いつもと疲れ方が違うと感じたときは

公認心理師、臨床心理士、事務長の春名です。

本日は、突然冬が舞い戻ったような寒さですが、早いもので新年度も始まり半月が過ぎました。札幌でも桜が咲き始めるなど、春の訪れが少しずつ身近に感じられるようになってきましたね。新しい生活にも少しずつ慣れ始め、段々と疲れも出始める頃合いかもしれません。

最近では寒暖による疲労がニュースで取り上げられるなど、これまであまり耳馴染みのない疲れの話題もありました。本日のような天候では、まだまだ油断できませんね。

今回、取り上げる疲れは「易疲労」と呼ばれるものです。これは、「疲れやすい」と感じることを指しています。日常生活の活動に応じて、私達は疲労を感じます。これはとても自然なことです。そして時には疲れが取れにくいと感じる朝もあれば、「年齢のせいかな・・・」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。筋肉の疲労であれば、さらなる筋力アップを思い描き喜びを感じる方もいらっしゃるかもしれません。どの疲労も日常に十分起こり得る疲労であり、特段注意が必要というわけではありません。

しかし、「易疲労」は注意が必要な疲れです。これは疲れやすい状態であることを指しており、ストレス反応の一種で主に抑うつ気分と関係しています。「いつもならこのぐらいのことで、こんなに疲れることはないのに・・・」というように、活動と疲労のバランスが釣り合わないように感じられます。このような状態が続いたあとに、抑うつ気分や不安が強くるなど様々なストレス反応が生じることがあります。「疲れやすい」はストレス反応の初期症状と言われているからです。

疲れているという感覚なので、いつも通りなのか、いつもより疲れやすいのか、自分自身でも判断が難しい場合はあるでしょう。場合によっては、やるべきことに追われて今の疲れに気づいていなかったり、緊張のあまり疲れに目が向いていないこともあるでしょう。逆にいつも疲れがとれず、ずっと疲れているという方もいらっしゃるかもしれません。自分の疲れ度合いを自分で把握することから始めてみましょう。10段階でもA・B・Cでもどのような方法でも良いので、自分自身でモニターしてみましょう。

自身の疲れを把握し、自身の疲れを上手に取る術も増やしておきましょう。肉体的な疲労には休息が最も効果的であると思われます。睡眠を取るかどうかは別に、身体を休めることが推奨です。また、適度な運動や活動も疲労の回復に推奨です。その他にも自分なりの疲労対策を見つけておきましょう。