ゴールデン・ウィークが始まります

公認心理師、臨床心理士、事務長の春名です。

明日からいよいよ、ゴールデン・ウィークが始まりますね。緊急事態宣言やまん延防止重点措置といった規制がないゴールデン・ウィークとなりました。感染状況は未だに余談を許さない状況ではありますが、3年振りにいつもの連休に近づいたのではないでしょうか。

今年のゴールデン・ウィークは最大で10日間という方もいらっしゃるようですね。当クリニックはホームページでもお知らせしておりますが、暦通りの診療となります。4月30日(土)、5月2日(月)、6日(金)、7日(土)は通常診療しております。休診日の前後は混雑することも多く、受診の際は事前にお電話いただくようお願いします。

天候は今のところあまり良いとは言えないようですね。予定していた行き先や活動によっては、変更を余儀なくされてしまうこともあるかもしれません。天気予報が外れてくれることを祈るばかりです。

4月からの新生活にも少し慣れはじめて、新社会人の方々は初任給を手にするなど、例年ゴールデン・ウィークの時期というものはちょっと一息という方が多いかもしれません。もちろん、行楽地や商業施設で働いている方にとっては忙しい時期でしょう。花屋さんは母の日を控えて大忙しかもしれません。受験生にとっては、連休に観光やお出かけとは無縁な日々かもしれませんね。過ごし方は人それぞれかと思いますが、ゴールデン・ウィークを経て、いつもの生活に戻ったあと、しばらくは注意深く生活を送る方がよいかもしれません。

昔から五月病という表現があるように、連休が終わり、いつもの生活に戻ると、「なんだか気分がうつうつとしてしまって・・・」と感じる方が多くいらっしゃいます。学校や仕事といったいつもの生活にあるストレスと再会してしまうこと、連休というイベントが終わるというちょっとした喪失の体験といったことが影響しているのだろうと思われます。そして、新しい生活に4月は気持ちも張り詰めていたものが、連休を挟んでふっと気が抜けるといったこともあるのかもしれません。理由は様々考えられますが、気をつけておくほうがよい時期といえます。

これまでのブログ内でもたびたび、ストレスへの対処法はご紹介させていただきました。繰り返しにはなりますが、十分に食事、睡眠を摂る、リラックスするアイテムや手段を積極的に活用する、そのために事前に見つけておく、できたこと・満足をたくさん見つけるといった対処で日々のストレスの緩和をはかることがお勧めです。特に最後に挙げた、できたこと・満足を見つけることがポイントです。憂うつな気分は、私達の視点や思考を基本的に悲観的に変容します。つまり、気づかぬうちに物事をネガティブに考えがちになるということです。なので、日々の生活では「あれができなかった」「これではだめだ」とできなかったことや失敗といった考えが増えていきます。

反対にできた・満足というものは何もないと感じるようになります。これは、そういった出来事がなかったというよりも、憂うつな気分により見落とすということが増えることによって生じます。いつもなら、「今日はこれができたし」「まずまずだった」と満足できるようなことも、憂うつなときにはそのように気づけなくなってしまいます。「こんなことできて当たり前」「いつもやっていること」というようなことでも、できた・満足として積極的にその数をかぞえるようにしておくことは、ストレス緩和にとても有効です。コツは小さくて、ちょっとしたことをできた・満足としてカウントすることです。そうすることでたくさん見つけやすくなります。

明日から始まる連休が充実した日々となり、その後の生活も穏やかに過ごせるよう、参考になれば幸いです。