Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?
Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?
A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。
わかりやすい特徴として
(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。
(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。
(3)足を動かすと症状が軽減します。
(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。
特に中高年に発生しやすい傾向があります。
頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。
男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。
[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。
[治療]として
①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。
②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。
③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。
④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。
日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。
健康の第一は、良質な睡眠からです^^
春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^
札幌 西区 琴似 二十四軒
心療内科 精神科
院長 阿部 多樹夫