部、例外は、ありますが;)。

結論から申し上げると、古いタイプの薬剤から新しいタイプの薬剤に置き換えることで、副作用や依存性を極力、減らすことが可能となります。

副作用や依存性が少ない薬剤を選択・処方することが、患者様にとって有益となります。ご不明な点は遠慮なく、主治医に相談してみましょう。

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科・精神科

院長 阿部 多樹夫

双極性感情障害(躁うつ病)について③

双極性感情障害は、治療を中断すると、再発しやすい疾患です。

治療を怠っていると、再発を繰り返します。繰り返すたびに、調子のよい時期(寛解期)が短くなってきます。徐々に間隔が短くなると、最後は急速交代型(ラピッドサイクラー)といわれる1年のうちに4回以上、躁状態とうつ状態を繰り返すまでに悪化していきます。そうなると、日常生活が成立しなくなります。

最後には、仕事・家族・社会的信用・友人・財産・生命など、大切なものを失ってしまう可能性もあります。

【治療のポイント2】

●まず、早期発見 早期治療が重要です。

●自身の疾患を受け入れて、正しい治療法を理解した上で、治療を開始することが、何より大切となります。

●治療を開始して、症状が一旦、落ち着いてきたからといって、服薬を中止したり、薬の量を自己調整したりすると再発の危険が高まります。処方された薬をきちんと服用しましょう。飲み忘れにも注意してください。副作用が気になる場合は遠慮なく主治医に相談することをお勧めします。

●規則正しい生活をしましょう。過労や睡眠不足などは再発するきっかけとなり得ます。

●自分一人では、治療を継続していくのが困難な場合もあります。ご家族や職場の上司や仲間にも、双極性障害について理解してもらい、薬の飲み忘れを指摘してもらったり、再発のサインがあれば注意してもらえる環境を整えることも大切です。

●高血圧症や糖尿病の治療と同様に、双極性感情障害の治療でも服薬の継続がとても重要となります。

 

しっかりと治療を継続し、周囲からのサポートや協力を得て、無理なくマイペースで過ごすことによって、安定して生活を送ることができるようになります。

以上、双極性感情障害について、お話いたしました。

最後まで、聞いてくださり、ありがとうございました(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

忠臣蔵(時代劇)ファンです♪

忠臣蔵は、放映される季節となってきました^^

元禄15年(1702年)12月14日は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りして、主君、浅野内匠頭の仇討ちをした日です。

私が子供の頃、毎年のように、この時期にTVで放映されてました。

最近は、忠臣蔵をご存じない世代も増えているのかも知れません^^;

もう他界しましたが、私の父も祖父も時代劇が大好きだったので、家族で一緒に年末に、見ていた懐かしい記憶があります^^

浅野家と吉良家どちらが正しかったか賛否両論は現在まで続いてますが、その当時、江戸市民は、大石内蔵助はじめ47士を熱烈に支持したのは事実のようです。

歴史談義やことの善悪を論じるつもりは毛頭ありませんが、2012年ごろに、両家に関係ある人々が、お互いに和解して握手をされたという記事を読んで、感激しました。

人はいつまでも、憎しみ合ったり、罵り合っていては、決して前に進めません。どこかで妥協点を探して、お互いに認め合い、共存する道を探す必要があると思います。

私にとって、忠臣蔵は、そういう教訓を与えてくれた時代劇です(*^-^*)

札幌市西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

双極性感情障害(躁うつ病)について①

今回は、双極性感情障害(躁うつ病:以下 双極性感情障害とのみ記載について全部で3回に分けて、お話させていただきたいと思います。

双極性感情障害は文字通り、気分が高くなった状態である「躁」と気分が沈んでしまった状態である「うつ」を繰り返す脳の疾患です。性格や心理的な問題でなるのではありません。

双極性感情障害は人口の1%くらいにみられ、男女差はありません。誰にでも起こりえる疾患です。

うつ病はうつ症状(気分の沈み 意欲低下 疲れやすい 不眠 死にたい気持ちになる等)のみが出現します。

双極性感情障害では躁症状(気分が高まって、元気が出てくる 何でもできると自信に満ち溢れてくる おしゃべりになる 寝なくても平気になる 怒りっぽく攻撃的になる等)とうつ症状の両方を繰り返し認めることが特徴となります。場合によっては、躁症状とうつ症状が交じり合った躁うつ混合状態となることもあります。

 

 

双極性感情障害には、日常生活に支障が生じる強い躁状態とうつ状態がみられる双極Ⅰ型と、日常生活には支障が生じない軽度な躁状態(軽躁状態)とうつ状態がみられる双極Ⅱ型があります。

 

今回は、ここまでとさせていただきます。

次回は、双極性感情障害の2回目を、お話させていただきます。

札幌市西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

統合失調症について③

統合失調症は薬物療法を行うと一旦、症状が良くなります。

しかし、症状が良くなったからと言って、自分で服薬を中止すると、再発の危険が高まります。また再発を繰り返すと症状が強くなり、治りにくくなります。

お薬は再発を予防する効果もありますので、服薬を続けていただくことが非常に重要となります。

分かりやすい例でいいますと、高血圧症の患者さんが、降圧薬(血圧を下げる薬)を服用すると血圧は一旦、正常まで下がります。しかし、お薬を中断すると、また元の高血圧に戻ってしまいます。それを放置すると、いずれ、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な事態になります。まさに同じものと考えてください。

「一病息災」の言葉通り、きちんと服薬を継続すれば(一部の例外を除いて)そうそう悪くなることはありません。普通に仕事や日常生活も送れますので、ご安心ください^^

あとは過度なストレスを避けて、睡眠や休息を十分にとり、規則正しい生活を送っていただければ、更に再発のリスクが少なくなります。

 

明日から12月になります。早いもので今年も残り1か月となりましたね^^;

季節柄、忙しくなると思いますが、良い新年を迎えられるように、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております(*^^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

札幌は住みやすい都市です^^

札幌市は全国で5番目に人口が多く、約195万人都市です。

一つ上の人口4位は名古屋市が約230万人。一つ下の人口6位は福岡の150万人です。

北緯上では世界でも、珍しい大都市です。長い冬もありますが、四季がはっきりしていて、すごく過ごしやすいですね(*^^*)

秋を惜しむ気持ちもありますが、これから来る長い冬をも楽しみたいと思います^^

北国ゆえの理由になりますが春夏秋冬、季節の移ろいがはっきりしている、この素晴らしい大地で生活を出来ることは、非常に幸いなことだと思います^^

 

札幌市西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫