札幌市認知症医療推進協議会に参加してきました

本日、札幌市医師会館で19:30からおこなわれた「札幌市認知症医療推進協議会」の設立総会に参加してきました。

札幌市も、日本の他の地域と同様に、高齢者の方が増えてます。

札幌市医師会2018年度活動方針抜粋として

(1)2025年の超高齢社会に向けて、認知症高齢者や一人暮らしの高齢者が増加する中、介護を必要とする高齢者ができる限り住み慣れた地域での生活を継続できるよう、地域包括ケアシステムの構築が求められている。

(2)認知症の高齢者やその家族等を支援するため、医療と介護が一体となった認知症支援地域ネットワークの構築を目指すとともに、要介護者や障がい者が適切なサービスを受けられるよう、介護保険制度及び障害者支援制度の円滑な運営を行う。

(3)最大の目的は、各種の医師の力、多くの関係診療科の力を結集することにあります。

 

何だか難しいので、わかりやすく翻訳します^^;

(1)今後、どんどん高齢者の方が増えてきます。故に、皆が合理的で最大限に納得できる仕組みを作りましょう^^

(2)認知症の患者さんやご家族のために、医療や介護などの枠を超えて、利用者本位のシステムを作りましょう^^

(3)認知症を診察・治療する診療科は、精神科 心療内科 神経内科 脳外科 内科 総合内科などいろいろありますが、連携して患者さんにとって、無駄なく効率的な認知症医療を協力して提供しましょう^^

本日の最も大きな成果は、以上の3点が皆に協賛されて、新しい取り組みが産声を上げたという点です。

会場には、顔なじみの先生も多数おられましたが、皆さん、昔から認知症医療に対して、非常に熱心に取り組んでおられます^^ 診療科を超えて、このような協議会ができれば、札幌の認知症(もの忘れ)医療は、更に良くなると確信しました。

今後も当クリニックは、各方面と連携・協力を強化しながら、札幌市の認知症・もの忘れ(物忘れ)医療において、積極的に貢献していきたいと思っております(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

Q&A:第27回 仕事で多忙が続き、連日、睡眠不足です。このままで大丈夫なのでしょうか?

 

 

                  第27回

Q:仕事が多忙で、残業と休日出勤が続いています。連日、睡眠不足で、最近、仕事に行くのがとても、つらいです。このままで大丈夫なのでしょうか?

A:結論から申し上げれば、こころのエネルギーが著しく低下しているサインだと思われます。慢性的な過労は、こころのエネルギーを徐々に奪っていきます(/ω\)

こころのエネルギーが低下すると、不眠症不安障害 うつ病などになる危険性が高まります^^;;

朝の抑うつ 意欲低下 気分の沈み 不眠 集中力の低下 頭重感 肩こり などの症状が2週間以上持続するのであれば、うつ病の可能性が考えられます。

残業時間(時間外勤務)が1ヶ月で80時間を超えてくると、過労死ラインに突入します。その状況が長期間持続すれば、過労死(心筋梗塞 脳卒中etc)のリスクが高まります(;^ω^)

札幌 西区 琴似

札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

P.S 次回は、過労死についてお話しさせれいたきます^^

現在日本でも、ブラック企業は山ほどあります;;

雑談です♪ 12 イチロー選手の勇退(;´д`)

イチロー選手が、マリナーズを最期に現役を引退することになりました。

日本人で、日米の野球界から、ここまで敬意を払われた選手は、今まで見たことがありません。

彼のストイックさプロとして自分自身に絶対に妥協を許さない姿勢 チームメイトを思いやる優しさには、感動を覚えずには、いられません。きっと私なんかの想像を超えた苦労と努力をしてこられたのでしょう。

私も精神科・心療内科の研修医(修行)時代に、イチロー選手や松井選手の活躍に、何度も励まされました^^ 彼らの精神の崇高さとメンタルの強さに感化され、同世代には負けたくないという思いで頑張れた気もします^^

引退については、薄々、わかっていたものの現実となると、同世代としては、正直、涙が止まりません(;´д`)

しかし、ここに至っては「長い間、お疲れさまでした。素晴らしい試合と感動をありがとう」と、心からお礼を言いたいです。

現代の本物のサムライだと思います(*^^*)

今後は指導者として、後進の育成に努めてほしいですね^^

監督としてのイチロー選手を見てみたい気もします。

雄姿は永遠に、忘れません。

本当に、お疲れさまでしたm(_ _ )m

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

気象病について(季節の変わり目や気圧差に由来します)

季節の変わり目は、何かと体調を崩しやすいと以前から言われております。

「気象病」という言葉を、ご存知でしょうか?

季節の変わり目や天気の変化・台風出現時期など気象が大幅に変化する時に、心身共に多くの影響がある患者さんを多数お見掛けします。

身体症状としては、肩がこる めまい 頭痛、全身の痛み・しびれ等があります。

精神症状として、イライラ感 ソワソワ感 気分が沈む 不安などが挙げられます。

最近、医学界でも、ようやく気象病という概念が、少しづつ認知されつつあります^^;(非常に少しずつです)

日本では、1000万人くらいの方々が、何らかの気象病で悩みを抱えていると推計されております。

原因は、まだ不明な点も多いのですが、有力な説として内耳にあるといわれてます。中耳炎で有名な中耳(鼓膜辺り)よりも更に、脳に近い部分が内耳です。

その内耳は、気圧を敏感に感じ取る場所(センサー)で自律神経系とも深い関わりがあるといわれております。そのため、激しい気圧の変化を伴う、季節の変わり目や天候の変化・台風出現時に、内耳経由で自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、身体症状や精神症状が出現します。

予防・治療としては、規則正しい生活 十分な睡眠 正しい食習慣 汗ばむくらいの適度な運動や入浴(サウナ)が有効とさせてます。それでも、症状が改善しない場合には、内耳の血流を改善する抗めまい薬や漢方が有効なケースもあります。

これから、気象病が起きやすい季節になりますので、以上の点を踏まえて、体調管理には、十分にお気を付けくださいませ^^

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

気分転換。 ある週末の過ごし方♬

2019年も、いよいよ春らしくなってきました。

週末は、どこかにお出かけになりましたか?

私は、恥ずかしながら、今まで劇団四季を1度も観に行ったことがありませんでしたが、昨日、初めて行ってきました^^;

本当のことを言えば、日曜日くらい午前中はゆっくり寝ていたいのですが、頑張って起きて、地下鉄で大通りまで行き、そこから歩いて会場までいきました。

札幌の劇団四季は来年の3月をもって終了となるようで、最後に「リトルマーメイド」を観れて良かったです^^ 内容も非常に面白く、感動しました。

出かけるまでは、面倒ですが、行ってしまえば非常に楽しめました。何よりも良い気分転換になりました。

時々、息抜き・気分転換も必要だと、改めて思いました。

皆様も、しっかりと気分転換をして、日々のストレスを発散してくださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

春らしく、プチ模様替えをしました^^

いよいよ春めいてまいりました。

冬の間は、スノーマンやクリスマスツリーを飾っておりましたが、昨日から、をコンセプトにプチ模様替えしました^^

当クリニックへ来院される皆様に、少しでも快適な待合時間をお過ごしいただけますように、アロマの香りと春夏秋冬の季節感を大切にしていきたいと思っております。

        桜咲く春をイメージしました

アロマが苦手な方もいらっしゃると思います。その際は、ご遠慮なく受付に申し出ください。すぐに停止いたします。

そろそろ花粉症の季節も近づいておりますので、アレルギー体質の方々は、体調管理に十分、お気をつけください(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 25回目 うつ病の再発を繰り返すと、認知症になるって本当ですか?

Q:うつ病の再発を繰り返すと、将来的に認知症になるって本当ですか?

A:びっくりされるでしょうが、結論から申し上げれば、うつ病は、将来、認知症になるリスクを大幅に上げると言われてます。

 

(1) 1度でも、うつ病になると将来的に、1.7倍くらい認知症になるリスクが上がると言われてます。

(2) 更に、うつ病は再発を繰り返すと、1回につき14%程度、認知症になるリスクが高くなると言われております。つまり再発をする度に、どんどん認知症になる可能性が高くなります。

(3) うつ病だけでなく、躁うつ病(双極性感情障害)も、同様なリスクがあると言われております。

少し、お耳に痛い話かもしれませんが、とにかくメンタル系の疾患は、再発を防止することが、将来、認知症(もの忘れ)になるリスクを下げるため非常に重要だと、ご理解ください。

もし、うつ病や双極性障害(躁うつ病)をお持ちの方は、規則正しい生活 ストレスを上手に発散する 治療を継続するなど、とにかく再発予防に気を付けて下さい^^

雪解けが日々、実感できる季節になりましたが、最後の最後で転倒したり、インフルエンザにならないように注意してください(*^_^*)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

Q&A 第24回 眠る時に布団に入ると、両足がムズムズして眠れません。何かの病気なのでしょうか?

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

                   24回

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

 

A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。

わかりやすい特徴として

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

 

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の第一は、良質な睡眠からです^^

春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

雑談です 10回目♪ 今年のGWは祝日法について

2019年のGW(ゴールデンウィーク)は、祝日法という法律があり「祝日に挟まれた平日は休日とする」というオセロのようなルールが適応されます。

公的に(法令では)2019年4月30日(日)から2019年5月6日まで、9連休となります。4月29日(土)が休みの方は10連休となります。

4月30日(火)と5月2日(木)も、そのルール(祝日法)で、オセロ的に休日となります^^

当クリニックも、法令(祝日法)を遵守して9連休とさせていただきます。患者様には、最大限、ご迷惑をお掛けしたくありませんので、お薬が不足しそうであれば、なるべく早めに連休前に、ご遠慮なくお申し出ください。

 

GWの診察は日時は

4月27日(土)9:30~13:00 診察いたします。

4月28日(日)~5月6日(月)まで休診させていただきます。

5月7日(火)9:30~19:00 診察いたします。

 

大変ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いいたします。

 

 

エーデルワイスの花です^^ ちょうどGW頃に咲きます。スイスなど寒冷地に春を告げる花です^^ 花言葉は「大切な思い出」「尊い思い出」「勇気」「忍耐」だと聞いてます^^♪

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

雑談です♪ 8

前回(雑談です♪ 7)の続きとなりますが、職場でのメンタルヘルスで問題になる点は主に、①多忙・超過勤務 ②人間関係 ③モチベーションがあがらない があります。

①多忙・超過勤務:どんなに優秀な人でも、体力気力ともに限界というものがあります。過労死ラインと言われる残業時間は月に80時間とされてます。その状況が長期間続けば、過労死の可能性も高くなってきます。

②人間関係:どんな職場でも、自分と相性が宜しくない人・苦手な人は必ずいるものです^^;; それでも、仕事に支障がない程度には、関係を保っていかないといけません。実は自分が苦手と思っている人は、相手も自分のことを苦手と思っていることが多いものです^^;; 基本は適度な距離感を取って、お互いになるべく干渉しないことが大切かも知れません。あと、パワハラなどは、論外です。人間、我慢することも大切ですが、あまりにも限度を超えている場合には、上司や人事部や相談することも方法だと思います。更に社内での総合的な人間関係が希薄になっていることも、見逃せない問題である気がします。

③モチベーションがあがらない:これは、いろいろな原因がありますが、ご相談件数が多いのは、

1.自分なりに頑張って仕事をしているのに評価してもらえない。

2.上司や部下が自分の要請を聞いてくれない。 

3.ワンマン社長が自分の好き嫌いで、依怙贔屓な人事を行う。

という印象があります。

その他にも、沢山ありますが、この3つがかなり大きな割合を占めている気がします。

これに関しての解決策は、非常に残念ですが、個人の力だけでは、かなり難しい思います。この回答は、精神科・心療内科医の私がコメントするべくもないです(*_*;

IT化社会は今後も、どんどん進んできます。昭和のような完全型の終身雇用制も望めない時代になります。多忙人間関係の希薄さ(孤独)雇用の不安定感など悩みは尽きませんが、何とか自分自身を見失わずに、自分のペースで皆様に過ごして頂ければ幸いと思います^^

私も産業医ですので、そのあたりのことを常に考えて、少しでも皆様のお役に立ちたいと思っております(*^-^*)

 

少しづつ春らしくなってきました^^ それでは、体調管理に気を付けて、お元気にお過ごしください(*^_^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫