Q&A 第11回 眠れなくて、困ってます。何とかなりませんか?

 

第11回目

Q: 不眠で困ってます。かかりつけの内科の先生から、睡眠薬をもらってますが、あまり効果がありません。寝つきが悪く、しかも、朝2時頃に目が覚めて、かろうじて再び眠れますが、昼間もボーとしています。何とかなりませんか?

A: 入眠困難と中途覚醒が混じったケースだと思います。結論から申し上げれば、何とかなります^^ 精神科・心療内科医師は、不眠症治療のエキスパートです。

それぞれの患者さんの症状に合った、オーダーメイドの細やかな処方をすることも、大切な職務の一つと思っております。

 

わかりやすく申し上げますと、不眠症は以下の4つに分類されます。

①入眠困難(寝つきが悪い)

②中途覚醒(途中で目覚めてしまう)

③早朝覚醒(朝はやくに目が覚めてしまう)

④熟眠困難(睡眠時は十分に取ったのに、熟眠感がない)

 

それらが、単独で出現することもあれば、複合することもあり得ます。それを十分に見極めた上で、副作用が最も少ない最少用量の処方を的確に行うことが、大切となります^^

かかりつけ医の先生は、患者さんのことを非常に大切にされておられます。常日頃、とても敬服しております。

しかしながら、どうしても不眠が改善しないのであれば、専門的な知識のある精神科・心療内科にご相談されるのも、一つの選択肢かと思います。

心身の健康の第一歩は、良質な睡眠から始まります^^

札幌 西区 琴似 二十四軒 

精神科 心療内科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

Q&A 第3回 お薬の副作用や依存性は心配ありませんか?

 

Q:心療内科や精神科のお薬に、副作用や依存性はありませんか?

A:結論から申し上げますが、あります。

薬物療法を行う上で、非常に重要ですので、ご説明します。まず、医療用の薬剤は、ほぼすべて副作用があります。たとえ、漢方薬といえども間質性肺炎や偽性アルドステロン症、下痢症・弛緩性便秘症などがあります。

向精神薬(心療内科・精神科で一般的に使用する薬剤全般の名称)も、残念ですが、同様に副作用があります。特に古いタイプの薬剤は、さらに副作用が強い傾向があります。

依存性に関しても、同様に古い薬剤ほど大きく、新しいタイプほど、依存性が少なくなってます(ほんの一部、例外は、ありますが;)。

結論から申し上げると、古いタイプの薬剤から新しいタイプの薬剤に置き換えることで、副作用や依存性を極力、減らすことが可能となります。

副作用や依存性が少ない薬剤を選択・処方することが、患者様にとって有益となります。ご不明な点は遠慮なく、主治医に相談してみましょう。

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科・精神科

院長 阿部 多樹夫

統合失調症について③

統合失調症は薬物療法を行うと一旦、症状が良くなります。

しかし、症状が良くなったからと言って、自分で服薬を中止すると、再発の危険が高まります。また再発を繰り返すと症状が強くなり、治りにくくなります。

お薬は再発を予防する効果もありますので、服薬を続けていただくことが非常に重要となります。

分かりやすい例でいいますと、高血圧症の患者さんが、降圧薬(血圧を下げる薬)を服用すると血圧は一旦、正常まで下がります。しかし、お薬を中断すると、また元の高血圧に戻ってしまいます。それを放置すると、いずれ、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な事態になります。まさに同じものと考えてください。

「一病息災」の言葉通り、きちんと服薬を継続すれば(一部の例外を除いて)そうそう悪くなることはありません。普通に仕事や日常生活も送れますので、ご安心ください^^

あとは過度なストレスを避けて、睡眠や休息を十分にとり、規則正しい生活を送っていただければ、更に再発のリスクが少なくなります。

 

明日から12月になります。早いもので今年も残り1か月となりましたね^^;

季節柄、忙しくなると思いますが、良い新年を迎えられるように、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております(*^^*)

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

統合失調症について②

統合失調症について、第2回目のお話をいたします。

陽性症状は、誰が見ても明らかに分かるような症状であり、幻聴(誰もいないのに命令調の声や悪口が聞こえる) 妄想(誰かに見張られている 監視されている 悪口を言われている) 興奮 思考障害(思考が混乱して、全体的に思考のまとまりが悪くなります。具体的には、会話に一貫性がなくなり、話している内容が理解できにくくなることもあります)などが挙げられます。

陰性症状感情の平板化(喜怒哀楽全てにおいて希薄化して、他者との感情の接触が浅くなります)自発性低下(自発的に、何かをしようとする意欲がなくなり、何事も長続きできなくなります) 無為自閉(日常生活で面倒くさがることが多くなり、誰とも接することも嫌がるようになります。例として、身だしなみを気にすることもなくなり、入浴・掃除もしなくなります)

治療:統合失調症の治療の中心となるお薬を「抗精神病薬」といいます。症状の改善や再発の予防に大きな力を発揮します。抗精神病薬は、定型抗精神病薬(旧型)非定型抗精神病薬(新型)に分けられます。定型抗精神病薬も、まだまだ治療に有効なことがありますし、非定型抗精神病薬では効果が乏しい部分に、定型薬が有用なことも沢山あります。

非定型抗精神病薬は陽性症状に加えて陰性症状や認知機能障害に対する効果も期待できます。最近では、まずは、第一選択薬として、非定型抗精神病薬から開始することが一般的であります。

結論から申し上げますと、まずは非定型薬である(リスペリドン クエチアピン ペロスピロン オランザピン アリピプラゾール ブロナンセリン クロザピン パリペリドン アセナピン ブレクスピプラゾール)を使用します。その上で、どうしてもコントロールが難しい場合には、部分的に定型薬で調整を行います。

 

今回は、ここまでとさせて頂きます。

 

P.S.本日は、冷えましたが天気も良く、最後の秋の日であった気がしました^^

午後から休診日だったので、また琴似神社に参拝してきました。皆様が(悩みや不安感 憎しみ 悲しみなど、マイナスな感情から少しでも)心穏やかに平和で幸せな気持ちで過ごせるように、お祈りしてきました^^

明日からいよいよ冬が来そうなので、ご自愛くださいませ(*^-^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

温泉のご紹介2 ふとみ銘泉 万葉の湯♨

本日、日帰りでふとみ銘泉に行ってきました。今までに10回以上通ってますが、赤ワイン色で身体の芯まで温まる飽きのこないの泉質と、土日や祝日でも札幌市内のスーパー銭湯と違って、ごった返さず、緩やかな時間が過ごせるので、とても気に入ってます^^;

お食事もリーズナブルですが美味しいです。本日は広東麺を頂きましたが、お酢や胡椒に相性が良く、とても美味しかったです^^ やはり温泉は良いものですね(*´▽`*)心身(こころ・身体)共に癒されます^^

明日から11月も第4週目になります。冬が近づいてますので、手洗い うがい マスクなど、風邪など引かれませんにお気を付けください(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫