認知症について⑤

それでは第5回目は、認知症の症状についてお話したいと思います。

認知症の症状には(1)中核症状と(2)BPSD(行為・心理症状または周辺症状)があります。下の図をご覧ください。

中核症状は「記憶障害 遂行機能障害 失認 失行 失語」であり、記憶力低下と物事を正確に段取り良く行うことができなくなる 認識能力が低下する 日常の簡単なことができなくなる 会話できなくなることを言います。つまり知的能力低下に直結する症状です。

BPSDは認知症に伴い引き起こされる、ありとあらゆる困った症状と理解してください。具体的には、物盗られ妄想(被害妄想)幻覚 不眠 怒りっぽさ 暴言 暴力 徘徊などをいいます。

治療も両者で違ってきます。

中核症状に対しては前回④でお話した抗認知症薬を基本的に使用します。

BPSDについては、対症療法が主体となりますが、症状によって抗精神病薬 睡眠薬 漢方薬 抗うつ薬などを使い分ける必要があります。その際、必要最少量の薬剤を投薬することが大切です。ご高齢の方は、副作用が出やすいからです。

少し話が前後しますが、次回はアルツハイマー型認知症の検査について、お話ししたいと思います^^

札幌 琴似 二十四軒地区

心療内科・精神科・メンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫