原因不明の疲れが続くあなたへ|精神科医が教える3つの改善法

原因不明の疲れが続くあなたへ|精神科医が教える3つの改善法


原因不明の疲れが続くと、何をするにもやる気が出ず、仕事・学業・家庭のすべてに影響します。精神科医として多くの患者さんを診てきましたが、原因不明の疲れは珍しくありません。この記事では、原因不明の疲れの正体と、今日からできる具体策を分かりやすく解説します。

原因不明の疲れを癒す、夏のひまわり畑の風景
視覚的な「爽快感」は脳の負担を下げる助けになります。

原因不明の疲れの正体(ストレスと脳の関係)

精神的・身体的ストレスは「見えない荷物」として脳の処理能力を消耗させます。仕事のプレッシャー、人間関係、将来不安、情報過多が重なると、休んでも取れない原因不明の疲れとして表面化します。

脳のストレス反応と疲れのメカニズム

ストレス刺激で視床下部-下垂体-副腎(HPA)系が働き、ACTHとコルチゾールが分泌されます。反応が長期化するとエネルギーの枯渇が進み、「寝ても抜けない疲労」や集中力低下として自覚されます。これが原因不明の疲れの背景です。

原因不明の疲れと睡眠の質を同時に改善する方法はこちら。受診の流れは当院の診療案内(原因不明の疲れ・ストレス外来)をご覧ください。

原因不明の疲れのチェックリスト(受診目安)

  • 朝起きられない・起きても疲れが抜けない日が週3日以上
  • 趣味・好きなことへの興味が薄れた、集中が続かない
  • 食欲・体重・睡眠リズムの急な変化
  • 「原因が分からない不調」が2週間以上持続

該当が多い場合、自己判断せず専門家に相談を。原因不明の疲れは治療可能な状態であることが少なくありません。

原因不明の疲れを軽くする3つの改善法

1. 情報断ちの時間を作る(1日5〜15分)

スマホ通知・ニュース・SNSから意図的に距離をとる「通知ゼロタイム」を設定。脳の入力過多を減らすだけで原因不明の疲れは軽くなります。

2. 睡眠の質を優先する(就寝90分前の準備)

画面オフ、ぬるめの入浴、照明を少し暗く。長さより質が重要です。詳しい手順は原因不明の疲れと睡眠改善ガイドをご参考に。

3. 小さな楽しみを毎日1つ(3〜10分でOK)

コーヒー1杯、短い散歩、深呼吸とストレッチ。小さな快の積み重ねが回復力を底上げし、原因不明の疲れを和らげます。

原因不明の疲れに悩む人のリラックスとストレス解消のイメージ
「短くても毎日」続けると、脳の回復スイッチが入りやすくなります。

まとめ|原因不明の疲れは「甘え」ではありません

原因不明の疲れは脳が発するSOSです。無理を重ねる前に、生活調整と相談を。ストレスと脳の関係は原因不明の疲れの背景を図解した記事にまとめています。必要に応じて、当院の診療案内から受診をご検討ください。

厚生労働省:こころの健康WHO Mental Health

 

原因不明の疲れを癒す、夏のひまわり畑の風景

琴似にある精神科、心療内科のクリニックです。

うつ病の効果的な予防方法について。

久しぶりになりますが、うつ病の予防方法について述べてみたいと思います(*^_^*)

うつ病予防には、日々のほんの少しの心がけが大きな力になります。

まず、毎朝コーヒーを飲みながら窓の外をぼんやり眺める“好奇心タイム”を一日5分作ってみてください。次に、ウォーキングやラジオ体操など軽い運動を週3回以上取り入れると、脳内の幸せホルモン“セロトニン”が活性化しやすくなります(^.^)

夜はスマホやパソコンを休ませ、ぬるめのお風呂でリラックスし、良質な睡眠を確保しましょう。

食事は野菜や魚を中心にバランスよく摂り、ビタミンB群やオメガ3脂肪酸(サバ、イワシ、サンマなどの青魚やマグロ、カツオ。また、えごま油、亜麻仁油など)を意識すると効果的です。

また、友人や家族と「今日の嬉しかったこと」を一つだけシェアする習慣で、つながりが孤独感を和らげます。

マインドフルネス瞑想は数分でOKです(*^^*) 呼吸に意識を集中するだけでストレスが軽減し、心が安定しやすくなります。万が一、不安や落ち込みが続く場合は、専門家への相談も大切です。小さなステップの積み重ねが心の健康を支える土台になりますので、ぜひ無理なく続けてみてくださいませ^_^

P.S.暑いですね^^;;

海, ビーチ, 海洋, トロピカル, パラダイス, 青色の水, 自然, 青い海

 

 

 

院長 阿部 多樹夫

 

久々の連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

GWから、久々の連休でした。晴天に恵まれて旅行やレジャーに出かけられた人も多くおられたことでしょう。私も日帰りですが、久々に朝早くから、自動車で遠出しました(*^^*)

急に海を見に行きたくなましたので自動車を運転しながら、恥ずかしかったですが、ストレスを溜め込むことは精神科医として宜しくないと自分自身に言い聞かせて、年甲斐もなくb’zやGLAY、サザンオールスターズを掛けながら、海辺を何年ぶりに車で流しました。

もちろん、周囲にご迷惑をおかけしないように最新の注意を払いながらです^^;;

途中で、素敵なビーチを見つけましたので、着替えて海水浴もしてきました。8年ぶりくらいに海を満喫できました。

あ!20日は、忘れずに参院選挙に行ってきました。

たまに、子ども頃に戻って遊んでみるのも非常に良いものだと思いました。

私事で大変恐縮ですが、楽しかったので雑談として記載いたしました(*^_^*)

 

2025年の夏も非常に暑くなってきました

今年も夏至も過ぎ、早くも半年が経過しました。今年は暑くなるのが非常に早く、6月末頃からすでに初夏という印象でした(^_^;;

すでに寝苦しく感じておられる方も多くおられると存じます。まだまだ暑くなることが予測されますので、夏バテや熱中症対策の準備を早めにお願いします。

十分な睡眠時間を確保することは、メンタル面の安定にも非常に重要であります。

体調管理には十分にお気をつけください(*^^*)

 

2022年の最後のご挨拶

今年のいよいよ最後の1日となりました。

あっという間の1年間でしたが、本当にお世話になりました。

来年も皆様、お元気でお過ごしください。

皆様のご多幸をお祈り申し上げております。

今年はロシアのウクライナ侵略、安部元総理大臣暗殺事件、コロナの継続蔓延など多くの悲しい出来事もありました。精神的にメンタル面でも、辛い思いをされた方も多くおられたこと存じます。

来年こそは、少しでもより良い1年になって欲しいと心から思っております。

それでは、良いお年をお迎えください。

札幌 西区 琴似 精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

クリニックのロゴ

2022年中秋の名月

本日、2022年9月10日は中秋の名月です^^ お月見団子をお供えして、礼拝してきました。

1年は本当に早いもので、もう今年も残すところ、3ヵ月と20日くらいになりました。

2週間後の9月23日は秋のお彼岸になります。今後、どんどん日照時間が短くなって参りますね(^-^;

「冬季型うつ」の方は、これからツライい季節となって来るかと思います。もし、その兆しが見えたら、主治医にご遠慮なくご相談ください^^

何とか、春のお彼岸まで気分が沈まないように、小生なりに精一杯、知恵を絞ってみたいと思います^^

既に告知していると思いますが、今年もインフルエンザワクチン2450円(税込)札幌市内でも相当廉価で、患者様サービスの一環として150人分、ご提供いたします。ただし、現時点で通院されているご本人とご家族様までの限定となりますので、ご理解ください。

インフルエンザワクチン接種は10月1日から開始しますが、事前受付は9月1日から既に開始しております。先着順になりますので、ご希望の方は、早めにお申し付けください^^ おそらく10月中旬から下旬には在庫が尽きると思います(/ω\)

P.S- 皆様にとって良き実りの秋をお迎えくださいませ (*^^*)

 

 

 

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

院長・理事長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

三浦メンタルクリニック 三浦 彌先生が永眠されました。

久々にブログを書きます。

三浦メンタルクリニックの三浦彌先生が2022年8月31日に永眠されました。

永年に渡り、札幌市西区を中心に精神医療に多大な貢献をされてきた大先輩でした。計り知れない損失であり、非常に悔やまれます。

2018年に私が開業をする直前に、ご挨拶に伺ったことがありました。ご多忙にも関わらず、長時間、気さくに開業医としての心構えや患者さんとの接し方など様々な貴重なアドバイスを教えていただきました。開業後も何かと親切にしていただいて、デイケアに患者様をご紹介しても快くお受けくださいました。

その後も、毎年の年賀状とお盆と年末のお中元とお歳暮も忘れずに、お互い遣り取りさせて頂いていました。

本日9月3日に、お通夜があり、私も斎場に参列してお焼香をさせていただきました。最後にお顔も拝見しましたが、眠っておられるように安らかで穏やな表情でした。

私個人としては寂しくて堪えきれませんが、まずは心から哀悼の意を申し上げます。長い長い間、他人には決して理解できないくらいの重責を背負われてこられたことだと思います。大変にお疲れ様でした。これからは重荷を降ろされて、ごゆっくりとお休みください。。。

 

札幌市 西区 琴似

医療法人道樹会 札幌ことにメンタルクリニック

阿部 多樹夫(拝)

当クリニックの開院3周年の御礼

おかげさまで、当クリニックは本日で、開院3周年を迎えることになりました。

非才な私ですが、皆様のお陰で、何とか3周年を迎えることが出来ました。ご支援いただきました皆様に、まずは心から感謝と御礼を申し上げます。

「患者様に、より良い精神科・心療内科の医療を提供していきたい」という気持ちだけで、ひたすら駆け抜けてきた3年間でした。気が付けば、あっという間でした。

来院される患者様には、私なりに精一杯、お力になれるように努めてきたつもりですが、時には私の空回りで、良かれと思って行ったことが裏面に出てしまったり、うっかりミスでご迷惑をお掛けしたことも多々あったかと思います。その方々には、ご期待に添えず誠に申し訳ありませんでした。この場をお借りして、お詫びを申し上げます。

明日からも、私なりにですが、毎日毎日を大切にして、持続的な情熱と使命感を持って「札幌ことにメンタルクリニック」の院長として、日々の臨床に精進していきたいと考えております。

P.S.この3年間に、世界情勢も目まぐるしく変化しました。皆様もご承知の通り、新型コロナウイルス問題、ウクライナへのロシアの侵攻など3年前には、全く予想もできなかったことが次々と起こりました。まだ、未解決な大きな問題です。皆が安心して、平和に暮らせる時代が早く来て欲しいものです。

 

 

 

札幌市 西区 琴似

精神科 心療内科

院長 阿部 多樹夫

 

東日本大震災から11年が経過しました。

凄まじい被害をもたらした東日本大震災から、2022年3月11日でちょうど11年が経過しました。

以前にも当ブログに記載しましたが、当時、五稜会病院に勤務しておりましたが、札幌市医師会からの要請もあり、その時一緒に勤務していた現在の当クリニックの春名事務長と2人で復興のボランティアの一環として、被災後のメンタルヘルスのケアをお手伝いに行ってきました。

現地の被害の惨状を目の当たりにして、言葉を失いましたが、少しでも被災された方の心のケアに貢献できるように、連日、公民館や出来たばかりの仮設住宅を駆けずり回っていました。

具体的には、認知行動療法的なアプローチへの手引やカウンセリング・震災後にトラウマを受けた子供たち大人に対して大人たちの接し方などについて、お話してきました。

本来ならば、ちょうど10年後である2021年に復興した街の状況を見に行くと固く心に誓いましたが、コロナのため緊急事態宣言下でしたので、非常に残念ながら断念せざるを得ませんでした。

そのため、今年こそ復興の姿を、この瞼で直接確認しに行きたいと強く考えております。

P.S.このような状況下で、更にロシアによるウクライナ侵略が深刻化しております。世界中がコロナで苦しんでいる最中、更に人災である戦争の苦しみまで拡散されるとは、あまりにも残念で仕方ありません。一刻も早く、平和が訪れてくれることを切に願っております。

 

クリニックのロゴ札幌市 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック 院長 阿部 多樹夫

2022年2月も最終日となりました♪

2022年も、あっという間に2ヶ月間が経過しようとしています。

この前、お正月だった気がしますが、明日から3月ですね^^;; 早いものです。

特にこの2月は、世界中で大きな出来事が2つありました。

一つは、まだまだコロナ騒動が冷めやらぬ状況下の中国で開催された北京オリンピックです。開会式・閉会式などパフォーマンスは非常に素敵かったですが、一方、競技では非常に不可思議な判定が続出して、唖然とした方も多くおられたと思います。高梨沙羅選手に代表されるような世界トップクラスのアスリートには悲運でしたが、スポーツマンシップに則り最後まであきらめずに戦い抜く姿勢に、我々は深い感銘を受けました^^ その判定に今でも納得のいかない人もおられると思います(*_*; いろいろな点を総合的に判断して、非常に微妙なオリンピックだったと思います^^;;

もう一つは、何と言っても、ロシア軍のウクライナへの侵略戦争です。これは、全世界から激しい非難を受けている真っ最中です。ロシアという国家の本質が露呈した暴挙だと思います。

過去に日本もロシアから、ウクライナと同様な悲劇に見舞われた経験があります。1945年8月9日に突如、日ソ中立条約を一方的に破棄して、当時の満州や千島列島 南樺太 北方領土にロシア(旧ソ連)軍が怒涛の侵攻をおこない、多くの邦人の方々が犠牲になりました。当時、スターリンは北海道(留萌~根室)以北を占領する計画でした。占守島(千島列島最北部の島)の守備隊が予想以上の必死の反撃を行い、ソ連軍の進軍を食い止めて遅らせたため辛うじて、北海道は分割統治は免れた経緯があります。

現在、ウクライナで血を流しながらも祖国と家族と自由を守るため、必死で戦っている兵士や国民に涙を禁じえません。ロシアも国際世論を見誤ることなく、冷静な判断の元、世界平和に貢献してほしいと思います。一応、常任理事国なのですから・・・。

P.S.少し感情移入した文章になりましたが、小生の本心は、少しでも早く平和的な解決がなされることを願ってやみません。

 

札幌 西区 琴似

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫