コロナウイルスで逼塞を余儀なくされている方々に読書の癒し♪

最近「新型コロナ」のため、私個人ごとで恐縮ですが、札幌ことにメンタルクリニックでの日々の診察以外は、自宅で引きこもりがちの生活を送っております(/ω\) 副作用として(笑)喜ばしいこともありました^^ それは読書をする時間が増えたことです^^ 小生はもともと、活字中毒を自認するくらいの読書大好き人間ですので、医師会や学会誌等の医学誌以外にも、文学・歴史・政治経済などの知識をアップデートできる機会が増えたのは、非常にありがたいと思っております(*^^*)

最近は、以前に好きだった漢詩を再び読んでいます。中国唐時代に杜甫と甲乙付け難い、素晴らしい詩人である李白の詩が、この季節は心に滲みますので、ご紹介させていただきますね^^

故 人 西 辞 黄 鶴 楼
煙 花 三 月 下 揚 州
孤 帆 遠 影 碧 空 尽
惟 見 長 江 天 際 流

日本語でわかり易いように、2段階で翻訳します(*^^*)

①「故人西の方、黄鶴楼を辞し煙花三月揚州に下る。孤帆の遠影、碧空につき、惟だ見る長江の天際に流るるを」 更に噛み砕きます^^ ↓をご覧ください。

②昔からの心の友である孟浩然が、黄鶴楼(現在の武漢市近辺にある壮大な櫓:三国志時代に呉の孫権が作ったのが起源です。現在は有名な観光地スポットになっています^^)に別れを告げようとしている。春霞もあり、まさに花も煙る今春3月に揚州へと下って行こうとしている。当然、私(李白)も別れを惜しみ見送りに来たが、船の帆が徐々に青空に吸い込まれるように小さくなっていく。ああ、いよいよ船さえ見えなくなってきた。後は、ただただ長江が天際に向かって流れているのを見ているだけになってしまった。

まさに、この季節である春の別れを代表する詩ですね^^ 中国唐時代、西暦700-750年くらいにあった出来事ですが、現代でも十分にその感性は理解できますね^^

この季節は、何かと異動も多いと思います。精神的にも心理的に、何かと心穏やかでないこともあるかと思いますが、1300年前も同様だったようですので、ご自身の人生の分岐点として、冷静に受け止めていただきたいと思います^^

それでは、皆様の「こころとからだ」の平穏をお祈りいたします(*^^*)

免疫力の維持・向上のためにも、十分な睡眠を確保することが非常に大切ですので、そろそろ落ちます^^ それではお休みなさい^^

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫