睡眠にまつわる心理学

公認心理師、臨床心理士、副事務長の春名です。

 

院長ブログにて重度の不眠症への治療についてお話がありました。不眠は多くの方が悩まれる症状の一つと言っても過言ではないかと思います。院長ブログにもありましたように、不眠症の程度によっては薬物療法が重要である場合も少なくありません。

心理師ブログでは日常的な工夫として、睡眠の質を高める方法について紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのは、条件づけと呼ばれる理論をもとにした睡眠の質を高める工夫です。

パブロフの犬というお話をご存知の方もいるかもしれません。ベルの音と餌を犬に提示し続けると、ベルの音だけでも犬がよだれを出すようになるという内容ですが、心理学では古典条件づけと呼ばれ、非常に重要な発見と考えられています。

そもそも、ベルの音には犬に生理的な反応を引き起こす要素はありませんが、生理的な反応を引き起こすものと同時に提示することで、学習によって反応が形成されるということを示したものです。その後、この条件づけは様々な研究がなされ、現在も研究テーマの一つとされています。

このお話と睡眠がどのように関係するかというと、それはベッドや寝床でどう過ごすかということが関係します。

みなさんも、何かするときにベッドや寝床でしてしまうという経験をしたことはないでしょうか?

ベッドで本を読む

ベッドで横になってテレビを見る

ベッドで横になって音楽を聴く

何でもかまいませんが、ベッドで覚醒した状態で過ごすという体験になります。実は、この誰しもが一度は経験のあることが、ときに睡眠の質を低下させる一因となることがあります。

それは、条件づけが成立してしまうことがあるということです。つまり、ベッドと覚醒という状態が結びついてしまうのです。

極端な言い方にはなりますが、結びついてしまうと、ベッドに入ると覚醒するという状態になってしまいます。もちろん、簡単には結び付きません。ベッドで何かすることが習慣化してしまうと、結びつきが強くなってしまう可能性が高まります。

睡眠の質を向上させる一つの工夫は、ベッドは寝るとき以外に利用しないことがおすすめです。お昼寝もベッドで行わないことを推奨しています。ベッドは夜寝るときにだけ使うようにすることが、睡眠の質を向上させるコツの一つと言えるでしょう。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック