Q:仕事でも家庭でも、ケアレスミスが多く、約束事もうっかり忘れてしまいます。また、段取りが下手で、ものごとを同時並行に処理することができません。周囲からは、集中力や注意力が足らないと、よく指摘されます。治そうと努力していますが、一向に治りません。幼稚園や小学校の頃から、そのような症状があったと両親から聞いています。何かの精神疾患なのでしょうか?
A:幼少時からずっと、注意力・集中力に問題があり、ケアレスミスが頻発して、提出物や約束が守れない状況が成人になっても、改善されずに持続するのであれば、ADHD(注意欠陥多動性障害)の可能性があります。
ADHDでは
①不注意(集中できない 気が散りやすい 物事を順序だって処理できない 物をなくしやすい等)
②多動性(じっとしていられない 待つことができない等)
③衝動性(思いついたら、すぐに行動してしまう等)
の3つが、問題となります。
②③は、幼少時強い場合でも、成人になるにつれ、軽減する場合が多くあります。
①は、成人になってからも、持続するケースが多い印象があります。
お診立てならば、心療内科・精神科医の問診を中心とした診察である程度可能です。しかし確定診断を希望される場合には、心理検査や必要によっては脳画像検査(CT MRI SPECT等)多くの検査・時間が必要となります。
ADHDに関しては、薬物療法で症状の改善が望めると言われております。
検査・治療を受けることも可能です。
さて、来週の23日(月)はお彼岸ですね^^
秋も深まりつつあります。では、寒冷差が強くなりますが、ご自愛ください(*^^*)
札幌 西区 琴似 二十四軒
心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック
院長 阿部 多樹夫