院長の独り言 part⑥ 悩みは尽きません

しかし、世の中とは、つくづく悩みが尽きないものですね^^;

当クリニックにも、心理面で様々なお悩みの患者さんが、数多く来院されます。

仏教の古い教え(歴史好きなので、ウンチクすいません^^;;)では、人間が避けて通れない8つの苦しみがあります。

●生(生きること自体の苦しみ)

●老(老いていく苦しみ)

●病(病気を患う苦しみ)

●死(死を迎える時の苦しみ)

を四苦といいます。

 

更に下記の4つの苦しみを加えて八苦といいます。

●愛別離苦(あいべつりく)  愛する者と別離すること

●怨憎会苦(おんぞうえく)  怨み憎んでいる者に会うこと

●求不得苦(ぐふとくく)   求める物が得られないこと

●五陰盛苦(ごうんじょうく) 人間の肉体と精神が思うがままにならないこと

 

これは古今東西問わず、人間である以上、避けては通れない精神・心理面の不変な苦悩だと思います。

数千年前の賢人の心理分析能力は、すごいものだとつくづく思いました。

この四苦八苦を解決するのは非常に難しいです。

私自身も解決法はわかりませんが、「諸行無常(森羅万象、全てが移ろいゆく)」という現実を受け入れることから始まるのかなと思います^^

では最後に、徳川家康の有名な言葉をご紹介したいと思います。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり」

先人も、悩んで悩んで悩み抜いたのですね(/ω\)

「なるほど、人生は悩みがあって当たり前なんだ。そういうものなんだ」とわかってから、それだけで、私の気持ちは、かなり楽になった記憶があります。

  まさに岡崎城を訪れた時の写真です

どうしても、一人で悩みが解決しない場合は、お近くの専門科を受診されるのも一つの方法かもしれません。

 

札幌 西区 琴似 二十四軒

札幌 心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫