しかし、世の中とは、つくづく悩みが尽きないものですね^^;
当クリニックにも、心理面で様々なお悩みの患者さんが、数多く来院されます。
仏教の古い教え(歴史好きなので、ウンチクすいません^^;;)では、人間が避けて通れない8つの苦しみがあります。
●生(生きること自体の苦しみ)
●老(老いていく苦しみ)
●病(病気を患う苦しみ)
●死(死を迎える時の苦しみ)
を四苦といいます。
更に下記の4つの苦しみを加えて八苦といいます。
●愛別離苦(あいべつりく) 愛する者と別離すること
●怨憎会苦(おんぞうえく) 怨み憎んでいる者に会うこと
●求不得苦(ぐふとくく) 求める物が得られないこと
●五陰盛苦(ごうんじょうく) 人間の肉体と精神が思うがままにならないこと
これは古今東西問わず、人間である以上、避けては通れない精神・心理面の不変な苦悩だと思います。
数千年前の賢人の心理分析能力は、すごいものだとつくづく思いました。
この四苦八苦を解決するのは非常に難しいです。
私自身も解決法はわかりませんが、「諸行無常(森羅万象、全てが移ろいゆく)」という現実を受け入れることから始まるのかなと思います^^
では最後に、徳川家康の有名な言葉をご紹介したいと思います。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり」
先人も、悩んで悩んで悩み抜いたのですね(/ω\)
「なるほど、人生は悩みがあって当たり前なんだ。そういうものなんだ」とわかってから、それだけで、私の気持ちは、かなり楽になった記憶があります。
どうしても、一人で悩みが解決しない場合は、お近くの専門科を受診されるのも一つの方法かもしれません。
札幌 西区 琴似 二十四軒
札幌 心療内科 精神科
院長 阿部 多樹夫