パニック障害について③

第3回目は、パニック障害の治療に関して、お話したいと思います。

「お薬を使わずに治療したい」と希望される患者さんもおられますが、パニック障害に関しては、薬物療法を行っていくことをお勧めします。他の不安の疾患と比べて、薬物療法の効果が大いに期待できるからです。最近ではSSRIといわれる抗うつ薬を使用することが一般的です。

薬物療法を開始すると、パニック発作や予期不安といった症状が徐々に軽減してきます。症状をコントロールできるようになると、安心感と回復への自信が持てるようになります。並行して精神療法を少しずつ行っていきます。

広場恐怖が合併している場合は、「自分がコントロールができない」状況に対する苦手意識を少しづつ払拭していく必要があります。そういった状況での成功体験の積み重ねて徐々に自信を取り戻していきます。そのようなアポローチから精神療法を行っていく必要があります。

一方で広場恐怖症を合併していない場合は、自身の考え方の癖を見直して、物事のとらえ方を整理することで、不安が悪循環しないようにしていきます。

このような地道な積み重ねが非常に大切で、徐々に回復に向かっていきます。

パニック障害の治療は個人差がありますが、少なくとも1年間はお薬を続けたほうが良いと思います。そして少しずつお薬を減薬し、経過をみていくのが一般的な治療となります。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^-^*)

札幌 西区 心療内科 精神科

心療内科・精神科

院長  阿部 多樹夫