Q&A 37回目 動悸がして困ります。どうしたらいいですか?

Q:嫌なことを考えると動悸が止まりません。生活にも支障が出てきて、本当に困っています。どうしたらいいでしょうか?

                第37回目

 

A:動悸には、身体的な問題が原因となる場合と精神的な問題が原因となる場合があります。まず、重要なことは、身体的な問題がないのか、しっかりと検査をしてみることです。

(1)動悸をきたす代表的な身体疾患に、不整脈 甲状腺機能異常 貧血 低血糖症などが挙げられます。お近くの医療機関で検査を受けて、そのような身体疾患の有無を確認してみてください。もし該当する身体疾患があれば、その治療を行ってください^^

(2)もし、検査して異常がない場合には、精神的な問題が原因だと考えられます。動悸をきたす代表的な精神疾患として、うつ病 不安障害 身体表現性障害などが挙げられます。

●そのような場合には、まず、ストレスを極力減らすように、自分なりの気分転換を行ったり、規則正しい生活に心がけてください(*^^*)

●また、カフェイン(コーヒー 紅茶 お茶 栄養ドリンク)やアルコールの過剰摂取は症状を悪化させますので控えましょう^^;

●それでも、改善しない場合には、お近くの心療内科・精神科医を受診されるのも一つの方法だと思います。

現代はストレス社会なので、ご自身で気が付かない間に、心身ともに不調になっている可能性があります^^;

 

秋の気配も濃厚になってきましたね。夜間はすっかり冷え込みますので、体調管理にお気を付けください(*^^*)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

Q&A 36回目 カウンセリングを受けたいのですが、可能ですか?

 

Q:診察だけでなく、カウンセリングを受けたいのですが、可能ですか?

                  第36回

 

A:患者様から、カウンセリングの要望が多いのは、十分に承知しております。

ご要望にお答えするため、当クリニックは令和元年10月1日から常勤の公認心理師(臨床心理士)が赴任します。準備が整い次第、徐々にカウンセリングと心理検査を開始する予定です。

心理検査用品を揃えたり、スケジュール調整など事前準備が非常に重要となりますので、本格的に始まるのは、11月以降になります。毎日ではなく、週に2~3日程度おこなう予定です。

なるべく患者様のご要望にお答えしたいのですが、カウンセリングをお受けできる人数には限りがあります。その点は、何卒ご理解ください^^;

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

Q&A 35回目 イライラして我慢できません。何とかなりますか?

Q:最近、いろいろとストレスが溜まり、イライラすることが多く、我慢できません。感情のコントロールができなくなっています。何か方法はありますか?

A:ストレスが溜まってくるとイライラするのは、人間である以上、どうしても仕方がありません。しかし、感情のコントロールが困難となり、周囲に当たり散らしたり、自棄(ヤケ)を起こしたりするのは絶対に回避して頂きたいと思います。

周囲にも迷惑や不快な思いをさせますし、何より、周囲からの信頼を失ってしまいます(/ω\)

まず、怒りや失望の感情に流されず、自己を保つことが、とても大切だと思います。

それでも、どうしても自分自身で感情のコントロールができない場合には、まずは、身近で信頼できる方(家族・友人等)に相談に乗って貰らうのが一番だと思います。

それでも解決が難しいのであれば、心療内科・精神科医を受診されることも選択肢の一つだと思います。

 

台風や残暑もあるかと思いますが、素敵な秋を迎えてくださいませ(*^^*)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

Q&A 34回目 最近、物忘れが増えてきました。認知症でないか心配してます。検査でわかりますか?

Q:最近、自分でも、物忘れが多くなったと思います。もしかすると認知症でないかと心配してます。検査でわかるのでしょうか?

A:結論から申し上げます。現在、ほとんどの認知症は検査で判別できます。しかし、経過を診ないと分からない場合も稀にあります。

正確に診断するためには、心理検査と画像検査(頭部CT 頭部MRI SPECT ダットスキャン等)が必要となります。それに問診や視診をはじめ神経学的な診察も重要です。

その結果を踏まえ、総合的に診断することが非常に重要です。

認知症が発症するまでに、正常→MCI(軽度認知障害=境界領域)→認知症の過程となります。重要なのは、MCIレベルで受診することです。早期発見・早期治療が何よりも重要です。

認知症にも、様々なタイプ(アルツハイマー型認知症 脳血管性認知症  レビー小体型認知症 前頭側頭葉変性症 進行性核上性麻痺 皮質基底核変性症 等々)あります。それによって、治療方針も変わってきます。

もし記憶に関して、ご不安があれば、お近くの神経内科・精神科・脳神経外科を受診してみてください。

 

追伸です

ようやく猛暑のピークは過ぎたと思いますが、皆様、夏バテや熱中症には十分お気を付けください^^

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

Q&A 33回目  何故、ブログを書いているのですか?

Q:何故、ブログを書いているのですか?

ある患者さんから「先生は、何でブログを書いてるんですか?」「時々、読んでるけど、誤字脱字も多いね~」と聞かれました(;´д`)

                  33回目

A:理由として、結論から申し上げれば

①診察が終わった後に「皆さん どうしてるのかな?本日の診察で、私の言葉不足で伝わりにくかった点がなかったかな?」という不安な思いが一番です^^;;

②次は、ブログを書くことで主治医として患者さんと、どこかで繋がっていたいという思いがあります。

③あとは、心療内科や精神科・メンタルクリニックを、初めて受診される場合に、不安感や抵抗感がある方も、いらっしゃると思います。ブログを発信することで、少しでも不安感や抵抗感を減らしていただければ嬉しいという思いがあります^^

誤字脱字に関しては、私の非才ぶりが、存分に発揮されている不徳の極みですm(_ _)m

 

札幌市西区を中心に「こころのかかりつけ医」「こころの専門医」「認知症専門医・認知症サポート医」として、地域に根付いたメンタルケアに貢献できれば、幸いだと思っております(*^^*)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

Q&A 32回目 移転のため自立支援の変更は必要ですか?

Q:移転に伴って、自立支援医療(通院精神)の変更が必要となりますか?

A:いいえ。移転に伴って、当クリニックの移転手続きは原則不要です。

ただし、薬局が変更になる場合は、各区役所へ変更届が必要となります。

当クリニックの変更届は次回の更新時期まで原則、不要です。

自立支援医療をお持ちの方で、もし薬局が変更になる場合は、区役所で令和元年6月3日までに変更届が必要になります。

必要書類・手続き方法については、詳しくはお住まいの区役所の保健福祉課にお問い合わせください。

具体的な窓口は

中央区役所 〒060-8612
札幌市中央区南3条西11丁目
011-231-2400
北区役所 〒001-8612
札幌市北区北24条西6丁目
011-757-2400
東区役所 〒065-8612
札幌市東区北11条東7丁目
011-741-2400
白石区役所 〒003-8612
札幌市白石区南郷通1丁目南8
011-861-2400
厚別区役所 〒004-8612
札幌市厚別区厚別中央1条5丁目
011-895-2400
豊平区役所 〒062-8612
札幌市豊平区平岸6条10丁目
011-822-2400
清田区役所 〒004-8613
札幌市清田区平岡1条1丁目
011-889-2400
南区役所 〒005-8612
札幌市南区真駒内幸町2丁目
011-582-2400
西区役所 〒063-8612
札幌市西区琴似2条7丁目
011-641-2400
手稲区役所 〒006-8612
札幌市手稲区前田1条11丁目
011-681-2400

となります。大変、ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。

 

(旧 前田神経クリニック)

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

精神科 心療内科

院長 阿部 多樹夫

Q&A 第31回 ジェネリックは、大丈夫ですか?

Q:ジェネリックを服用してますが、価格が安い分、品質が劣るのではないか正直、不安です。大丈夫でしょうか?心療内科・精神科・メンタル的な医薬品なので、さらに心配してます。

             第31回

A:ジェネリックに対して確かに不安に思われる方もいらっしゃると思います。「安かろう悪かろう」ではないかと思いますよね^^;;

結論から申し上げると、ジェネリックは新薬(先発医薬品)と同じ有効成分です。特許期間が満了した後に、他メーカーで製造されるため、開発コストがほとんどかからないので、安くなる仕組みのようです。(政府が医療費軽減のため、国策として行ってます^^;;)

ただし、原薬 添加物 製法が違うため、服用した時に、先発品との違和感を持たれる方も、多くいらっしゃると思います。

そのため、先発品と同じ原薬 添加物 製法を再現したオーソライズド・ジェネリック(AG)があります。AGは先発品と同じと思っていただいて良いと思います。

もし、ジェネリックに不安がある方は、AGを選択されると、安心だと思います^^

心療内科・精神科・メンタルの薬剤である 抗うつ薬 抗不安薬 睡眠薬 抗精神病薬 気分安定剤 抗てんかん薬も同様に、ジェネリックは問題なく安全して使用できると思います。

いよいよ春らしい季節になって、過ごしやすくなりました^^

花粉症が大流行してますので、体調管理には十分お気を付けください(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

Q&A 第30回 身体の不調は、心にも影響しますか?

Q:身体の不調は、心にも影響しますか?

              第30回

A:結論から申し上げます。身体の不調は、心にも非常に大きな影響があります。

わかりやすい例ですが、風邪を引いた時にダルくて何もする気にならない経験をされたことは皆様、あるかと思います^^;

昔から「心・技・体」のバランスが重要だと言われておりますが、まさにその通りです。

心と身体の健康があって、はじめて技(仕事・勉強などの日常生活)が可能となります。

残念ながら現在は、とんでもないストレス社会です(/ω\)

そのためにもストレスを溜め込まずに、日々、身体と心の健康を保てるような生活を送っていただきたいと思います^^

札幌 西区 琴似 二十四軒 八軒

心療内科 精神科 メンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

Q&A 第29回‐② PTSDとは、どんな疾患なのでしょうか?

前回の続きになりますが、

◎PTSDは、生死に関わる強烈な恐怖体験をした後に、その恐怖体験が、こころの傷(トラウマ)となって残り、様々な症状を引き起こします。

◎人によって、恐怖経験は異なります。

このような恐怖経験をした方が、全員PTSDになるわけではありません。同じ事故にあっても、PTSDになる人とならない人がいます。
では、PTSDになる人はこころの弱い人なのでしょうか?実際にはそんなことはなく、屈強な男性(ランボーは特殊部隊グリンベレーです^^;;)がPTSDに悩まされている例もたくさんあります。

それゆえ、どんな人がPTSDになりやすいのかはわかっておりません。PTSDは、誰がなるかわからない障害であり、つまり誰にでもその可能性があります。

いつまでも、こころの傷を克服できないからといって、自分を責めないでください。とても怖い思いをした方にとって、PTSDは自然の反応ともいえるのです。

 

【症状】として

◎突然、つらい記憶がよみがえる

事件や事故のことなどすっかり忘れたつもりでいても、ふとした時に、つらい体験の時に味わった感情がよみがえります。
それは恐怖だけでなく、苦痛、怒り、哀しみ、無力感などいろいろな感情が混じった記憶です。

周りからみると、何もないのに突然感情が不安定になり、取り乱したり涙ぐんだり怒ったりするので、理解に苦しむ場合もあります。
その事件や事故を、もう一度体験しているように生々しく思い出されることもあります。また、同じ悪夢を繰り返し見ることもPTSDによくある症状です。

◎常に神経が張り詰めている

つらい記憶がよみがえっていない時でも緊張が続き、常にイライラしている、ささいなことで驚きやすい、警戒心が行き過ぎなほど強くなる、ぐっすり眠れない、などの過敏な状態が続くようになります。

◎記憶を呼び起こす状況や場面を避けるようになる

何気ない日常の中につらい記憶を思い出すきっかけがたくさん潜んでいます。多くのPTSD患者さんは何度も記憶を呼び起こすうちに、そうしたきっかけを避けるようになります。
どんなことがきっかけになるかは本人でなくてはわからず、本人も意識できないままでいることもあります。
意識できない場合でも、自分で気づかないうちにそうした状況をさけるようになります。
その結果、行動が制限されて通常の日常生活・社会生活が送れなくなることもあります。

◎感覚が麻痺する

つらい記憶に苦しむことを避けるために、感情や感覚が麻痺することもあります。そのために家族や友人に対してこれまで持っていたような愛情や優しさなどを感じられなくなったり、人にこころを許すこともできなくなります。
これは、つらい経験の記憶からこころを守るための自然の反応ともいえます。

◎いつまでも症状が続く

症状は、つらく怖い経験の直後であればほとんどの人に表れるものです。ですので、事件や事故から1ヶ月くらいの間は様子をみて、自然の回復を待ってみます。
数ヶ月たっても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がみられたら、PTSDの可能性がありえます。(厚労省HP参照)

以上、PTSDについて、ご説明しましたが、治療としては、持続エクスポージャー療法や眼球運動脱感作療法 認知症法 薬物療法などが行われます。ただし、治療には長い時間が必要となる場合も多くあります。

 

それでは、そろそろ花粉症も流行してきますので、体調管理は十分お気を付けください^^

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫

 

Q&A 第29回‐① PTSDとは、どんな疾患なのでしょうか?

Q:よく「トラウマになった」といいますが、トラウマとはどんな疾患なんのでしょうか?

               Q&A 22-①

A:トラウマとは、精神医学的に、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)といいます。戦争 犯罪 暴力 天災など生死に関わるような重大なストレス体験を受けたことを契機に発生することが特徴的です。

1980年代の映画でベトナム戦争を描いた「ランボー」に、スタローン扮するベトナム戦争帰還兵が、帰還後も精神的に不安定となって、毎晩、悪夢が続きます。身近な人に対しても、無意識に、憎悪満面でナイフを向けるシーンが、当時、少年だった私には、非常におぞましく感じました。

戦争をあつかった作品には、戦争で苦しみ、やっとの思いで生き残った人々にも、PTSDのせいで、その後の人生に苦悩する現実が描かれております。

 

今回は、ここまでにさせて頂きます^^

では、次回、29回‐②で、もっとPTSDついて深いお話したいと思います。

戦争は肉体だけでなく、こころ(メンタル)を、破壊します。

令和の時代に、そんなことが起きないことを、心より願っております。

 

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心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫