うつ病について④

前回の続きになります。うつ病についてpart4をお話します^^

十分な休養をとり、服薬による薬物療法を続けていると時間の経過とともに、症状の改善を自覚できるようになります。

気力も回復し、物事への関心や興味も少しずつ湧いてくるようになります。また、体調も徐々に回復し、自然にやりたいと感じることが出てきます。このような時期になれば、回復の程度に合わせて1日の予定を立て、その予定にそって生活してみましょう。

ただし、回復期には調子のよい時と悪い時の差が大きく、体調もまだ万全の状態ではありません。調子がよい日についやり過ぎてしまうと、その疲れがうつ症状を悪化させる原因となってしまいます。どの程度のことをしたらどの程度疲れるかを予想しながら、無理のない予定を立てるようにしましょう。

また、予定は段階的に少しずつ増やすことが大切です。

その後、復職・復学などに向けて、主治医や場合によっては産業医や校医と相談しながら、無理のないペースで、以前の生活に戻れるように環境調整をおこなっていきます。

会社の上司や学校の担任、家族など周囲の理解と支援を受けながら、当分の間、短時間勤務や残業の免除などをお願いして、徐々に以前の勤務や授業に戻れるようにすることが大切です。

以上、うつ病について、一般的な治療の流れを説明させていただきました。

最後まで、見てくださってありがとうございました(*^^*)

札幌市 西区 琴似

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

うつ病について③

治療について

  • 休養:十分な休養をとって心と体を休ませることは、うつ病治療の第一歩となります。場合によっては休職・休学も必要となります。

 

  • 環境調整:職場や学校、家庭などで受けるストレスを軽減できるように、たとえば職場での配置転換や勤務時間の短縮、家事の分担などをお願いしてみましょう。

 

  • 薬物療法:うつ病で薬物治療の基本となるのが、「抗うつ薬」です。その他、患者様の症状に合わせて「抗不安薬」 「睡眠薬」 「気分安定薬」などを使用する場合もあります。

抗うつ薬には、3環系、4環系など古くから使われてきた薬もありますが、最近では副作用も少なく安心して服薬できるSSRI SNRI.を使用することが主流になりつつあります。服薬を開始して効果が出るまで2週間程度かかりますので、焦らずに服薬を継続しましょう。

 

  • 精神療法:うつ病の原因となったストレスを振り返って対処方法を学び、症状の安定の維持と再発を防ぐ目的で行われます。薬物療法と並行することで効果を発揮します。

よく知られているものに「認知行動療法」「対人関係療法」があります。

 

  • その他の治療法:運動療法 高照度光療法 修正型電気けいれん療法(m-ECT)などがあります。

第4回目に続きます(*^^*)

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札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

うつ病について②

前回の続きとなりますが、「うつ病」についてお話いたします。

原因は、いろいろいわれておりますが、

1.性格(真面目で几帳面)

2.なりやすい体質(遺伝性)

3.ストレス(過労 人間関係のトラブル 死別 離婚)

4.生物学的な変化(脳内のドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなど神経伝は、心療内科医や精神科医を受診して、的確な診断を受けることから治療がはじまります達物質の量や機能の低下)などが挙げられます。

自分自身で、うつ病かどうか判断するのは、極めて難しいとされてます。
まずは、心療内科や精神科を受診して、診察を受けることが重要となります。

治療は休息 環境調整 精神療法 薬物療法が主体となります。

次回、第3回目に続きます(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

うつ病の症状と治療について①

うつ病は、非常に頻度の高い疾患であります。第4回に分けて、ブログで説明したいと思います。

うつ病とは、わかりやすく言うと、こころのエネルギーが著しく低下してしまう疾患ですが、「心の症状」と「身体症状」が認められます。

心の症状として、気分が沈む むなしい 何事にも興味がわかない 何をしても楽しくない イライラする 否定的な考えばかりしてしまう 集中力の低下などの症状がみられます。その結果、自分自身をダメな人間と思い込んでしまい、「自分は生きている必要がない」と自殺を考えることもあります。

一方、身体症状としては、睡眠障害(不眠、時に過眠) 頭痛 肩こり 倦怠感 食欲低下 味覚異常 月経不順などの症状がみられます。

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心療内科 精神科

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院長 阿部 多樹夫

 

睡眠障害(不眠症を含めて、睡眠に関する疾患)について

睡眠に伴う疾患について、お話いたします。

1.【不眠症】

ストレス社会の現代において、あるデータでは成人の20%くらいが、不眠症で悩んでいると言われてます。

睡眠薬を服用すると確かに、不眠が改善する場合もありますが、まずは規則正しい生活リズムの確立、適度な運動習慣、入浴、過度なアルコール摂取の制限など、生活環境の改善をお勧めしております。

どうしても薬物治療を行う必要がある場合の注意点ですが、現在でも主流であり続けてているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、下記4つの問題点をしっかりと見極めた上で処方することが必要となります。

①入眠困難(寝つきが悪い)

②中途覚醒(途中で目覚めてしまう)

③早朝覚醒(朝はやくに目が覚めてしまう)

④熟眠困難(睡眠時は十分に取ったのに、熟眠感がない)

それぞれのタイプの不眠患者さんにとって、最適の処方を選択することが重要となります。下記3タイプに分けて睡眠薬の使い分けを行います。

(1)短時間作用型(超短時間作用型も含む)

(2)中時間作用型

(3)長時間作用型

当然、最適かつ最少量の睡眠剤処方することが、非常に重要となります^^

最近では、非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる従来型とは違う睡眠薬もあります。非ベンゾジアゼピン系の長所として、依存性や副作用の少ないと言う点が挙げられます。ただし実際に服薬された患者様からのご意見として睡眠効果が、すこし柔らかいというご指摘もあります。

睡眠薬は非常に多くの薬剤が存在しますが、それぞれ一長一短があります。患者様に一番合った薬剤を選択することが重要となります。

次は、睡眠における疾患についてお話します。

2.【レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群・下肢静止不能症候群)】

わかりやすい特徴として下記の症状がみられます。

(1)足を動かしたくて我慢できない衝動に駆られます。

(2)ムズムズ感 電気が走ったような鋭い痛みが、足にみられます。

(3)足を動かすと症状が軽減します。

(4)夕方から夜にかけて症状が出現しやすくなります。

特に中高年に発生しやすい傾向があります。

頻度としては、人口の2~4%(240~480万人)と推計されております。

男女差では、1.5倍、女性に多いと言われてます。

[原因]として、中枢神経のドパミン神経系の機能異常と脳内の鉄分の不足が指摘されております。

[治療]として

①ドパミンアゴニスト(パーキンソン病の薬の一種です)。

②ベンゾジアゼピン系のクロナゼパムも効果があります。

③鉄欠乏がある方は、鉄成分を含む薬剤を処方します。

④その他、アルコール・タバコ・カフェインなどを控えていただく必要もあります。

日常診察でも、多くの方が、お悩み抱えて来院されております^^; かなり身近な疾患だといえます。

健康の基本は、まずは良質な睡眠をとれるようになることが何よりも大切だと、ご理解ください(*^-^*)

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院長 阿部 多樹夫

精神保健指定医講習会に参加するため休診日のお知らせ

厚生労働省から任命・指定を受けた精神保健指定医講習会出席のため、平成30年10月30日(火)は午前中(9:30~13:00)のみの診察となります。翌10月31日(水)も休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほど、お願いいたします。

 

なお、平成30年11月1日(木)から通常通り、診察いたします。

精神保健指定医と日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本認知学会専門医・指導医の他、認知症サポート医、産業医の資格を維持するためにも生涯学習が欠かせません^^ 患者様に常に最新の最良の治療をご提供するのには絶対に必要なことだと考えております。

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心療内科・精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

当クリニックでのアロマの癒し(^^♪

皆様 こんばんわ^^

当クリニックでは、待合室にて患者様に少しでも快適に、お待ちいただけるようにアロマセラピーを取り入れております。定期的に香りを交換して、季節に合わせたお寛ぎをいただけるようにしております。

しかし嗅覚には、非常に個人差があります。

もしご不快と感じられたならば、ご遠慮なく、受付までお申し出ください。

直ちに停止いたします。

当クリニックは、明確にお約束しますが、以前よりも、更に良いクリニックづくりを常に模索し続けます。もし至らない点がございましたら、ご浅慮なく院長はじめスタッフにお申し付けください。

すぐに、次善策を考えて、よりよい方針に柔軟に対応させていただきます。

 

よい香りは、こころが寛げると思っております(*^^*)

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札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

琴似神社に参拝しました。

本日、土曜日の午前診察後に、うちのクリニックから近い琴似神社へ参拝に行ってきました。今までに何度か参拝に訪れたことがありましたが、天気も良かったので、地震が再び起きないように、お祈願してきました。

 

琴似神社屯田兵の入植とともに、一部の兵士の出身地であった仙台藩亘理伊達氏の祖、伊達成実公(伊達政宗のいとこで、とてつもない猛将)を祭ったのが始まりのようです。

戊辰戦争で敗れた伊達藩や会津藩の旧士族が屯田兵の中心だったと聞いてます。たとえ国破れても再び、再起して前に進もうという強い意志と行動力が、彼らを突き動かして、北海道開拓にも大きな貢献を残したのでしょう。と少しばかり、ノスタルジックな感傷に浸っておりました^^;

宜しければ、ぜひ参拝してみてください。

P.S.私事で申し訳ありませんが参拝すると、心身ともに非常にスキッリします(*^^*)

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院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

当クリニックの診療時間が変更となります。

当クリニックの診療時間が変更となります。

札幌西区をはじめ札幌市および道内の方々にお詫びを申し上げます。

平成30年9月1日から院長交代に伴い、診療時間を大幅に延長することになりました。詳しくはホームページにて診療時間をご確認ください。

患者様が少しでも通院に、ご苦労されることがないように診察時間を大幅に延長いたしました^^

月 火 木 金  9:30~19:00                    水 土        9:30~13:00                    日 祝祭日      休診

のスケジュールで診察をいたしております。仕事帰りのサラリーマンの方にも、通院しやすくなると存じます^^

当クリニックは、地域の皆様のメンタルヘルスに最大限、貢献させていただくことを重要な使命と考えております。当クリニックは「こころの専門医」「こころのかかりつけ医」として、患者様の「こころのケア」のお手伝いをさせていただきたいと考えております。お気軽にご相談ください(*^^*)

また、札幌市および札幌医師会推薦 認知症サポート医として、認知症 もの忘れ(物忘れ)外来も積極的に行っております。お困りのご本人・ご家族・行政の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください(*^^*)

札幌市西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科 もの忘れ・認知症

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

院長交代にお知らせ。

2018年9月3日をもって前院長前田英雄から、新院長 阿部 多樹夫に交代することになりました。

今までの患者様の治療方針は踏襲しつつ、今後は、更に札幌市西区琴似を中心に全道で精神科・心療内科領域の問題でお困りの患者様のために、精神科・心療内科の役割を担っていきたいと思います。

札幌ことにクリニック(旧前田神経クリニック)は、札幌市西区琴似・二十四軒地区現存する最も長い歴史がある心療内科・精神科のクリニックとして非常の長い間、診察をさせていただいております。札幌ことにメンタルクリニック(前田神経クリニック)の前院長が体調不良のため引退されました。

そのため、2018年(平成30年)9月3日から私こと阿部 多樹夫継承して新院長に就任いたしました。今後も継続して札幌市西区 琴似・二十四軒地区を中心に心療内科・精神科医として「こころの専門医」「こころの掛かりつけ医」役割最大限、貢献したいと存じます。

前田神経クリニックの前院長の前田英雄医師は体調不良のため、診察が困難となりました。

その折に「患者様には絶対に、ご迷惑をお掛けしないでほしい」「後は、何卒よろしくお願いします。どうか、助けてほしい」と熱く語られたました。

そのため熱意にほだされて、継承する決意をいたしました。

P.S.

私は金沢医科大学を卒後、故郷の島根県に戻り、島根大学付属病院精神神経科に入局しました。

その後、大学病院 総合病院 精神科病院 メンタルクリニックなどで多くの患者様の診察・治療を担当させていただいた数多く臨床経験がございます。今後も引き続き、札幌市西区琴似・二十四軒地区にて、患者様の「メンタルヘルス」「心のケア」を中心に貢献するように、スタッフ一同、全力で誠実に取り組んで参ります。

また、当クリニックは認知症 物忘れ(もの忘れ)外来も積極的におこなっております。お困りのご本人・ご家族の方は、どんなに些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

【2022年1月9日追記】 2019年6月3日から、移転・開院して名称も「札幌ことにメンタルクリニック」となりました。また2021年10月1日から、医療法人道樹会 札幌ことにメンタルクリニックとなりました。

 

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心療内科 精神科

医療法人道樹会 札幌ことにメンタルクリニック(旧 前田神経クリニック)

院長  阿部 多樹夫