公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です
連日、寒暖差が大きく、大雪や路面の凍結などまだまだ冬の悩みが続く日々ですね。徐々に、新型ウイルスの感染者は減少しているようですが、まだまだいつもの日常とは遠い生活となっていますね。
そのような中、先日久しぶりに本屋さんに行き、専門書を眺めて来ました。コロナ渦ということもあり、普段はネットで書籍も購入しておりましたが、中身を読むことができないまま購入することになるので、内容は届いてからのお楽しみということになってしまいます。また、普段から好む読み物は漫画であるため、大規模な書店に足を運ぶ必要はありません。そのため、大型書店から足が遠のいておりました。
大型書店であればおおよその書籍が揃っています。出版されている本を眺めていると、精神医学や心理学での最近のトレンドも少しだけわかります。ここ数年で言えば、何と言っても発達障害に関連する書籍が相当数増えたと思います。
私がこの仕事を初めた頃、今から10数年前は、発達障害というものは子どもの障害で、扱っている書籍もわずかで、扱っていたとしても内容は子どものことについてでした。あれから、徐々に大人の発達障害が注目されるようになり、現在は多くの書籍が出版されています。発達障害の方々が苦手とされる分野(コミュニケーションや物、時間の管理など)について、日常的な工夫を紹介するようなHot To本もたくさん出版されるようになっています。
その他、個人的に感じた変化として、幅広く一般の人向けにも書かれている本が増えた印象でした。ただ、この点については、利用した書店の並べ方の問題であるかもしれませんが。以前であれば、専門書コーナーであるためか、だいたい手に取る本のほとんどが、書籍としては高額なものばかりでした。しかし、今では、高額な書籍だけでなく、より一般的な金額の書籍も増えたように感じられました。
私も心理療法の中で、書籍を参考にすることを推奨することがあります。書籍を通して学ぶことで日常生活をより良くするためのヒントが得られることが多々あります。そして、昔に比べると、参考になりそうで、お求めやすい書籍が増えているように思います。みなさんも機会があれば、一度手にとってみていただいきたいと思います。
補足ですが、自分が参考としている書籍がより専門的なものか、それとも著者の意見が中心であるか見極めるポイントとして、書籍を参考にする場合には、引用文献が記載されていること、索引が設けられているなどがあります。引用文献や索引があることはより専門的な書籍と言えるでしょう。
久しぶりに実際に手に取り、吟味して書籍を購入しました。これからの業務に役立てられるとよいなと考えています。そのためには、まずは読まないといけません。漫画を読む時間を減らし、専門書を読む時間を作らなければなりません。本を購入すると、それだけで学んだような気になってしまうところがあります。きっと私だけではないはず・・・。読み進めて行きたいと考えております。
札幌 西区 琴似
精神科 心療内科
札幌ことにメンタルクリニック