札幌の雪解け♪ 新コロナの憂鬱( ノД`)

札幌市内も雪解けが進んできました。最近では、日中の最高・最低気温ともプラスな日が見られるようになりました^^

長い北国の冬が終わりを迎えつつあるのには、心躍ります(*^^*) 精神的・心理的にも明るくなれる季節の到来ですね^^

しかし今年は、新型コロナのせいで、閉塞感に覆いつくされているため、心理的にもスッキリしない方も多いと思います(*ノωノ)

しかし、人類の歴史は疫病との戦いの歴史でもあります。ペスト コレラ スペイン風邪 チフス 天然痘など、人類は数多くの疫病に苦しんできました。

ペスト(黒死病)は、14世紀頃に全世界でパンデミック(大流行)しました。当時の世界人口は4億5千万人くらいでしたが、約1億人が死亡しました。世界人口の1/4が死亡した計算になります。特にイギリスやイタリヤでは全人口の70-80%が死亡したと記録されております(/ω\) ちなみにペスト菌を発見したのは、日本人医師の北里柴三郎先生です^^

コレラも世界中に凄まじい猛威を振るいとんでもない死者数を出しました。

スペイン風邪ってよく聞きますが、わかり易く言うと、1917~1918年に大流行した「新型インフルエンザ」です。実はアメリカが発症源と言われております。ちょうど第一次世界大戦中でアメリカがヨーロッパ戦線に大量の物資と兵力を動員している最中でしたので連合軍の士気を下げないため、当時、中立国で何の関係もない国だった「スペイン」のせいだという不名誉を擦り付けられた次第です^^;  今でもスペイン人は「スペイン風邪」と言われたことに強い憤りを感じている人が多いようです^^;; 全世界で4000~5000万人が死亡しました。

今回の新型コロナの発症地である中華人民共和国の武漢市から発生しました。

しかし、どの国家も自国に不名誉なネーミングを付けられることに対して非常に抵抗感があることは十分理解できますので、まあ、今回はWHOが(忖度して?)ネーミングした新型コロナ(COVID-19)としておきましょう^^;;;

2002年のSARS(中国の広東発生)の時、中国政府は公式に「今後、ハクビシン等、野生動物の管理を徹底します。どうかご安心してください」と世界中に向けて約束した記憶がありますが、果たして本当に守られてきたのかな?と疑問に思う時もあります( ;´Д`)

習近平国家主席は「一帯一路構想」を熱心に語っていますが、前回のSARSや今回のCOVID-19のようなチャイナ発の疫病が10-20年サイクルで頻回に発生する現実を鑑みると、一帯一路に組み込まれた国家は、あっという間に疫病が蔓延する非常に大きなリスクを抱え込むことになる可能性は否定できません(/ω\)

超大国になった国には、相応の責任と信頼される努力が必要となります。それだけはお忘れなきように頂きたいものです。

札幌 西区 琴似

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫

 

 

 

 

 

 

 

これまでに携わったお仕事⑤

札幌ことにメンタルクリニックの公認心理師・臨床心理士・副事務長春名です。

携わったお仕事シリーズになります。第5弾も心理療法についてです。

前回はエクスポージャーと曝露反応妨害法について紹介しました。本日はアサーティブネス・トレーニングについてです。

アサーティブネス・トレーニングとはコミュニケーションの改善方法の一つで、認知行動療法の一つと考えられています(賛否両論あるかもしれませんが・・・)。
基本的には自分も相手も気持ちの良いコミュニケーションを、ということがスローガンと言えます。内容の詳細についてはここでは書ききれませんので、一部のご紹介になります。

私がこの心理療法に出会ったのは大学院生の頃でした。アサーティブネス・コミュニケーションに関する講義を受ける機会があり、その時に初めてこの心理療法について知りました。3日間の集中的な講義でしたが、とても楽しく、興味深く、勉強になったことを覚えています。それをきっかけに、就職後、書籍などを通して学び、アサーティブネス・トレーニングを心理療法に取り入れたり、デイケアのプログラムで紹介するなどしておりました。

私自身がこの方法に興味が持てたのは、先ほども述べた学生時代の講義の時でした。私は比較的よくしゃべるタイプだと思っていますが、案外大事なことになると言えないところもありました。遠慮であったり、相手が嫌な思いをするだろうと頭をよぎったり。アサーティブネスではこのようなタイプを非主張的なタイプと呼ばれます。なので、私の場合、よくしゃべる人だけどアサーティブなコミュニケーションができているとは言えない、非主張的なコミュニケーションをしている人ということになります。

私が興味を持ったのは、非主張的なタイプは自分の意見が通らないと考えて言えないのではないという点でした。断ると迷惑をかけると思って非主張的になるのは、断ることがそのまま通ることを前提に考えてしまっているというわけです。断ることを断られることだって確かにあるかもしれません。これにはなるほどな、と思いました。そして、迷惑かどうかも相手に決める権利があるのだと。これまたなるほどな、と思いました。伝わるかどうかではなく、伝えてみることが大切であること、上手なコミュニケーションとは要求が通ることとは別であることなど様々なことを学ぶ機会になりました。

今でも、肝心なことを言わないこともありますが、アサーティブネスの知識をいつも思い浮かべながら、日々過ごしています。

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック