Q&A:漢方薬は心療内科 精神科の疾患に効果はありますか?

Q:漢方薬は心療内科・精神科領域の疾患において治療効果はありますか?漢方は副作用が少ないと聞いていますので、可能ならば漢方薬で治療を受けたいです。                                 

A:漢方薬は、確かに精神科・心療内科の一部の疾患については、かなりの効果が期待できます。例として下記に記します。

1,喉の詰まり感(喉の奥に塊がある感覚)・・・梅核気 ヒステリー球とも呼ばれ、以前は「咽喉頭神経症」と呼ばれていました。現在は身体症状症(身体表現性障害)に分類されます。このような症状に、半夏厚朴湯が奏効する場合が多くあります。喉から胃部にかけての閉塞感がある場合には、茯苓飲合半夏厚朴湯が効果があります。

2,動悸がする/胸部に不快感・圧迫感がある・・・以前は「心臓神経症」と呼ばれていました。現在は、同様に身体症状症に分類されます。このような症状には、柴胡加竜骨牡蠣湯に効果が認められることがあります。

3,イライラ/癇癪(かんしゃく)・・・元々の性格もある程度、関係しますが、イライラしたり、怒りっぽくなった場合に、抑肝散が効果があります。元々は、子供の夜泣き(疳の虫)に使用される薬剤でしたが、成人でも効果が認められます。認知症のBPSD(怒りっぽさ 興奮など)にも効果があります。ちなみに、虚弱体質な方は抑肝散加陳皮半夏の方が証に合うことがあります。

4,食欲がない・・・精神的なストレスで食欲がなくなることはよくあります。その際に、六君子湯は食欲改善効果が期待できます。また、人参養栄湯も効果があります。

5,月経困難症 月経前症候群 月経前気分障害・・・ この症状にも、漢方薬は効果があります。当帰芍薬散 加味逍遙散 桂枝茯苓丸 桃核承気湯などは、効果が望めます。

まだまだ、たくさんご紹介したい症例と薬剤がありますが、漢方は証によって個人差(オーダーメイド感)が大きいので、もしご希望の方は、ご遠慮なくご相談ください(*^^*)

漢方薬の効果は一般的にはマイルドだと言われておりますが、証が合えば、びっくりするくらい即効性と効果があります^^ 今までお話ししたように精神科 心療内科の疾患や症状に漢方薬は、大いに効果が期待できます^^

ただし、統合失調症 躁うつ病 統合失調感情障害 てんかん等の症状が比較的重篤な疾患は、漢方では治療効果が乏しいことが実情です。

現代医学をベースに診察・治療を進めていくことは、もちろん当然のことですが、古き良き和漢医学もまだまだ、精神科・心療内科領域の疾患でお困りの患者様のために、現役でお役立ちできる場面も多くあると考えております(#^.^#)

P.S.本日も晩夏の好天気でした^^ コロナ前のように皆がマスクなしで、楽しめる時期がくると本当に良いですね^^

 

札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

札幌 西区 琴似

院長 阿部 多樹夫