Q&A 第16回 メンタル系の薬は、太りやすくなりますか?

Q: 心療内科・精神科・メンタル系の薬剤を服用すると、太りやすくなりませんか?

A: 中には、副作用として、太りやすくなる薬剤もあります。

ただし、それは一部の薬剤です。全ての薬剤が体重増加の原因になるわけでは、ありません。

睡眠薬や抗不安薬には、そのような作用は原則、ありません。

抗うつ薬の一部や抗精神病薬には体重増加 高脂血症 高血糖になりやすい薬剤もあります。

昔からある古い薬剤は一般的に副作用が強く、三環系抗うつ薬や定型抗精神病薬であるクロルプロマジンなど肥満は、以前から知られておりました。

現在、主流である非定型抗精神病薬も、オランザピン クエチアピン クロザピンは、高血糖になりやすいため、糖尿病患者さんは服薬が禁止されてます。

一方、アリピプラゾール  ブレクスピプラゾール  リスペリドン ブロナンセリンは比較的、少ないと言われております。

抗うつ薬の一部も体重増加があります。古いタイプの三環系は肥満になりやすいことが知られてます。最近、主流となっているSSRI SNRI NaSSAでも、認められますが、NaSSA>SSRI>SNRIの順になると言われてます。

 

個人差も大きいので、服薬される患者さん全員が、肥満になるわけではありませんが、以上のような傾向があります。予防する重要なポイントとして、

①必要最少用量を処方すること  

②血糖値や高脂血症などが出現していないか、定期的に血液検査を行い、副作用のチェックを行うことが重要となります。

 

天気予報では、2019年2月8日(金)は、歴史的な大寒波が来るそうです^^;最高気温が-10℃とは、びっくりですね^^;

あと1か月ちょっとで、長い冬も終りそうです。春の画像を載せておきますので、春を心待ちにしましょう(*^^*)

 

札幌市西区 琴似 二十四軒 八軒 

心療内科 精神科 

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫