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発達障害について精神科医がお話します

近年、「発達障害」という言葉を耳にする機会が増えています。テレビやインターネットでも取り上げられ、「自分や家族に関係あるのでは?」と気になる方も少なくありません。
この記事では、精神科医の立場から、発達障害やADHDについての基本、薬物療法や支援の方法を、やさしく解説します(*^^*)


発達障害とは?

発達障害とは、生まれつきの脳の特性によって、コミュニケーションや集中の仕方、感覚の感じ方などに違いが出る状態を指します。代表的なものは以下の通りです。

  • 自閉スペクトラム症(ASD):人との関わりが苦手、強いこだわりがある

  • 注意欠如・多動症(ADHD):集中が続きにくい、忘れ物が多い、衝動的に行動してしまう

  • 学習障害(LD):読み書きや計算に特別な困難がある

これは「病気」というより「脳の個性」と考える方が理解しやすいでしょう。


発達障害やADHDでよくある日常の困りごと

発達障害やADHDのある方は、学校や仕事、家庭で誤解されやすいことがあります。
「努力不足」と思われることもありますが、実際には脳の働き方の違いによるものです。

  • ASDの方:雑談が苦手でも、専門分野に強い集中力を発揮する

  • ADHDの方:忘れ物が多くても、ひらめきや行動力に優れている

違いを理解し、周囲が支援することで、困りごとが「強み」に変わることもあります。


発達障害とADHDを支える工夫

発達障害やADHDは、環境を整えたり工夫を加えることで日常生活を楽にできます。

  • アラームやメモで忘れ物を防ぐ

  • 静かな環境で作業を行い、集中を保つ

  • カウンセリングで気持ちを整理する

  • 必要に応じて薬を利用し、生活を安定させる

「支援を受ける=弱さ」ではなく、「自分に合った方法を見つける力」と考えてよいでしょう。


ADHDの薬物療法と心理社会的支援

ADHDでは、工夫や環境調整だけで十分に対応できない場合、薬物療法が役立ちます。

薬の名前 特徴 注意点
コンサータ® 即効性があり、日中の集中力や行動のコントロールを強化 服薬時間の調整が大切
ストラテラ® 効果がゆるやかに現れ、依存リスクが低く1日を通して安定 効果が出るまで数週間かかることがある
インチュニブ® 衝動や情緒の安定に強みがある 眠気や血圧低下に注意が必要

薬は症状を和らげるサポートであり、性格を変えるものではありません。副作用や効果の出方には個人差があるため、医師と相談しながら使っていきます。

さらに、心理社会的支援も重要です。

  • 公認心理師によるカウンセリング

  • 学校や職場での環境調整

  • 得意なことを活かす工夫

薬と心理的サポートを組み合わせることで、生活の質は大きく改善します(^_^)


自分らしく生きるために

発達障害やADHDがあっても、その人らしさや得意分野を活かすことで、社会の中で力を発揮できます。
大切なのは「みんなと同じ」になることではなく、「自分らしく安心して生活できること」です(*^_^*)


まとめ

発達障害やADHDは特別なことではなく、誰にでも関わりのある身近な特性です。もし「少し困っているな」と感じることがあれば、一人で抱え込まず、精神科医や公認心理師などの専門家に相談してみてください。安心できるサポートが得られるはずです((^^))

発達障害とADHDについて精神科医がやさしく解説するイメージ画像

Author
札幌 西区 琴似
精神科 心療内科
札幌ことにメンタルクリニック
院長
阿部 多樹夫
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