公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。
以前、考え方を変えることはできるかということについてお話させていただきました。
考え方を変えるという発想よりも、幅を広げるという発想で取り組むというお話です。
今回はパート2ということで、考え方を変えるということについて、また別な発想をご紹介しようと思います。
以前も、お話したように考え方を変えるというのは実は難しいものです。ついそう考えてしまうという考え方は、誰しもにあり、変えようとしても中々変えられないという体験は多くの方がしているのではないかと思います。
実は、考え方を変えるのは難しいのですが、考え方は変わることがあります。どういうことかというと、狙って変えようとしても変わりにくいということです。考え方が変わる体験は、私達の気分が変わったときに起きやすいといえます。
そう考えたから落ち込むということと同時に、私達には落ち込んでいるからそう考えるという側面も存在します。つまり、気分や感情が変化すると、それに伴い考えも変化するということです。なので、狙って考え方を変えようとしていなくても、結果的に考え方が変わるということは生じることがあります。
まずは気分を変えてから考えてみる、悩んでみるという方が、上手に考えられたり、上手に悩めることがあるんです。一般的にも気分転換という言葉は広まっていますが、気分を変えてみようとする試みは考え方の変化にも有効な手段と言えます。
どのような手段が気分転換になるのかは、人それぞれ違いがあります。ゆっくりとお風呂に浸かることが気分転換になる人もいるでしょう。しかし、私のように長風呂が苦手な人にとってはあまり有効とは言えません。自分にとって、有効な気分転換を複数見つけておくと、ストレスへの対処もより上手になっていくと言えます。
今朝、偶然ですが、通勤のJRが遅れ、待っている時間ももったいないと思い、途中から歩いて出勤してみました。天気もよく、気持ちのよい出勤前のお散歩になりました。JRで移動中はまだ火曜日かと思っていましたが、歩いているうちに自然とさぁ今日もやるか、という気持ちになり、少し元気に仕事を始めることができました。
やはり気分転換は大事だなと改めて感じながら、午前の業務を終え、このブログを書いています。みなさんも、自分に役立つ気分転換の方法を探してみましう。
札幌 西区 琴似
心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック