もの忘れ 認知症について⑨ 

本日は、血管性認知症についてお話したいと思います。

血管性認知症とは、分かりやすく言いますと脳卒中(脳梗塞 脳出血 くも膜下出血等)によって、脳が障害を受けたため後遺症として認知症になったものと理解してください。下の画像1は脳出血です。画像2は脳梗塞です。

 

画像1

画像2

つまり、脳出血や脳梗塞によって脳がダメージを受けて、認知レベルが低下してしまった認知症を血管性認知症といいます。

下の図1をご覧ください。脳卒中を繰り返すたびに、段階的に症状が進行していきます。つまり再発のたびに悪化してきます。

図1

【予防・治療】

血管性認知症にならないためには、まずは普段からの生活習慣が非常に大切です。

辛いでしょうけれど、喫煙 肥満 過度な飲酒 睡眠不足から改善しましょう^^ それから高血圧症や糖尿病 高脂血症のある方は、その治療をしっかりと行うことも大切です。また不整脈(特に心房細動)のある方は、血栓(血の塊で脳梗塞の原因)が出来やすくなりますので、その治療が非常に重要となります。

一旦、脳卒中になった場合は、再発を繰り返さないことが大切です。そのため、血液がサラサラになるお薬や、血圧を下げる降圧剤などをきちんと服用することをお勧めします。血管性認知症は、予防によりかなり防ぐことができますので、健康なライフスタイルを目指しましょう。

今回は脳血管性認知症について、お話させていただきました^^

次回は、FTLD(前頭側頭葉変性症)について、お話したいと思います(*^^*)

札幌 西区 琴似 二十四軒

心療内科 精神科 認知症・もの忘れ

札幌ことにメンタルクリニック

院長  阿部 多樹夫