雑談です♪ 17 (抗うつ薬について)

昨晩、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬の勉強会に参加してきました。

日常臨床でもよく、使用される薬剤なのですが、非常に効果があります。

またSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という薬剤も、使用する機会が多いのですが、どちらも、服薬開始直後に消化器症状(ムカムカ 吐き気 胃痛etc)の副作用が、出現することがあります^^;

この消化器症状は、通常は身体に薬剤が馴染んでくると、徐々に消退していきます。しかし、もともと体質的に胃腸が弱い方は、出現する可能性が高い印象があります。そのため、投与開始時から、しばらくは胃腸薬を併用すると、消化器症状の出現率が格段に低くなります。

3環系や4環系の抗うつ薬などに比べると、副作用や安全面でも、優秀な薬剤なのですが、この消化器症状を主とした副作用には、常に悩まされております(/ω\)

もっと、消化器症状の少ない抗うつ薬の登場が望まれます^^

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

精神科医の雑談です♪ 16 新元号

精神科医の雑談をさせていただきます^^

心から新年号に敬意を申し上げます。

いよいよ新元号が決まりました。「令和」でした^^

正直、まだピンときませんが、何となく良さそうな元号だと思います。

ちなみに、私の予測は「敬和」でしたので、一文字違いでした^^;

本日から新年度となります。就職 転勤 進学 転居など環境が大きく変わるシーズンです。何かとストレスを感じることの多いと思いますが、焦らずに、ご自身のペースでお過ごしください(*^-^*)

「平成」の看板は、小渕さんでした。「令和」の看板は、菅さんなのですね^^

残り少ない平成を、悔いが残らないように、全力で過ごしたいと思います(*^-^*)

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

雑談です♪ 15 身体疾患の「こころ」への影響について

当クリニックの外来にて、多くの患者さんを診させていただいておりますが、なるべく定期的に、血液検査 血圧測定 神経学的検査をおこないように心掛けております。

理由として、メンタル系の症状で受診される患者さんの中には、意外と多くの身体疾患(甲状腺機能異常 肝機能障害 腎機能障害 糖尿病 脂質異常 高血圧症etc)をお持ちの方がおられます。

身体疾患をお持ちの方は、精神面にも大きな影響が出てくることが多々あります。

◎甲状腺機能異常では、甲状腺機能亢進症の場合には躁状態のような精神症状がみられます。逆に甲状腺機能低下症では、うつ状態の症状がみられる場合があります。

◎肝機能障害では、全身倦怠感 疲労感 意欲低下が出てくる場合もあります。

◎腎機能障害も同様に、著しく低下すると、全身倦怠感や疲労感が出現してきます。

◎糖尿病の方は、疲労感 全身倦怠感 喉の渇き 手足のしびれ 血糖値の変化に伴う意識障害なども出現してきます。またメンタル系の薬剤を使用する場合に、糖尿病や糖代謝異常のある方には、処方できない(禁忌)薬剤も割と多くあります。

◎脂質異常(高脂血症)や高血圧症においては、将来的に脳卒中や心筋梗塞になる危険性が非常に高くなります。そうなってしまった場合に、脳血管性うつ病や脳血管性認知症などになる可能性も高くなります。それを未然に予防することも大切です。

◎神経学的検査を行うことは、パーキンソン病をはじめとする神経疾患をなるべく初期の段階で見逃さないためにも必要です。

昔のことわざに「心技体」というものがあります^^

「こころ」「身体」が健康であって、初めて「技:仕事・社会活動・日常生活」を充実して送れるということなのだと思っております(*^-^*)

明日から4月になります。明日の元号発表が楽しみです^^

ちなみに私の予測は「敬和」です^^ ほぼ100%外れると思いますが、その時は、ごめんなさいです(/ω\)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

雑談です♪ 14 寒い日が続きます。

寒い日が続きます。

一旦、道路の雪が解けたのに、また雪が積もってきました^^;;

北海道の春は、もう少し時間がかかりそうです。

一方、東京では今週末、桜満開のようです^^

ちなみに札幌の開花予想は、今年は5月2日です。

平成最後の桜(ソメイヨシノ)は残念ながら、見れそうにありません(/ω\)

私事で恐縮ですが、4月20日(土)アルツハイマー病研究会(東京)と、翌21日に行われる日本認知症学会研修セミナー(東京)に参加する予定です。その時、ちょこっと八重桜くらい見たいかなと個人的には思ってます(願っております)^^;

    平成も終りそうです(*^-^*)

そういう経緯で、大変申し訳ありませんが、4月30日(土)は休診とさせて頂きます。

ご迷惑をお掛けしますが、ご理解いただきますように、宜しくお願いします m(_ _)m

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q&A:第27回 仕事で多忙が続き、連日、睡眠不足です。このままで大丈夫なのでしょうか?

 

 

                  第27回

Q:仕事が多忙で、残業と休日出勤が続いています。連日、睡眠不足で、最近、仕事に行くのがとても、つらいです。このままで大丈夫なのでしょうか?

A:結論から申し上げれば、こころのエネルギーが著しく低下しているサインだと思われます。慢性的な過労は、こころのエネルギーを徐々に奪っていきます(/ω\)

こころのエネルギーが低下すると、不眠症不安障害 うつ病などになる危険性が高まります^^;;

朝の抑うつ 意欲低下 気分の沈み 不眠 集中力の低下 頭重感 肩こり などの症状が2週間以上持続するのであれば、うつ病の可能性が考えられます。

残業時間(時間外勤務)が1ヶ月で80時間を超えてくると、過労死ラインに突入します。その状況が長期間持続すれば、過労死(心筋梗塞 脳卒中etc)のリスクが高まります(;^ω^)

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札幌ことにメンタルクリニック

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

P.S 次回は、過労死についてお話しさせれいたきます^^

現在日本でも、ブラック企業は山ほどあります;;

気象病について(季節の変わり目や気圧差に由来します)

季節の変わり目は、何かと体調を崩しやすいと以前から言われております。

「気象病」という言葉を、ご存知でしょうか?

季節の変わり目や天気の変化・台風出現時期など気象が大幅に変化する時に、心身共に多くの影響がある患者さんを多数お見掛けします。

身体症状としては、肩がこる めまい 頭痛、全身の痛み・しびれ等があります。

精神症状として、イライラ感 ソワソワ感 気分が沈む 不安などが挙げられます。

最近、医学界でも、ようやく気象病という概念が、少しづつ認知されつつあります^^;(非常に少しずつです)

日本では、1000万人くらいの方々が、何らかの気象病で悩みを抱えていると推計されております。

原因は、まだ不明な点も多いのですが、有力な説として内耳にあるといわれてます。中耳炎で有名な中耳(鼓膜辺り)よりも更に、脳に近い部分が内耳です。

その内耳は、気圧を敏感に感じ取る場所(センサー)で自律神経系とも深い関わりがあるといわれております。そのため、激しい気圧の変化を伴う、季節の変わり目や天候の変化・台風出現時に、内耳経由で自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、身体症状や精神症状が出現します。

予防・治療としては、規則正しい生活 十分な睡眠 正しい食習慣 汗ばむくらいの適度な運動や入浴(サウナ)が有効とさせてます。それでも、症状が改善しない場合には、内耳の血流を改善する抗めまい薬や漢方が有効なケースもあります。

これから、気象病が起きやすい季節になりますので、以上の点を踏まえて、体調管理には、十分にお気を付けくださいませ^^

 

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

春らしく、プチ模様替えをしました^^

いよいよ春めいてまいりました。

冬の間は、スノーマンやクリスマスツリーを飾っておりましたが、昨日から、をコンセプトにプチ模様替えしました^^

当クリニックへ来院される皆様に、少しでも快適な待合時間をお過ごしいただけますように、アロマの香りと春夏秋冬の季節感を大切にしていきたいと思っております。

        桜咲く春をイメージしました

アロマが苦手な方もいらっしゃると思います。その際は、ご遠慮なく受付に申し出ください。すぐに停止いたします。

そろそろ花粉症の季節も近づいておりますので、アレルギー体質の方々は、体調管理に十分、お気をつけください(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第24回 眠る時に布団に入ると、両足がムズムズして眠れません。何かの病気なのでしょうか?

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

                   24回

Q:寝る時に、布団に入ると、両方の足がムズムズして、なかなか眠れません。何かの病気なのでしょうか?

 

A:レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)の可能性があります。

わかりやすい特徴として

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

 

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩みで来院されてます^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の第一は、良質な睡眠からです^^

春らしくなって参りましたので、今週末も有意義な、お時間をお過ごしください^^

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

Q&A 第18回 不眠症で通院してます。短期間しか処方してもらえません。もっと長期間処方して、もらえないのでしょうか?

Q:不眠症で通院してます。短期(2週~4週間)しか処方は出来ないと、多くのクリニックで言われて、仕方ないので、頻繁に通院してますが、もっと長い期間処方をしてもらえませんか?

A: 結論から申し上げると、薬剤によりますが、最大2週から1ヶ月分しか処方できないケースが、ほとんどです。

以前は、緩やかな時代もあり、長期処方・重複処方も全然OKだった時もありました^^;

ところが最近は、御上(偉いお役人)から、絶対にダメだと、日本全国統一して強く指導されるようになりました。

そのような経緯ですので、申し訳ありませんが、どうしても無理なこともございます(*_*;

当クリニックは患者さん第一主義ですが、どうかその点だけは、何卒、ご理解をお願いしますm(__)m

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Q&A 第17回 イライラが続いています。なおりますか?

 

Q:イライラが、続いて止まりません。生活にも支障が出て困ってます。治りますか?

A:イライラ感が出現している原因にもよりますが、原因をきちんと見つけて、正しい診断を行い、治療をおこなえば、改善してくる可能性が高いと思われます。

イライラ感の根本の原因に気づいてない方もいらっしゃいますが、意外と多いのが、原因に気づいていても、あえて気づかないように無理して意識しないようにしており、その状態があまりに長く続いたため、ついに我慢の限界となってイライラ感をコントロールできなくなった患者さんが多いです。

何事も、我慢し続けることには、限界があるのかも知れません^^;

イライラ感をコントロール出来ている間は、問題ありませんが、我慢することに疲れたと感じる時は、注意が必要です。

現代は、ストレス社会ですので、イライラ感の原因が溢れかえってます。一人で悩まず、まずはご家族や友人など身近な人に相談してみましょう^^

 

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