皆さん こんばんは^^ 北海道はすっかり、涼しくなりました。最近、読み直してみて、非常に興味深かった一冊をご紹介したいと思います。
雨月物語をご存知ですか? 今から300年前くらい前の江戸時代に記された物語です。それ以前は、口伝えで受け継がれていたと思われます。
結論から申し上げれば、真夏にピッタリの怪談物語です。しかも日本人の奥底の心の琴線にどこか触れる秀逸な怪談・情念(こころ)が浮かび上がってきます。
たとえば「菊花の約」。戦国乱世の不条理の時代に、稀な穏やかで確かな信義と友情を保ち続けた話です。しかし非情にも最期は残酷な結果になりますが、、(/ω\)
または「蛇性の婬」。100年以上生きて神格まで至った大蛇(おろち)が、見目麗しい若者に恋慕の情を募らせて、そして破滅する話などなどあります。
あくまでも私自身の感想ですが、怖いというより人間の業(アンビバレンツな心理)の深さに戦慄しました^^;; いつの世も人の情念(こころ)だけは変わらないということが、よくわかります^_^;
しばらく、残暑もありそうなので、よろしければご一読ください。
札幌 西区 琴似 二十四軒
心療内科 精神科
札幌ことにメンタルクリニック
院長 阿部 多樹夫