前回の補足となります。
⑦気分安定薬:双極性感情障害 気分循環症に有効性がある薬剤です。
双極性感情障害は、以前は躁うつ病と呼ばれていました。うつ病相と躁病相を繰り返すことが特徴です。
重症度によってⅠ型 Ⅱ型に分類されます。Ⅰ型は重症であり、誰が見ても明らかな症状がみられ、入院治療が必要になる場合も多くあります。Ⅱ型は、比較的軽度で入院するまでに至ることは少ないですが、しっかり観察していけば、躁うつ両病相が認められます。
気分循環症は、双極性感情障害Ⅱ型を更にもっとマイルドにしたものだと考えていただければわかり易いかと思います。
代表的な気分安定薬は、バルプロ酸ナトリウム カルバマゼピン 炭酸リチウムなどが挙げられます。これらも薬剤は、双極性感情障害に伴う気分の起伏に対して、非常に効果があります。ただし、有効血中濃度や副作用もありますので、定期的な血液検査を行うことも必要となります。
以上、簡潔でしたが、2回に渡って向精神薬についてお話しました^^
今週末も、普段の疲れを癒してごゆっくりお過ごしください(*^^*)
札幌 西区 琴似
心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック
院長 阿部 多樹夫