雑談です♪ 15 身体疾患の「こころ」への影響について

当クリニックの外来にて、多くの患者さんを診させていただいておりますが、なるべく定期的に、血液検査 血圧測定 神経学的検査をおこないように心掛けております。

理由として、メンタル系の症状で受診される患者さんの中には、意外と多くの身体疾患(甲状腺機能異常 肝機能障害 腎機能障害 糖尿病 脂質異常 高血圧症etc)をお持ちの方がおられます。

身体疾患をお持ちの方は、精神面にも大きな影響が出てくることが多々あります。

◎甲状腺機能異常では、甲状腺機能亢進症の場合には躁状態のような精神症状がみられます。逆に甲状腺機能低下症では、うつ状態の症状がみられる場合があります。

◎肝機能障害では、全身倦怠感 疲労感 意欲低下が出てくる場合もあります。

◎腎機能障害も同様に、著しく低下すると、全身倦怠感や疲労感が出現してきます。

◎糖尿病の方は、疲労感 全身倦怠感 喉の渇き 手足のしびれ 血糖値の変化に伴う意識障害なども出現してきます。またメンタル系の薬剤を使用する場合に、糖尿病や糖代謝異常のある方には、処方できない(禁忌)薬剤も割と多くあります。

◎脂質異常(高脂血症)や高血圧症においては、将来的に脳卒中や心筋梗塞になる危険性が非常に高くなります。そうなってしまった場合に、脳血管性うつ病や脳血管性認知症などになる可能性も高くなります。それを未然に予防することも大切です。

◎神経学的検査を行うことは、パーキンソン病をはじめとする神経疾患をなるべく初期の段階で見逃さないためにも必要です。

昔のことわざに「心技体」というものがあります^^

「こころ」「身体」が健康であって、初めて「技:仕事・社会活動・日常生活」を充実して送れるということなのだと思っております(*^-^*)

明日から4月になります。明日の元号発表が楽しみです^^

ちなみに私の予測は「敬和」です^^ ほぼ100%外れると思いますが、その時は、ごめんなさいです(/ω\)

札幌 西区 心療内科 精神科

院長 阿部 多樹夫