院長の独り言 ㉗ ノエル(クリスマス)の休戦 

いよいよクリスマスが迫って参りました(*^_^*)

今年も、残すところ、あと少しとなりましたね^^

ところで、ノエル(クリスマス)の休戦という言葉をご存でしょうか?

歴史的に言えば、1914年に欧州で勃発した第一次世界大戦での出来事です。

当時、欧州前線のフランドル地方でドイツ軍とイギリス軍が、連日、劣悪な環境下で激しい塹壕戦(トレンチバトル)を繰り返しておりました。

20歳前後の若者が「こころ」「からだ」とも満身創痍で、耐えきれないストレスやPTSDを抱えてきたのだと思います(/ω\)

余談ですが、今日でも身につけている「トレンチコート」とは、その当時のイギリスが将兵に支給した防寒用コートのことをいいます。昭和初期には「塹壕外套」と日本国内では言われておりました。

その年の12月24日クリスマスの日に、自然発生的にお互いが戦闘を中止して、塹壕から歩み出て、握手しタバコやお酒を交換し合い、サッカーの試合までしたという記録が残っています。

戦争という大悲劇の中で、束の間の人間性を取り戻せた、奇跡のエピソードですね^^

この場で、事の善悪やイデオロギー等に関して一切、話すつもりはありませんが、過去の痛ましい史実から、そのような悲しいことが繰り返さないように学んでいきたいと思います。

来年も平和で、皆様にとって「こころの平穏」が訪れる年になれば本当に喜ばしいと思います^^

年内は12月28日(土)午前まで診察しておりますので、年末年始に、お薬など不足しないように、お願いします^^

人間はいつまでも、いがみ合っていては結局、お互いにとって、膨大な損失しか得られないんだと思います^^;

ノエルの休戦。実に素晴らしい教訓だと思います^^

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科

札幌ことにメンタルクリニック

院長 阿部 多樹夫